【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
163話 セイクリッドチェーンとライトニングブラスト 概要
ガロル村からボフォイの街への道中だ。
俺たちは馬車に揺られている。
「そういえば。アイリス、モニカ。新しい魔法はどんな魔法なんだ?」
俺は2人にそう問う。
数日前のスキル強化で、2人は新しい魔法を習得した。
アイリスは聖魔法レベル3。
モニカは雷魔法レベル3だ。
「ボクの聖魔法レベル3は、セイクリッドチェーンという魔法だよ」
アイリスがそう答える。
「セイクリッドチェーン。聖なる鎖か」
「ゴブリンを相手に使ってみたけど、縛って無力化できた。リトルベアとかに通用するかどうかはわからないけど」
「なるほど。悪くない魔法のようだな」
とはいえ、ゴブリンを縛る必要性はあまりない。
普通に攻撃魔法を使うほうが手っ取り早い。
「普段の冒険者活動にはあまり活かせそうにないかもしれないけど。魔物を生け捕りにする依頼があったりしたら、役立つよ」
アイリスがそう言う。
「そうだな。魔物以外にも、例えば迷い猫を捕まえるときとかにも使えるな」
「うん。猫ぐらいなら、問題なく拘束できるだろうね。ちなみに、闇の強い相手ほど縛る力が増すみたい」
「闇の強い相手?」
「闇魔法の影響下にあったバルダイン陛下や、霧蛇竜ヘルザムに憑依されていたカトレアさん。セイクリッドチェーンを使えば、もっと簡単かつ安全に無力化できたかもしれない」
「なるほど。そういう感じか」
何となくイメージが湧いた。
「あと、盗賊とかの犯罪者相手にも役立つだろうね。ボクは、できるだけ人を殺したくないから」
「そうだな。俺も同感だ」
たとえ犯罪者であろうと、人が死ぬのは嫌だ。
もちろん、殺すか殺されるかという局面では、ためらいなく殺す覚悟はしているつもりだ。
しかし、今の俺たちの戦闘能力があれば、そうそうそんな局面は訪れないだろう。
こちらに命の危険が及ばない範囲においては、犯罪者相手でもできるだけ殺したくない。
アイリスの聖魔法レベル3の概要は把握した。
次はモニカだ。
「モニカのほうはどんな魔法なんだ?」
俺はモニカにそう問う。
「私の雷魔法レベル3は、ライトニングブラストという魔法だよ」
「うん? それは聞き覚えがあるようなないような」
俺はがんばって思い出そうとする。
「タカシ様。確か、三日月の舞というパーティの1人が使っていたように思います」
「ああ。そうだったな。電撃で敵を貫く魔法だな」
ミティの言葉により、無事に思い出せた。
ラーグの街からゾルフ砦へ向かう道中で、三日月の舞のメンバーが使用していた魔法だ。
確か、名前はルリイ。
リーダーのエレナが火魔法使いで、テナが土魔法使いだったはずだ。
三日月の舞は、2人の前衛が攻撃を引きつけ、後衛の魔法使い3人で魔物に集中砲火を浴びせる戦闘スタイルだった。
3人の中級魔法でリトルベアに大ダメージを与えていた。
あのライトニングブラストの使い手が俺たちのパーティメンバーにもいると思うと、非常に頼りになる。
俺のファイアートルネードに、ニムのストーンレインもある。
魔法による殲滅力において、俺たちのパーティは既にCランクパーティである三日月の舞を超えているだろう。
俺たちミリオンズがCランクに昇格する日も近いはず。
ミドルベア討伐や霧蛇竜ヘルザム撃退の実績もあるしな。
次に冒険者ギルドに報告するのが楽しみだ。
ガロル村には冒険者ギルドがない。
ボフォイの街に冒険者ギルドがあれば、功績を報告しておきたいところだ。
まあ、まずはミティの奴隷身分解放が先だが。
「そうだね。私もゴブリンを相手に使ってみたけど、一撃で討伐することができた。パラライズよりも威力は上だよ」
モニカがそう言う。
パラライズは敵を麻痺させることに特化した魔法だ。
威力はさほどない。
モニカの雷魔法レベル3の概要も把握できた。
「だいたいわかった。ありがとう、2人とも。できれば、実際に見てみたいところだな」
俺とミティは、前回のスキル強化の日以降、ダディとマティの仕事の手伝いをしていた。
まだアイリスとモニカの新しい魔法を見たことがない。
「うん。そうだねー。ゴブリンあたりが出てくればいいんだけど」
アイリスがそう言う。
「……む。そうこう言っているうちに、ちょうど魔物が現れたぞ。ゴブリンが5匹だ」
