【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
162話 ボフォイの街への道中
ミドルベアを討伐し、霧蛇竜ヘルザムを撃退し、俺たちのスキルを強化してから数日が経過した。
俺とミティは、ミティの両親であるダディとマティの仕事を手伝ってきた。
ミティは今回のスキル強化により、鍛冶術がレベル5に達している。
技術だけなら達人の領域に踏み込んだと言えるだろう。
ダディとマティも改めて驚いていた。
ただし、ミティの器用のステータスはまだ低めだし、鍛冶の実践経験も不足気味だ。
まだまだ伸びしろは残っている。
そんなミティとともにがんばって手伝ってきたかいもあり、ダディとマティの仕事が無事にひと段落した。
隣街にいっしょに向かうことにする。
俺、ミティ、アイリス、モニカ、ニム。
ダディとマティ。
さらに、マイン、マーシー、フィルという人たちもいっしょだ。
マイン、マーシー、フィルは、俺とは初対面だ。
ガロル村で最近人気の餅屋の人たちらしい。
村長がダディたちへ贈っていた餅の生産者だ。
マインが女性、マーシーとフィルが男性。
近隣の街にも餅を売りに行くため、ちょうどいいということで同行している。
総勢10名で、馬車に乗って隣町に向かう。
ボフォイの街という名前だ。
御者はダディとマティが務める。
移動中は特にすることもない。
アイリスは御者の技術に興味があるようで、ダディやマティと話し込んでいる。
「いいかい。アイリスちゃん。馬を操るには、まずは馬の気持ちを理解しないといけない」
「ふむふむ……」
アイリスがダディの説明を熱心に聞いている。
モニカとニムは、2人でゆったりとくつろいでいる。
俺はどうしようかな。
せっかくだし、マインたちに話しかけてみるか。
「マインさん。あなたのところのお餅をいただいたことがあります。すばらしい味でした」
俺はマインにそう話しかける。
村長がダディたちに詫びの1つとして贈った餅。
それを、俺たちにもお裾分けしてもらえたのだ。
「食べてくれたのね。ありがとう」
「何か秘訣はあるのでしょうか?」
興味本位で聞いただけだったが、これがマズかった。
マインがグイッと体を前に出し、熱弁を始める。
「よくぞ聞いてくれました! まず大切なのは、もちろん材料! 東の島国から輸入した品種を使っているの。最近はガロル村周辺での栽培にも挑戦している。次に大切なのは、餅つきね。力加減、時間、環境。どれもきちんと調整しないと、本当においしいお餅は作れないわ! 力加減はある程度は強いほうがいい。日々の鍛錬が大切ね。時間は長くかけすぎてはダメ。お餅が固くなっちゃう。つく人とこねる人のコンビネーションも大切よ。息をうまく合わせないとね。環境は、少し曇っているぐらいの日がベスト! 雨の日は湿度が高くてお餅が柔らかくなり過ぎちゃうの。逆に晴れればいいってものでもない。水分が蒸発しちゃうからね。だから、曇りぐらいが一番なの。ついた後の隠し味に、いくつかの調味料も入れているわ。これはフィルの得意分野ね。具体的な調味料の種類や配合比率は秘密よ。どうしてもと言うのなら、私たちのところへ弟子入りしてくれば考えてみてもいいわ。それから……」
マインの熱弁は続く。
マズいぞ。
話が右から左へと通り過ぎていく。
ミティやモニカたちに視線で助けを求める。
サッ。
ササッ。
目を逸らされた。
マジかよ。
俺たちは血よりも固い絆で結ばれたパーティ。
どんな困難にもともに立ち向かっていくと誓ったじゃないか。
「……おいしいお餅は、いかにしてつくるか。チームで息を合わせて突かないと本当にいい味は出ない。あとは味見も大切ね。私たちは毎日お餅ばかり食べて、味を探求してる。これは大切なことだと思ってる。でも、毎日お餅ばかりを食べている私たちの味覚は、他の人とは変わってしまっている恐れがあることも自覚してる。だから、常連さんに味の満足度を定期的に聞いたり、通りすがりの人に試食してもらったりもしているわ。調味料のバランスが大切よ。毎日同じ味だと飽きちゃうかもしれないしね。季節や天候によっても微妙に味を変えているわ。それから……」
マインの熱弁が止まらない。
若干話がループしている気もする。
なかなか終わりそうな気配がない。
餅の知識にまったく興味がないわけではもちろんないが。
さすがにこれは……。
だれか助けてくれ。
「マイン。それぐらいにしておくんだな。うんうん」
「ぐふふ。タカシさんも引いているじゃないか。マインの悪いクセだぜ」
マーシーとフィルがそう言う。
助かった。
「もう! これからが一番いいところなのに……」
マインが頬をふくらませてそう言う。
彼女の顔はかわいいんだけどな。
残念ながら、俺では彼女の餅に対する愛に付いていけそうにない。
マーシーやフィルと末永く幸せになってくれ。
俺はミティたちと幸せになろう。
俺は隣に座るミティの手を握る。
「どうかしましたか? タカシ様」
「いや。何となく手をつなぎたくなっただけだ。嫌か?」
「嫌だなんてとんでもありません。ずっと手をつないでいたいぐらいです」
ミティが少し顔を赤らめてそう言う。
