【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
248話 vsキメラ 前編
俺たちは、巨大なキメラと対峙している。
体長は3メートル……いや、5メートルはありそうだ。
こちらのメンバーは、俺、アルカ、ウィリアム。
やや後方にユナ、ミティ、アイリス、モニカ、ニム。
ニューにジャンベス。
そして、ウォルフ村の戦士たちに警備兵たちだ。
ミティとニューの間にやや険悪な空気が流れたが、ウィリアムの言葉に従いニューがミティへの敵意を抑える。
そしてそれに伴い、ミティも敵意を抑えたところだ。
「ウィリアム様。まずは私めに先制攻撃の許可を」
「タカシ様。あんな女に負けていられません。私も出ます!」
ニューとミティ。
お互いに張り合っている。
「ふん。よかろう、ニュー。お前の実力を見せてやれ。俺も追撃する」
「ああ。任せたぞ、ミティ。頼りにしている。俺も準備しておくよ」
ウィリアムと俺は、それぞれそう許可を出す。
キメラは今は家屋を壊すのに夢中だ。
しかし放っておけば、やがて場所を変え始めるだろう。
全ての家屋を壊されたら被害は甚大だし、いずれは人的被害が出る可能性もある。
撃破するしか道はない。
「ははっ!」
「がんばります! むんっ!」
ニューとミティがそう言って、攻撃態勢を整える。
ニューは手に黒いカギ爪のようなものを装着している。
ミティはハンマーだ。
彼女たちがキメラに向かって駆け出す。
「私がこのブラッククローをつけていれば、あの時貴様は負けていた。ミティ=ハイブリッジ」
「言ってなさい。どの道結果は同じです。”侵掠すること火の如し”。ビッグ……」
ニューとミティ。
2人がキメラにすぐ側まで到達する。
「ボンバー!」
「ザッシュクロー!」
ミティのハンマーによる一撃。
ニューのカギ爪による攻撃。
口論をしつつも、地味に息の合った攻撃だ。
「ウゥ!!!」
キメラが苦痛にうめく。
キメラがこっちを見る。
ここからが本番だ。
「よし。俺も追撃する。紅剣の名に恥じない剣技を見せてやるぜ」
「……従順なる土の兵士よ。我が求めに生まれ出よ。クリエイト・ゴーレム!」
俺は紅剣クリムウェルを両手で構え、大技のために力をためる。
ニムは上級の土魔法を発動し、大きな土人形を生成する。
「斬魔一刀流……獄炎斬!」
「ロック・ヴァイス!」
俺の火炎をまとった斬撃。
ニムのゴーレムによる、パンチで挟み込むような攻撃。
怒涛の連撃がキメラを襲う。
「オオ……」
キメラが苦悶の声をあげる。
さらに、モニカとジャンベスが追撃のためにキメラに近寄っていく。
「はああ……! 雷華崩脚!」
「……ギガントナックル!」
モニカの雷魔法と闘気をまとった蹴り。
そしてジャンベスの強烈な右ストレートだ。
「グオォ……」
キメラに一定のダメージは与えられている。
しかし、まだ戦闘不能には至っていない。
「ふん。まだ足りんようだな。俺がとどめを刺してやろう。こい、我が眷属たちの力よ……」
「あはは。ウィリアム君だけにおいしいところはあげないよ。僕のモフモフたち、力を貸して!」
「ボクも、負けてられないね! 聖闘気、迅雷の型、豪の型、流水の型、そして守護の型」
ウィリアム、アルカ、アイリス。
それぞれが大技のために力をためる。
「”黒き支配者”」
「”百獣の友”」
「聖闘気、”四聖の型”」
3人それぞれのオーラが増した。
かなり強そうな雰囲気がある。
「ブラック・ドミネーション」
「ライオン・ハート・パンチ!」
ウィリアムとアルカが、ガンガン攻撃を仕掛けていく。
どうやら通常時よりも身体能力が大幅に向上しているようだ。
ウィリアムは黒いオーラを、アルカは獅子のようなオーラをまとっている。
そして。
「……はあああ! 四光一閃!」
アイリスの奥の手。
聖ミリアリア流の秘奥義が炸裂した。
ステータス操作によるスキル強化と彼女自身の鍛錬により、ついに四光一閃にまでたどり着いたのだ。
エドワード司祭が使っていた五光一閃が使えるようになる日も近いだろう。
「ウゥ……!」
キメラが苦しむ。
かなりのダメージが蓄積されてきているはず。
さらに。
「ふふん。私のとっておきを見せてあげるわ」
ユナがそう言って、魔力を練り始める。
昨日ステータス操作により、新しいスキルをたくさん取得した。
今までよりも強力な魔法が使えるようになっているのだ。
練習時間が足りないので、まだ十分に使いこなせはしないだろうが。
「……我が敵を滅せよ! セブン・ファイアーアロー!」
ユナがそう言って、火魔法により7本の炎の矢を放つ。
魔力強化を取得したおかげで魔法の制御力が上がり、同時に7本のファイアーアローを放つことができるようになったのである。
練習次第では、もっと数を増やせるだろう。
また、火魔法をレベル5にまで強化すれば、”火魔法創造”によりもっと応用性のある魔法を開発することもできるはずだ。
ドドドドドドド!
