【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

147話 ガロル村に到着

 昨日はなつかしい夢を見た。
母ちゃんの夢だ。

 この世界に転移して、もうそろそろ半年が経過する。
ホームシック気味になっているのかもしれない。
実家が恋しい気持ちがないといえば、嘘になる。

 しかし、この世界にも大切な仲間ができた。
ミティ、アイリス、モニカ、ニムだ。
彼女たちを置いて帰るわけにはいかない。

 まあそもそも、30年後の世界滅亡を回避するまでは帰りたくても帰れないが。
気を取り直して、今後の活動に取り組んでいこう。
 
 今日は、ガロル村へ向けてのパーティ会議をしてから数日後だ。
ガロル村方面への護衛依頼を受けて、移動している最中である。
うまく乗り継ぎ、ときには歩いた。

 やはり、移動手段が限られていると、不便さを感じる。
日本では、自動車、自転車、電車、飛行機など、いろんな移動手段があったからな。
この世界では、今のところ馬車か徒歩の二択しかない。
あとは、たまに乗馬している人もいるぐらいか。
 
 自前の馬車を用意できれば便利になりそうだ。
資金に余裕ができれば検討したい。
馬の代わりにゴーレムとかに引かせれば、費用を抑えられるだろう。
土魔法を3か4ぐらいまで上げれば、ゴーレムを創ることも可能になるかもしれない。

 火魔法や風魔法の力を上手く回転力に変換して、車輪を動かせないだろうか。
腕のいい技術者がいれば、そういうのも可能な気がするが。
俺も最低限の原理は知っている。
冒険者としてたくさん稼いで、腕のいい技術者のパトロンになるのもなくはない。

 この世界の都会にいけば、そういうのも普通に売っているかもしれない。
情報収集が必要だ。

 あるいは、移動に適した魔法があるかもしれない。
転移魔法陣は、一度行ったことのあるところにしか行けない。
また、陣の維持にもMPを消費する。
それなりにデメリットがある。
転移魔法陣以外の移動系魔法があればいいのだが。
イメージとしては、どこで○ドアが転移魔法陣だとして、タケコ○ターにあたるような魔法がほしい。
大空を自在に飛翔したい。

「ところで、空を飛ぶ魔法ってないのかな?」

 俺はみんなにそう問いかける。

「私は見たことがありません」

「わ、わたしもありません」

 ミティとニムがそう言う。

「ボクはあるよ。重力魔法でしょ」

「そんな魔法があるのか」

 ステータス操作で取得できるスキルにはなかったが。
闘気術や聖闘気術と同じく、自力で取得しなければならないタイプのスキルだろうか。

「うん。難しいわりに、使い勝手がイマイチだから、あんまり研究が進んでいない魔法だね」

「便利そうだけどなあ」

 重力を操れるのであれば、いろいろと応用がききそうだ。

「よほどの魔力がないと、自分1人が数分間飛べる程度だからね。移動手段としても、戦闘手段としても使い勝手はイマイチだよ」

「そんなもんか」

「攻撃魔法としても使えるけど。よほどの出力がないと、せいぜい敵の動きを鈍らせる程度だからね。普通に火魔法とかを使ったほうがいい」

「なるほど」

 MPや魔力関連のスキルを取りまくれば、移動手段としても実用できるレベルになるかもしれない。
優先度はさほど高くないが、ゆくゆくは重力魔法も取得してみたいところだ。

 そんな雑談を交えつつ、進んでいく。
もちろん、護衛としての仕事もこなしている。
ときどき襲ってくる魔物を返り討ちにした。


●●●


 さらに1週間以上が経過した。
ついにガロル村まであと少しのところまでやってきた。
ガロル村の最寄りの街だ。

 冒険者ギルドでガロル村への護衛依頼を探すが、見つからなかった。
この街から普通に徒歩で移動することにしよう。
ミティの案内に従い、みんなでしばらく歩く。

「おっ。村が見えてきたぞ。あれがガロル村かな?」

「そうですね。懐かしい場所です」

「ミティ、本当にいっしょに行くのか? 無理しなくていいんだぞ」

「いえ。タカシ様に出会って、冒険者として活躍できて、鍛冶までさせていただきました。誇ることはあっても、恥ずべきことなどありません」

 まあ本人がそう言うのであれば、無理に止める必要もないか。

 村の中に入る。
それなりの規模の村だ。
余所者が少し珍しいのか、先ほどからチラチラと見られている。
ただ、ミティだけを特別見られているわけではなさそうだ。
村の人口は結構多そうだし、1人1人の顔や境遇をみんなが把握しているわけでもないのだろうか。

「おっ」

 うれしい知らせだ。

「どうかした? タカシ」

「(無事にミッションが達成になったよ)」

 モニカの問いかけに、俺は小声でそう答える。

 ミッション報酬のスキルポイント10を受け取る。
無事に、5人全員のスキルポイントを受け取ることができた。
パーティ全体として確かな戦力アップが期待できるだろう。

 そういえば、マリアにこの報酬が入っているかが気になる。
今ステータス欄を確認した限りでは、彼女にはスキルポイントが入っていない。
とはいえ、ステータス自体がある程度近くにいるときでないと更新されていない可能性もある。
次にハガ王国に行ったときに確認してみよう。