俺はそう言う。
俺の索敵能力はパーティ内で1番だと思う。
気配察知レベル2、視力強化レベル1、聴覚強化レベル1を取得しているからな。
「んー。あっ。確かにいるね」
アイリスが目を凝らして、そう言う。
モニカとニムも気づいたようだ。
アイリスは気配察知レベル1を持っている。
索敵能力は俺に次ぐと言えるだろう。
まあ気配察知レベル1では、ある程度の近距離に限られるが。
モニカとニムは、索敵に有効なスキルを持っていない。
しかし、兎獣人は生来の特徴として聴覚に優れており、犬獣人は同じく嗅覚に優れている。
アイリスに次ぐ索敵能力を持っていると言えるだろう。
ミティの索敵能力は一般人レベルだ。
まあ彼女は戦闘や鍛冶で貢献してくれるしな。
索敵能力は俺たちでカバーすればいいだろう。
索敵能力をまとめると、ミティ<ニム≦モニカ<アイリス<タカシといった感じになる。
今の俺たちの中では俺がトップではある。
とはいえ、極端に優れているというほどでもない。
今後、索敵系のスキルを優先的に強化するつもりもあまりない。
アイリス、モニカ、ニムのだれかに索敵の役目は譲ったほうが良さそうか。
次回のスキル強化の際に、相談してみよう。
もしくは、新たな仲間に索敵能力に特化してもらうかだ。
まあ、いずれにせよ少し先の話だ。
「ダディさん。少し先に、ゴブリンの集団がいます。念のため討伐しておきます」
「ん? おお、そうか。わかった」
ダディが道の途中で馬車を止める。
俺、ミティ、アイリス、モニカでゴブリンの討伐に向かう。
ダディ、マティ、マイン、マーシー、フィルは馬車で留守番だ。
もしものときのための護衛として、ニムにも残ってもらった。
彼女はアイリスとモニカの新魔法を実際に見ているしな。
改めて見てもらう必要性は低い。
ニムはまだ幼いが、戦闘能力はダディたちよりも上だ。
遠距離ならストーンレイン、近距離ならロックアーマーがある。
加護付与による基礎ステータスの向上に加え、腕力強化や脚力強化も取得しているしな。
ファイティングドッグやゴブリンぐらいの相手であれば、ソロでも十分に対処可能だろう。
もちろん、ヤバそうな魔物が出れば俺たちも急いで馬車まで戻るつもりだが。
俺たちは馬車に揺られている。
「そういえば。アイリス、モニカ。新しい魔法はどんな魔法なんだ?」
俺は2人にそう問う。
数日前のスキル強化で、2人は新しい魔法を習得した。
アイリスは聖魔法レベル3。
モニカは雷魔法レベル3だ。
「ボクの聖魔法レベル3は、セイクリッドチェーンという魔法だよ」
アイリスがそう答える。
「セイクリッドチェーン。聖なる鎖か」
「ゴブリンを相手に使ってみたけど、縛って無力化できた。リトルベアとかに通用するかどうかはわからないけど」
「なるほど。悪くない魔法のようだな」
とはいえ、ゴブリンを縛る必要性はあまりない。
普通に攻撃魔法を使うほうが手っ取り早い。
「普段の冒険者活動にはあまり活かせそうにないかもしれないけど。魔物を生け捕りにする依頼があったりしたら、役立つよ」
アイリスがそう言う。
「そうだな。魔物以外にも、例えば迷い猫を捕まえるときとかにも使えるな」
「うん。猫ぐらいなら、問題なく拘束できるだろうね。ちなみに、闇の強い相手ほど縛る力が増すみたい」
「闇の強い相手?」
「闇魔法の影響下にあったバルダイン陛下や、霧蛇竜ヘルザムに憑依されていたカトレアさん。セイクリッドチェーンを使えば、もっと簡単かつ安全に無力化できたかもしれない」
「なるほど。そういう感じか」
何となくイメージが湧いた。
「あと、盗賊とかの犯罪者相手にも役立つだろうね。ボクは、できるだけ人を殺したくないから」
「そうだな。俺も同感だ」
たとえ犯罪者であろうと、人が死ぬのは嫌だ。
もちろん、殺すか殺されるかという局面では、ためらいなく殺す覚悟はしているつもりだ。
しかし、今の俺たちの戦闘能力があれば、そうそうそんな局面は訪れないだろう。
こちらに命の危険が及ばない範囲においては、犯罪者相手でもできるだけ殺したくない。
アイリスの聖魔法レベル3の概要は把握した。
次はモニカだ。
「モニカのほうはどんな魔法なんだ?」
俺はモニカにそう問う。
「私の雷魔法レベル3は、ライトニングブラストという魔法だよ」
「うん? それは聞き覚えがあるようなないような」
