【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
187話 ゾルフ砦へ
冒険者ギルドでの一件から数日が経過した。
「みんな。そろそろ他の街を訪れてみようか。この街は平和でいい街だが、冒険者としてはさほど稼げないし」
「そうですね! 将来生まれてくる私たちの子どものためにも、今のうちにたくさん稼いでおかないと!」
俺の言葉に、ミティがそう答える。
確かに、彼女が妊娠すると、少なくとも彼女は冒険者活動を休止する必要がある。
稼ぎは一回り減ってしまうだろう。
まあ、チートのおかげでたくさん稼げているし、それほど気にする必要もないかもしれないが。
「ほ、他の街を訪れるのはもちろん反対しませんが。どこに行くのですか?」
「うーん……」
ニムの言葉に、俺は考え込む。
候補はたくさんある。
剣の聖地ソラトリア。
魔法学園都市シャマール。
食の都グランツ。
海洋都市ルクアージュ。
ウォルフ村。
「新しい街に行くのもいいけどさ。このタイミングで、もう一度ゾルフ砦に行くのはどうかな? ボクはそれがいいと思うのだけど」
「ゾルフ砦? なんでまた?」
アイリスの提案に、俺はそう聞き返す。
「モニカとニムちゃんは、まだ闘気術を使えないでしょ? やっぱり教えるプロであるメルビン師範あたりに任せるのがいいんじゃないかな。ボクもがんばって教えてるし、もう一歩だとは思っているんだけど」
「なるほど。確かに、それが良さそうだな」
モニカとニムは、中級以上の攻撃魔法を使えるだけではなく、身体能力を活かした近接戦闘も得意としている。
モニカは、足技をメインとした武闘。
ニムは、ロックアーマーをまとった状態での近接戦闘ができる。
「ゾルフ砦? 確か、タカシたちが以前に護衛依頼で訪れていた場所だよね?」
「そうだ。武闘が盛んで、俺やミティはそこで武闘の鍛錬をした。メルビン師範という人の指導のもと、闘気術も使えるようになった」
モニカの問いに、俺はそう答える。
「そうなんだ。私もその街に行くのに賛成だな」
「い、いいですね。わたしも行ってみたいです」
モニカとニムがそう言う。
ミティやアイリスも賛成している。
「よし。では、さっそく向かうことにしよう。ゾルフ砦には転移魔法陣を設置している。ガロル村からここラーグの街に帰ってきたときと同じような流れで向かうことにしよう」
「「「「異議なし!」」」」
●●●
次の日、俺、ミティ、アイリスの3人でゾルフ砦まで転移した。
転移先は、メルビン道場の空き部屋だ。
俺が賃貸料を支払って借りている、鍵付きの部屋だ。
メルビン師範には転移魔法陣のことは伝えていない。
気配察知スキルを利用して、メルビン師範や門下生にバレないよう、こっそりと道場を出る。
宿屋に一室を借りて、3人でそこに泊まる。
次の日、俺1人でラーグの街に転移する。
MPを自然回復させるために、自宅でゆっくりする。
その日の夕方ごろ、俺、モニカ、ニムの3人でラーグの街からゾルフ砦に転移する。
これで5人全員がゾルフ砦まで無事に転移したことになる。
宿屋に向かい、ミティ、アイリスと合流する。
追加でもう一室を借りて、一晩を明かす。
そして、5人が揃った次の日の朝。
5人で朝食をとっているところだ。
「さて。ご飯を食べ終えたら、さっそくメルビン師範の道場に入門に行こうか」
「少し緊張するな……。だいじょうぶかな?」
「モニカは格闘術のスキルを強化しているし、脚力も強い。だいじょうぶだろう」
心配するモニカに、俺はそう言う。
「わ、わたしはだいじょうぶでしょうか。モニカさんとは違って、格闘は素人ですが……」
「ニムちゃんは腕力強化や脚力強化を取得しているし、問題ないんじゃない? ボクが何度か教えた感覚だと、筋はいいよ」
心配するニムに、アイリスがそう言う。
ニムは、先日冒険者ギルドで絡んできたチンピラをワンパンでKOしたしな。
センスはあると思う。
