【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

213話 アイリスとの初××

 アイリスとの結婚式が無事に終了した。
その後、みんなといっしょに二次会を行った。
いつもの焼肉キングダムだ。

 この二次会はにぎやかなものとなった。
ちょっとした事件もあったが、それはまた今度の話としよう。

 楽しかった二次会を終え、解散する。
宿屋に戻る。

 ミティたちと別れ、部屋に入る。
俺とアイリスが同室。
ミティ、モニカ、ニムは隣の部屋だ。

 濡れタオルで自分の体を清めていく。
今日はあと一つだけ大きなイベントが待っている。
アイリスとの初夜だ。

 アイリスは身持ちが固い。
キスさえ、先ほどの結婚式で初めて行ったところだ。
さらに行為までしていくとなると、かなり緊張する。

 俺は自分の体を拭き終えて、ベッドに入る。
アイリスの様子をうかがう。

 彼女は半裸になり、自身の体を拭いている。
きれいだ。
どことなく神々しささえ感じる。

「ふ、ふつくしい……」

「ま、まだ見ないで……。向こうを見ていてよ」

 アイリスが顔を真っ赤にして、体を隠す。
いかん。
あまりの美しさに、声が漏れていたようだ。

 おとなしく反対側を見て、少し待つ。
アイリスがベッドに入ってきたようだ。

「アイリス……。いいか?」

「う、うん……」

 俺は彼女のほうを向く。
緊張が高まってきた。

 アイリスも緊張しているようだ。
いつものボーイッシュで活発な雰囲気は鳴りを潜めている。
しおらしい女の子だ。

「アイリス。改めて、これからもよろしくな。頼りにしているぞ」

「タカシ。ボクのほうこそ、よろしくね」

 アイリスのズボンを脱がせる。
下着が見える。
かわいい下着だ。

「きれいだ。アイリス」

「あ、あんまり見ないで……。恥ずかしいよ」

 下着に手をかける。
ほんのりと濡れているようだ。

「うう……。ついに、ボクの大切なところが見られちゃうんだね……」

 アイリスが顔を赤くしてそう言う。

「この際だから正直に言っておこう。アイリスの裸を見るのは初めてじゃないんだ」

「え? どういうこと? ま、まさか寝込みを……」

「ちがうちがう。ガロル村の温泉でだ。俺の目隠しがうっかりズレたことがあっただろう」

「ああ、あのときか。やっぱり見えていたんだね」

 アイリスがジト目でこちらを見る。

「すまん。不可抗力だったし、見ていないことにしたほうがいいかと思ってな」

「まあそれもそうだね。ということは、今さらボクの裸を見ても新鮮さがないかな?」

「いや! そんなことはない! アイリスの体は何度見てもすばらしいと思うぞ!」

「ちょ、ちょっと。エロオヤジみたいなことを言わないでよ。ムードも何もあったもんじゃないね」

 アイリスが苦笑してそう言う。

「うっ。す、すまん。では、気を取り直して……。ハニー、今夜はすばらしい夜にしようぜ」

 俺はキメ顔でそう言う。

「ぶふーっ! ちょっと、笑わせないでよ!」

 アイリスが吹き出す。
なぜだ。
俺のキメ顔とキメゼリフが。

「ま、まあ、ムードは無理につくる必要もないだろう。普段の俺たちのままでいい。そうだろう?」

「そうだね。ボクたちには、これぐらいの距離感が合っているかもね」

 アイリスがそう言ってほほえむ。
彼女は美しくて強い。
すばらしい女性だ。

「タカシ。愛しているよ」

「ああ。俺も愛しているぞ。アイリス」

 俺と彼女は見つめ合う。
そのまま、俺たち2人は1つになった。

 こうして、夜は更けていった。


●●●


 チュンチュン。
翌朝になった。

 目が覚めると、隣で眠るアイリスの顔が目に入った。
かわいい寝顔である。

「ん……。おはよう、タカシ」

「おはよう、アイリス」

 ちょうど彼女も目が覚めたところだったようだ。
朝のあいさつを交わす。
何となく照れくさい。

 これからは彼女のこともしっかりと幸せにしていかないとな。
気を引き締める。

 起床して、アイリスと宿屋の朝食に向かう。
彼女の歩き方が少しぎこちない。
俺は彼女のペースに合わせてゆっくりと歩いていく。

 宿屋の食堂に着いた。
食事の席では、ミティ、モニカ、ニムが待機していた。

「おはよう、みんな」

「お、おはようございます」

 ニムを始め、みんなと朝のあいさつを交わす。
……ん?
みんなの様子が少しおかしいような。

「タカシ様。昨日は激しかったようですね。うらやましいです」

 ミティがそう言う。

 …………!
そうか。
しまった。
また声が漏れていたのか。
同じミスを繰り返すとは。

「す、すまなかったな。安眠の邪魔をしてしまったか?」

「それは構わないけど。もう少し声を抑えてほしいかな」

 モニカがそう言う。

「うー……」

 アイリスが顔が真っ赤にしてもだえている。

 今後、何か対策案を考えないといけない。
消音魔法とかないかな?
さすがにそんなドンピシャの魔法はなさそうか。

 六武衆のソルダートが使っていた結界魔法を応用すれば、何とかなるかもしれない。
もしくは、土魔法で防音材っぽい土を作って、部屋の周りを覆うとか。
転移魔法で、一時的にラーグの街の自宅に移動するのもなくはない。
要検討だ。

「よ、よし。気を取り直して、朝食をとるぞ」

 俺はそう言って、場の空気を切り替える。
ミティとアイリス。
これからは2人の妻といっしょに幸せになっていかないとならない。

 また、モニカとニムも、まだ妻ではないが大切なパーティメンバーだ。
彼女たちとも力を合わせてがんばっていく必要がある。

 これからのことに思いを馳せつつ、朝食を食べ進めていく。

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