7本の炎の矢がキメラに直撃する。
顔、心臓付近。
それに、俺が獄炎斬で傷をつけたところなど。
的確に狙いをつけた攻撃だ。
やはり彼女の魔法の制御力は、スキルによる強化分を差し引いてもかなりの水準だ。
だが。
キメラはまだ倒れない。
「ぐるる。ぐるあああああ!」
キメラが咆哮する。
本格的に暴れだしそうな感じだ。
ミティ、ニュー。
俺、ニム。
モニカ、ジャンベス。
ウィリアム、アルカ、アイリス。
そしてユナ。
俺たち10人の怒涛の連撃でも、倒しきれないとは。
さらに、ウォルフ村の戦士たちや警備兵たちもスキを見て攻撃してくれているが、まだまだキメラは倒れそうにない。
「くっ。さらに畳み掛けるぞ! ……ぐはっ!?」
「ぐっ!」
「わっ!」
俺たちがさらなる追撃のために攻撃態勢を整えていたとき。
キメラがガレキを弾き飛ばしてきた。
俺はそのガレキを防げなかった。
いつもなら盾で防ぐか、避けていただろう。
しかし、今は紅剣クリムウェルという大きな剣を両手で持っている。
もちろん盾は使えないし、身のこなしもいつもよりもやや鈍重になっているのだ。
「タカシ様!?」
「い、いや、心配は要らない。大したダメージじゃない」
心配そうにこちらを見るミティに、俺はそう言う。
実際、ダメージは小さい。
初級治療魔法でさっと治療しておく。
俺以外にも数名は少しのダメージを受けたようだが、各自ポーションや治療魔法などにより回復している。
しかし……。
このキメラのタフさはかなりのものだ。
長期戦を覚悟する必要がある。
住民や家屋に被害が広がらないうちに、できれば早く撃破したいところだ。
そう考えると、もっと戦力が要る。
うーん……。
だれか援軍は来てくれないものか。
副隊長たちへの救援要請は出してくれているそうだが、この強敵相手に副隊長クラスでは心もとない。
隊長クラスか、冒険者で言えばCランククラス以上か。
そのあたりの強者が参戦してくれると、ありがたいのだが。
そう都合よくはいかないか。
体長は3メートル……いや、5メートルはありそうだ。
こちらのメンバーは、俺、アルカ、ウィリアム。
やや後方にユナ、ミティ、アイリス、モニカ、ニム。
ニューにジャンベス。
そして、ウォルフ村の戦士たちに警備兵たちだ。
ミティとニューの間にやや険悪な空気が流れたが、ウィリアムの言葉に従いニューがミティへの敵意を抑える。
そしてそれに伴い、ミティも敵意を抑えたところだ。
「ウィリアム様。まずは私めに先制攻撃の許可を」
「タカシ様。あんな女に負けていられません。私も出ます!」
ニューとミティ。
お互いに張り合っている。
「ふん。よかろう、ニュー。お前の実力を見せてやれ。俺も追撃する」
「ああ。任せたぞ、ミティ。頼りにしている。俺も準備しておくよ」
ウィリアムと俺は、それぞれそう許可を出す。
キメラは今は家屋を壊すのに夢中だ。
しかし放っておけば、やがて場所を変え始めるだろう。
全ての家屋を壊されたら被害は甚大だし、いずれは人的被害が出る可能性もある。
撃破するしか道はない。
「ははっ!」
「がんばります! むんっ!」
ニューとミティがそう言って、攻撃態勢を整える。
ニューは手に黒いカギ爪のようなものを装着している。
ミティはハンマーだ。
彼女たちがキメラに向かって駆け出す。
「私がこのブラッククローをつけていれば、あの時貴様は負けていた。ミティ=ハイブリッジ」
「言ってなさい。どの道結果は同じです。”侵掠すること火の如し”。ビッグ……」
ニューとミティ。
2人がキメラにすぐ側まで到達する。
「ボンバー!」
「ザッシュクロー!」
ミティのハンマーによる一撃。
ニューのカギ爪による攻撃。
口論をしつつも、地味に息の合った攻撃だ。
「ウゥ!!!」
キメラが苦痛にうめく。
キメラがこっちを見る。
ここからが本番だ。
「よし。俺も追撃する。紅剣の名に恥じない剣技を見せてやるぜ」
「……従順なる土の兵士よ。我が求めに生まれ出よ。クリエイト・ゴーレム!」
俺は紅剣クリムウェルを両手で構え、大技のために力をためる。
ニムは上級の土魔法を発動し、大きな土人形を生成する。
「斬魔一刀流……獄炎斬!」
「ロック・ヴァイス!」
俺の火炎をまとった斬撃。
ニムのゴーレムによる、パンチで挟み込むような攻撃。
怒涛の連撃がキメラを襲う。
「オオ……」
キメラが苦悶の声をあげる。
さらに、モニカとジャンベスが追撃のためにキメラに近寄っていく。