「そうだな。心配する必要はないだろう。俺とミティも、武闘については素人だったが、メルビン道場での鍛錬はいい経験になった。闘気術と格闘術を取得できたしな」
「ニムちゃん。気軽にがんばってみてください。応援しています」
「が、がんばります!」
俺とミティの言葉を受けて、ニムがそう意気込む。
「タカシ、それにミティ。君たちも人ごとじゃないでしょ。せっかくだし、これを機に鍛えなおそうよ」
「ん? ああ、それもそうだな」
確かに、アイリスの言う通りだ。
人ごとではない。
俺の格闘術はまだレベル1だしな。
素人に毛が生えたレベルだ。
剣術レベル4、火魔法レベル5、治療魔法レベル4あたりと比べると、格闘術レベル1は見劣りする。
まあ、魔物相手にわざわざ剣や魔法ではなく格闘を使う機会もあまりないかもしれないが。
街中で突然襲われたときなどには、格闘術が役に立つこともあるだろう。
まあ、貴重なスキルポイントを消費してまでは格闘術を伸ばす必要性を感じないが。
この機会に積極的に鍛錬して、スキルポイントの消費なしでのスキルレベル向上を狙っておいて損はないだろう。
「ちなみに、アイリスも鍛え直すのか?」
「もちろん。メルビン師範と、それにエドワード司祭に鍛え直してもらうつもりだよ」
「ああ。エドワード司祭か。ここゾルフ砦にまだいるのかな?」
エドワード司祭は、かつてアイリスと行動をともにしていた武闘神官だ。
アイリスの上司にような存在である。
「どうだろう? しばらくはこの街に滞在して、聖ミリアリア教や聖闘気を広めるって言っていたけど」
「まだこの街にいるといいな。成長した俺たちの力を見てもらおうぜ」
「うん! そうだね。さすがにまだ勝てはしないかもしれないけど、かなりいい線はいける気がする。一度手合わせしたいな」
アイリスがそう言う。
そんな感じの話をしつつ、俺たちは朝食を食べていく。
メルビン師範に、エドワード司祭。
彼らに成長した俺たちの実力を見せるのが楽しみだ。
「みんな。そろそろ他の街を訪れてみようか。この街は平和でいい街だが、冒険者としてはさほど稼げないし」
「そうですね! 将来生まれてくる私たちの子どものためにも、今のうちにたくさん稼いでおかないと!」
俺の言葉に、ミティがそう答える。
確かに、彼女が妊娠すると、少なくとも彼女は冒険者活動を休止する必要がある。
稼ぎは一回り減ってしまうだろう。
まあ、チートのおかげでたくさん稼げているし、それほど気にする必要もないかもしれないが。
「ほ、他の街を訪れるのはもちろん反対しませんが。どこに行くのですか?」
「うーん……」
ニムの言葉に、俺は考え込む。
候補はたくさんある。
剣の聖地ソラトリア。
魔法学園都市シャマール。
食の都グランツ。
海洋都市ルクアージュ。
ウォルフ村。
「新しい街に行くのもいいけどさ。このタイミングで、もう一度ゾルフ砦に行くのはどうかな? ボクはそれがいいと思うのだけど」
「ゾルフ砦? なんでまた?」
アイリスの提案に、俺はそう聞き返す。
「モニカとニムちゃんは、まだ闘気術を使えないでしょ? やっぱり教えるプロであるメルビン師範あたりに任せるのがいいんじゃないかな。ボクもがんばって教えてるし、もう一歩だとは思っているんだけど」
「なるほど。確かに、それが良さそうだな」
モニカとニムは、中級以上の攻撃魔法を使えるだけではなく、身体能力を活かした近接戦闘も得意としている。
モニカは、足技をメインとした武闘。
ニムは、ロックアーマーをまとった状態での近接戦闘ができる。
「ゾルフ砦? 確か、タカシたちが以前に護衛依頼で訪れていた場所だよね?」
「そうだ。武闘が盛んで、俺やミティはそこで武闘の鍛錬をした。メルビン師範という人の指導のもと、闘気術も使えるようになった」
モニカの問いに、俺はそう答える。
「そうなんだ。私もその街に行くのに賛成だな」
「い、いいですね。わたしも行ってみたいです」