「よかった。これで、当初の目的は完了だね」

「それで、これからはどうするの?」

 モニカとアイリスがそう言う。

「うーん。すぐに帰るのもいいが。ミティはどうしたい?」

「そうですね。一応、親に顔を見せておきたいと思います。私を売った親ですが、事情が事情でしたし。憎んでいるわけではないので」

 ミティはなかなか器が大きい。

「そうか。俺たちは宿屋あたりで待っていようか?」

「えっと。タカシ様だけ、付いてきていただけませんか? 親に紹介させていただきたいと思います」

「わかった」

 ミティがそう言うのであれば、そうしよう。
何だか、結婚の報告に行くような気分だ。

 アイリス、モニカ、ニムには、宿屋あたりで待っていてもらうことになった。
彼女たちと別れる。

 しばらく歩く。
ある家の前で、ミティが足を止める。

「……ここが、私の生まれ育った家です」

 目の前の家を眺める。
ごく一般的な家屋だ。
ここがミティの生まれ育った場所か。



レベル17、タカシ=ハイブリッジ
種族:ヒューマン
役割:リーダー
職業:魔法剣士
ランク:C
HP:127(98+29)
MP:160(64+96)
腕力: 97(53+17+27)
脚力: 90(50+15+25)
体力:133(58+17+58)
器用: 73(56+17)
魔力:120(60+60)

武器:紅剣クリム
防具:アイアンアーマー、アイアンシールド

残りスキルポイント15
スキル:
ステータス操作
スキルリセット
加護付与
異世界言語
剣術レベル4
格闘術レベル1
回避術レベル2
気配察知レベル2
気配隠匿レベル1
視力強化レベル1
聴覚強化レベル1
MP強化レベル3
腕力強化レベル1
脚力強化レベル1
体力強化レベル2
魔力強化レベル2
肉体強化レベル3
闘気術レベル3「開放、感知、集中」
火魔法レベル5「ファイアーボール、ファイアーアロー、ファイアートルネード、ボルカニックフレイム、火魔法創造 “二十本桜” “バーンアウト””ボイル・ザ・ウォーター”」
水魔法レベル1「ウォーターボール」
風魔法レベル1「エアバースト」
聖魔法レベル1「ウィッシュ」
治療魔法レベル4「キュア、ヒール、エリアヒール、リカバリー」
空間魔法レベル3「アイテムボックス、アイテムルーム、転移魔法陣作成」
高速詠唱レベル1
MP消費量減少レベル2
MP回復速度強化レベル1

称号:
犬狩り
ホワイトタイガー討伐者
ジャイアントゴーレム討伐者
オーガ・ハーピィの盟友
ガルハード杯ベスト16


レベル15、ミティ=バーへイル
種族:ドワーフ
役割:サブリーダー、鍛冶師
職業:槌士
ランク:D
HP:111(85+26)
MP: 64(49+15)
腕力:281(85+26+170)
脚力: 53(41+12)
体力:103(57+17+29)
器用: 51(22+7+22)
魔力: 62(48+14)

武器:ドワーフの戦槌
防具:アイアンアーマー
その他:アイテムバッグ

残りスキルポイント35
スキル:
槌術レベル4
格闘術レベル1
投擲術レベル3
体力強化レベル1
腕力強化レベル4
器用強化レベル2
闘気術レベル3 「開放、感知、集中」
風魔法レベル2 「エアバースト、エアリアルスラッシュ」
MP回復速度強化レベル1
鍛冶術レベル3

称号:
タカシの加護を受けし者
ジャイアントゴーレム討伐者
百人力
ガルハード杯優勝者


レベル17、アイリス=シルヴェスタ
種族:ヒューマン
役割:神官
職業:武闘家
ランク:D
HP:126(97+29)
MP: 68(52+16)
腕力: 78(60+18)
脚力:115(64+19+32)
体力:120(52+16+52)
器用: 91(70+21)
魔力: 65(50+15)

武器:バトルガントレット
防具:レザーアーマー
その他:スプールの首飾り

残りスキルポイント20
スキル:
格闘術レベル4
気配察知レベル1
気配隠匿レベル1
脚力強化レベル1
体力強化レベル2
闘気術レベル4
聖闘気術レベル3
聖魔法レベル2「ウィッシュ、ホーリーシャイン」
治療魔法レベル3「キュア、ヒール、エリアヒール」

称号:
タカシの加護を受けし者
ジャイアントゴーレム討伐者
ガルハード杯ベスト16


レベル6、モニカ=リシャス
種族:兎獣人
役割:料理人
職業:武闘家
ランク:E
HP:52(40+12)
MP:26(20+6)
腕力:23(18+5)
脚力:69(30+9+30)
体力:29(22+7)
器用:26(20+6)
魔力:35(27+8)

武器:アイアンガントレット
防具:レザーアーマー

残りスキルポイント10
スキル:
格闘術レベル3
脚力強化レベル2
雷魔法レベル1「スパーク」
料理術レベル3

称号:
タカシの加護を受けし者


レベル4、ニム=ラスカル
種族:犬獣人
役割:戦闘員
職業:土魔法使い
ランク:E
HP:44(34+10)
MP:18(14+4)
腕力:22(17+5)
脚力:20(16+4)
体力:46(25+8+13)
器用:16(12+4)
魔力:21(16+5)

武器:ウッドロッド
防具:レザーアーマー

残りスキルポイント15
スキル:
体力強化レベル1
土魔法レベル2「ストーンショット、ロックアーマー」
栽培術レベル1

称号:
タカシの加護を受けし者

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