ボフォイの街へはまだしばらくかかる。
馬車は順調に道を進んでいく。
俺とミティは、ミティの両親であるダディとマティの仕事を手伝ってきた。
ミティは今回のスキル強化により、鍛冶術がレベル5に達している。
技術だけなら達人の領域に踏み込んだと言えるだろう。
ダディとマティも改めて驚いていた。
ただし、ミティの器用のステータスはまだ低めだし、鍛冶の実践経験も不足気味だ。
まだまだ伸びしろは残っている。
そんなミティとともにがんばって手伝ってきたかいもあり、ダディとマティの仕事が無事にひと段落した。
隣街にいっしょに向かうことにする。
俺、ミティ、アイリス、モニカ、ニム。
ダディとマティ。
さらに、マイン、マーシー、フィルという人たちもいっしょだ。
マイン、マーシー、フィルは、俺とは初対面だ。
ガロル村で最近人気の餅屋の人たちらしい。
村長がダディたちへ贈っていた餅の生産者だ。
マインが女性、マーシーとフィルが男性。
近隣の街にも餅を売りに行くため、ちょうどいいということで同行している。
総勢10名で、馬車に乗って隣町に向かう。
ボフォイの街という名前だ。
御者はダディとマティが務める。
移動中は特にすることもない。
アイリスは御者の技術に興味があるようで、ダディやマティと話し込んでいる。
「いいかい。アイリスちゃん。馬を操るには、まずは馬の気持ちを理解しないといけない」
「ふむふむ……」
アイリスがダディの説明を熱心に聞いている。
モニカとニムは、2人でゆったりとくつろいでいる。
俺はどうしようかな。
せっかくだし、マインたちに話しかけてみるか。
「マインさん。あなたのところのお餅をいただいたことがあります。すばらしい味でした」
俺はマインにそう話しかける。
村長がダディたちに詫びの1つとして贈った餅。
それを、俺たちにもお裾分けしてもらえたのだ。
「食べてくれたのね。ありがとう」
「何か秘訣はあるのでしょうか?」
興味本位で聞いただけだったが、これがマズかった。
マインがグイッと体を前に出し、熱弁を始める。
「よくぞ聞いてくれました! まず大切なのは、もちろん材料! 東の島国から輸入した品種を使っているの。最近はガロル村周辺での栽培にも挑戦している。次に大切なのは、餅つきね。力加減、時間、環境。どれもきちんと調整しないと、本当においしいお餅は作れないわ! 力加減はある程度は強いほうがいい。日々の鍛錬が大切ね。時間は長くかけすぎてはダメ。お餅が固くなっちゃう。つく人とこねる人のコンビネーションも大切よ。息をうまく合わせないとね。環境は、少し曇っているぐらいの日がベスト! 雨の日は湿度が高くてお餅が柔らかくなり過ぎちゃうの。逆に晴れればいいってものでもない。水分が蒸発しちゃうからね。だから、曇りぐらいが一番なの。ついた後の隠し味に、いくつかの調味料も入れているわ。これはフィルの得意分野ね。具体的な調味料の種類や配合比率は秘密よ。どうしてもと言うのなら、私たちのところへ弟子入りしてくれば考えてみてもいいわ。それから……」
マインの熱弁は続く。
マズいぞ。
話が右から左へと通り過ぎていく。
ミティやモニカたちに視線で助けを求める。
サッ。
ササッ。
目を逸らされた。
マジかよ。
俺たちは血よりも固い絆で結ばれたパーティ。
どんな困難にもともに立ち向かっていくと誓ったじゃないか。
「……おいしいお餅は、いかにしてつくるか。チームで息を合わせて突かないと本当にいい味は出ない。あとは味見も大切ね。私たちは毎日お餅ばかり食べて、味を探求してる。これは大切なことだと思ってる。でも、毎日お餅ばかりを食べている私たちの味覚は、他の人とは変わってしまっている恐れがあることも自覚してる。だから、常連さんに味の満足度を定期的に聞いたり、通りすがりの人に試食してもらったりもしているわ。調味料のバランスが大切よ。毎日同じ味だと飽きちゃうかもしれないしね。季節や天候によっても微妙に味を変えているわ。それから……」
マインの熱弁が止まらない。
若干話がループしている気もする。
なかなか終わりそうな気配がない。
餅の知識にまったく興味がないわけではもちろんないが。
さすがにこれは……。
だれか助けてくれ。
「マイン。それぐらいにしておくんだな。うんうん」
「ぐふふ。タカシさんも引いているじゃないか。マインの悪いクセだぜ」
マーシーとフィルがそう言う。
助かった。
「もう! これからが一番いいところなのに……」
マインが頬をふくらませてそう言う。
彼女の顔はかわいいんだけどな。
残念ながら、俺では彼女の餅に対する愛に付いていけそうにない。
マーシーやフィルと末永く幸せになってくれ。
俺はミティたちと幸せになろう。
俺は隣に座るミティの手を握る。
「どうかしましたか? タカシ様」
「いや。何となく手をつなぎたくなっただけだ。嫌か?」
「嫌だなんてとんでもありません。ずっと手をつないでいたいぐらいです」
ミティが少し顔を赤らめてそう言う。
ボフォイの街へはまだしばらくかかる。
馬車は順調に道を進んでいく。
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