「はああ……! 雷華崩脚!」
「……ギガントナックル!」
モニカの雷魔法と闘気をまとった蹴り。
そしてジャンベスの強烈な右ストレートだ。
「グオォ……」
キメラに一定のダメージは与えられている。
しかし、まだ戦闘不能には至っていない。
「ふん。まだ足りんようだな。俺がとどめを刺してやろう。こい、我が眷属たちの力よ……」
「あはは。ウィリアム君だけにおいしいところはあげないよ。僕のモフモフたち、力を貸して!」
「ボクも、負けてられないね! 聖闘気、迅雷の型、豪の型、流水の型、そして守護の型」
ウィリアム、アルカ、アイリス。
それぞれが大技のために力をためる。
「”黒き支配者”」
「”百獣の友”」
「聖闘気、”四聖の型”」
3人それぞれのオーラが増した。
かなり強そうな雰囲気がある。
「ブラック・ドミネーション」
「ライオン・ハート・パンチ!」
ウィリアムとアルカが、ガンガン攻撃を仕掛けていく。
どうやら通常時よりも身体能力が大幅に向上しているようだ。
ウィリアムは黒いオーラを、アルカは獅子のようなオーラをまとっている。
そして。
「……はあああ! 四光一閃!」
アイリスの奥の手。
聖ミリアリア流の秘奥義が炸裂した。
ステータス操作によるスキル強化と彼女自身の鍛錬により、ついに四光一閃にまでたどり着いたのだ。
エドワード司祭が使っていた五光一閃が使えるようになる日も近いだろう。
「ウゥ……!」
キメラが苦しむ。
かなりのダメージが蓄積されてきているはず。
さらに。
「ふふん。私のとっておきを見せてあげるわ」
ユナがそう言って、魔力を練り始める。
昨日ステータス操作により、新しいスキルをたくさん取得した。
今までよりも強力な魔法が使えるようになっているのだ。
練習時間が足りないので、まだ十分に使いこなせはしないだろうが。
「……我が敵を滅せよ! セブン・ファイアーアロー!」
ユナがそう言って、火魔法により7本の炎の矢を放つ。
魔力強化を取得したおかげで魔法の制御力が上がり、同時に7本のファイアーアローを放つことができるようになったのである。
練習次第では、もっと数を増やせるだろう。
また、火魔法をレベル5にまで強化すれば、”火魔法創造”によりもっと応用性のある魔法を開発することもできるはずだ。
ドドドドドドド!
7本の炎の矢がキメラに直撃する。
顔、心臓付近。
それに、俺が獄炎斬で傷をつけたところなど。
的確に狙いをつけた攻撃だ。
やはり彼女の魔法の制御力は、スキルによる強化分を差し引いてもかなりの水準だ。
だが。
キメラはまだ倒れない。
「ぐるる。ぐるあああああ!」
キメラが咆哮する。
本格的に暴れだしそうな感じだ。
ミティ、ニュー。
俺、ニム。
モニカ、ジャンベス。
ウィリアム、アルカ、アイリス。
そしてユナ。
俺たち10人の怒涛の連撃でも、倒しきれないとは。
さらに、ウォルフ村の戦士たちや警備兵たちもスキを見て攻撃してくれているが、まだまだキメラは倒れそうにない。
「くっ。さらに畳み掛けるぞ! ……ぐはっ!?」
「ぐっ!」
「わっ!」
俺たちがさらなる追撃のために攻撃態勢を整えていたとき。
キメラがガレキを弾き飛ばしてきた。
俺はそのガレキを防げなかった。
いつもなら盾で防ぐか、避けていただろう。
しかし、今は紅剣クリムウェルという大きな剣を両手で持っている。
もちろん盾は使えないし、身のこなしもいつもよりもやや鈍重になっているのだ。
「タカシ様!?」
「い、いや、心配は要らない。大したダメージじゃない」
心配そうにこちらを見るミティに、俺はそう言う。
実際、ダメージは小さい。
初級治療魔法でさっと治療しておく。
俺以外にも数名は少しのダメージを受けたようだが、各自ポーションや治療魔法などにより回復している。
しかし……。
このキメラのタフさはかなりのものだ。
長期戦を覚悟する必要がある。
住民や家屋に被害が広がらないうちに、できれば早く撃破したいところだ。
そう考えると、もっと戦力が要る。
うーん……。
だれか援軍は来てくれないものか。
副隊長たちへの救援要請は出してくれているそうだが、この強敵相手に副隊長クラスでは心もとない。
隊長クラスか、冒険者で言えばCランククラス以上か。
そのあたりの強者が参戦してくれると、ありがたいのだが。
そう都合よくはいかないか。
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