俺はがんばって思い出そうとする。
「タカシ様。確か、三日月の舞というパーティの1人が使っていたように思います」
「ああ。そうだったな。電撃で敵を貫く魔法だな」
ミティの言葉により、無事に思い出せた。
ラーグの街からゾルフ砦へ向かう道中で、三日月の舞のメンバーが使用していた魔法だ。
確か、名前はルリイ。
リーダーのエレナが火魔法使いで、テナが土魔法使いだったはずだ。
三日月の舞は、2人の前衛が攻撃を引きつけ、後衛の魔法使い3人で魔物に集中砲火を浴びせる戦闘スタイルだった。
3人の中級魔法でリトルベアに大ダメージを与えていた。
あのライトニングブラストの使い手が俺たちのパーティメンバーにもいると思うと、非常に頼りになる。
俺のファイアートルネードに、ニムのストーンレインもある。
魔法による殲滅力において、俺たちのパーティは既にCランクパーティである三日月の舞を超えているだろう。
俺たちミリオンズがCランクに昇格する日も近いはず。
ミドルベア討伐や霧蛇竜ヘルザム撃退の実績もあるしな。
次に冒険者ギルドに報告するのが楽しみだ。
ガロル村には冒険者ギルドがない。
ボフォイの街に冒険者ギルドがあれば、功績を報告しておきたいところだ。
まあ、まずはミティの奴隷身分解放が先だが。
「そうだね。私もゴブリンを相手に使ってみたけど、一撃で討伐することができた。パラライズよりも威力は上だよ」
モニカがそう言う。
パラライズは敵を麻痺させることに特化した魔法だ。
威力はさほどない。
モニカの雷魔法レベル3の概要も把握できた。
「だいたいわかった。ありがとう、2人とも。できれば、実際に見てみたいところだな」
俺とミティは、前回のスキル強化の日以降、ダディとマティの仕事の手伝いをしていた。
まだアイリスとモニカの新しい魔法を見たことがない。
「うん。そうだねー。ゴブリンあたりが出てくればいいんだけど」
アイリスがそう言う。
「……む。そうこう言っているうちに、ちょうど魔物が現れたぞ。ゴブリンが5匹だ」
俺はそう言う。
俺の索敵能力はパーティ内で1番だと思う。
気配察知レベル2、視力強化レベル1、聴覚強化レベル1を取得しているからな。
「んー。あっ。確かにいるね」
アイリスが目を凝らして、そう言う。
モニカとニムも気づいたようだ。
アイリスは気配察知レベル1を持っている。
索敵能力は俺に次ぐと言えるだろう。
まあ気配察知レベル1では、ある程度の近距離に限られるが。
モニカとニムは、索敵に有効なスキルを持っていない。
しかし、兎獣人は生来の特徴として聴覚に優れており、犬獣人は同じく嗅覚に優れている。
アイリスに次ぐ索敵能力を持っていると言えるだろう。
ミティの索敵能力は一般人レベルだ。
まあ彼女は戦闘や鍛冶で貢献してくれるしな。
索敵能力は俺たちでカバーすればいいだろう。
索敵能力をまとめると、ミティ<ニム≦モニカ<アイリス<タカシといった感じになる。
今の俺たちの中では俺がトップではある。
とはいえ、極端に優れているというほどでもない。
今後、索敵系のスキルを優先的に強化するつもりもあまりない。
アイリス、モニカ、ニムのだれかに索敵の役目は譲ったほうが良さそうか。
次回のスキル強化の際に、相談してみよう。
もしくは、新たな仲間に索敵能力に特化してもらうかだ。
まあ、いずれにせよ少し先の話だ。
「ダディさん。少し先に、ゴブリンの集団がいます。念のため討伐しておきます」
「ん? おお、そうか。わかった」
ダディが道の途中で馬車を止める。
俺、ミティ、アイリス、モニカでゴブリンの討伐に向かう。
ダディ、マティ、マイン、マーシー、フィルは馬車で留守番だ。
もしものときのための護衛として、ニムにも残ってもらった。
彼女はアイリスとモニカの新魔法を実際に見ているしな。
改めて見てもらう必要性は低い。
ニムはまだ幼いが、戦闘能力はダディたちよりも上だ。
遠距離ならストーンレイン、近距離ならロックアーマーがある。
加護付与による基礎ステータスの向上に加え、腕力強化や脚力強化も取得しているしな。
ファイティングドッグやゴブリンぐらいの相手であれば、ソロでも十分に対処可能だろう。
もちろん、ヤバそうな魔物が出れば俺たちも急いで馬車まで戻るつもりだが。
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