モニカとニムがそう言う。
ミティやアイリスも賛成している。
「よし。では、さっそく向かうことにしよう。ゾルフ砦には転移魔法陣を設置している。ガロル村からここラーグの街に帰ってきたときと同じような流れで向かうことにしよう」
「「「「異議なし!」」」」
●●●
次の日、俺、ミティ、アイリスの3人でゾルフ砦まで転移した。
転移先は、メルビン道場の空き部屋だ。
俺が賃貸料を支払って借りている、鍵付きの部屋だ。
メルビン師範には転移魔法陣のことは伝えていない。
気配察知スキルを利用して、メルビン師範や門下生にバレないよう、こっそりと道場を出る。
宿屋に一室を借りて、3人でそこに泊まる。
次の日、俺1人でラーグの街に転移する。
MPを自然回復させるために、自宅でゆっくりする。
その日の夕方ごろ、俺、モニカ、ニムの3人でラーグの街からゾルフ砦に転移する。
これで5人全員がゾルフ砦まで無事に転移したことになる。
宿屋に向かい、ミティ、アイリスと合流する。
追加でもう一室を借りて、一晩を明かす。
そして、5人が揃った次の日の朝。
5人で朝食をとっているところだ。
「さて。ご飯を食べ終えたら、さっそくメルビン師範の道場に入門に行こうか」
「少し緊張するな……。だいじょうぶかな?」
「モニカは格闘術のスキルを強化しているし、脚力も強い。だいじょうぶだろう」
心配するモニカに、俺はそう言う。
「わ、わたしはだいじょうぶでしょうか。モニカさんとは違って、格闘は素人ですが……」
「ニムちゃんは腕力強化や脚力強化を取得しているし、問題ないんじゃない? ボクが何度か教えた感覚だと、筋はいいよ」
心配するニムに、アイリスがそう言う。
ニムは、先日冒険者ギルドで絡んできたチンピラをワンパンでKOしたしな。
センスはあると思う。
「そうだな。心配する必要はないだろう。俺とミティも、武闘については素人だったが、メルビン道場での鍛錬はいい経験になった。闘気術と格闘術を取得できたしな」
「ニムちゃん。気軽にがんばってみてください。応援しています」
「が、がんばります!」
俺とミティの言葉を受けて、ニムがそう意気込む。
「タカシ、それにミティ。君たちも人ごとじゃないでしょ。せっかくだし、これを機に鍛えなおそうよ」
「ん? ああ、それもそうだな」
確かに、アイリスの言う通りだ。
人ごとではない。
俺の格闘術はまだレベル1だしな。
素人に毛が生えたレベルだ。
剣術レベル4、火魔法レベル5、治療魔法レベル4あたりと比べると、格闘術レベル1は見劣りする。
まあ、魔物相手にわざわざ剣や魔法ではなく格闘を使う機会もあまりないかもしれないが。
街中で突然襲われたときなどには、格闘術が役に立つこともあるだろう。
まあ、貴重なスキルポイントを消費してまでは格闘術を伸ばす必要性を感じないが。
この機会に積極的に鍛錬して、スキルポイントの消費なしでのスキルレベル向上を狙っておいて損はないだろう。
「ちなみに、アイリスも鍛え直すのか?」
「もちろん。メルビン師範と、それにエドワード司祭に鍛え直してもらうつもりだよ」
「ああ。エドワード司祭か。ここゾルフ砦にまだいるのかな?」
エドワード司祭は、かつてアイリスと行動をともにしていた武闘神官だ。
アイリスの上司にような存在である。
「どうだろう? しばらくはこの街に滞在して、聖ミリアリア教や聖闘気を広めるって言っていたけど」
「まだこの街にいるといいな。成長した俺たちの力を見てもらおうぜ」
「うん! そうだね。さすがにまだ勝てはしないかもしれないけど、かなりいい線はいける気がする。一度手合わせしたいな」
アイリスがそう言う。
そんな感じの話をしつつ、俺たちは朝食を食べていく。
メルビン師範に、エドワード司祭。
彼らに成長した俺たちの実力を見せるのが楽しみだ。
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