【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
116話 ラビット亭の復旧作業
無事にモニカの足の治療を終えた。
さて、半壊した店の片付け作業を手伝うことにしよう。
だが、その前に。
ニムの件を少し聞いておこうか。
「ところで、モニカさん。そっちの子は?」
「ああ。彼女はニムちゃんだよ。ほら」
モニカがニムに挨拶を促す。
「ニ、ニムといいます。何度かリンゴを買ってくれましたよね? あのときは、ありがとうございました」
ニムがそう言って挨拶をしてくる。
「ああ、俺も覚えているよ。おいしいリンゴだった」
直接かじって食べたり、モニカに渡してアップルパイにしてもらったりしたことがある。
「なんだ。2人は知り合いだったの」
モニカがそう言う。
「そうですね。逆に、俺からするとモニカさんとニムが知り合いなのが意外です」
俺がラーグの街にいたときには、接点があるようには見えなかったが。
「タカシがこの街を離れた後だったかな。ニムちゃんが、店の前で物欲しそうに立っていたことがあったんだよ。ちょうど余り気味の食材もあったし、ごちそうしてあげたんだ」
「そうでしたか」
「あ、あのときの料理はおいしかったです」
ニムが目を輝かせながらそう言う。
「それからなんだかんだあって、彼女の畑で取れるリンゴやトマトをうちに売りにくるようになったんだよ。安くておいしいから重宝してる。食材がたまに余っちゃったときは、また料理をごちそうしてあげたりもしてる」
「モ、モニカさんに買ってもらえて、助かってます。料理もおいしいですし。持ち帰って、母や兄といっしょに食べたこともありますが、2人とも喜んでました」
なるほど。
そういう経緯があって知り合ったのか。
「よかったね。モニカさんの料理は確かにおいしい」
「ありがとう。その後、魔物の被害で店の営業をやめていたんだけどね。心配したニムちゃんが、復旧作業を手伝ってくれるようになったんだよ」
「そうなんだ。じゃあ、これからはいっしょに作業していこうか」
「は、はい。よろしくお願いします」
「みんな、ありがとう。じゃあまず、このあたりから片付けていこう」
モニカの指示のもと、片付け作業を開始する。
俺、モニカ、ニム、ミティ、アイリス。
総勢5人だ。
5人で作業すると、やはり早く片付いていく。
もともとはモニカとニムの2人で作業していたわけだからな。
人数で単純に計算しても、2倍以上の速さになる。
ミティはかなりの力持ちだし、俺とアイリスも常人よりははるかに力がある。
そう考えると、もともとの数倍の作業速度になっていてもおかしくない。
「このガレキは廃棄しよう」
「わかりました!」
モニカの指示のもと、ミティが大きなガレキを運んでいく。
「この机は……修理したら使えそうだな。隅のほうに置いてもらえる?」
「オッケー!」
モニカの指示のもと、アイリスが机を運んでいく。
「この椅子は……もう使えそうにないな。廃棄しよう」
「任せてください!」
モニカの指示のもと、俺は椅子を運ぶ。
こんな感じで、どんどん作業を進めていった。
途中で昼食を挟む。
「簡単なもので申し訳ないけど……。よければ食べてみて」
モニカによる手料理が振る舞われる。
まだ完全復旧はしていないが、ちょっとした料理ぐらいならばつくれる状態にはなっているようだ。
「うん。おいしいです」
モニカの料理をおいしくいただく。
ミティ、アイリス、ニムもモニカの料理を満足気に食べていく。
「え、えっと。これ、うちでとれたリンゴです。いっしょに食べましょう」
デザートとして、ニムのリンゴもいただく。
良い味だ。
「ありがとー。ニムちゃん」
アイリスがニムにお礼を言う。
相変わらずフランクだ。
彼女はだれとでもすぐに仲良くなれるタイプだ。
昼食後も引き続き作業を進める。
…………。
……。
ふと気がつくと、夕方になっていた。
「ふう。ありがとう。だいぶ片付いたよ。今日は終わりにしよう」
モニカが汗を拭いながらそう言う。
確かに、今日の作業でかなり片付いたように思う。
心なしか、昨日よりもモニカの表情が明るくなっている気がする。
「わかりました。……明日も来ましょうか?」
どんどん手伝って、モニカの忠義度を稼いでいきたい。
忠義度のことを抜きにしても、人助けは悪いことではない。
ミティやアイリスも賛成してくれるだろう。
「それは助かる。でも、冒険者の活動はしなくていいの?」
「多少の貯金はあるし、だいじょうぶです。勘を鈍らせたくないので、午前か午後のどちらかは冒険者の活動にしたいと思いますが」
今日のように一日中の作業が続くと、勘が鈍ってきてさすがにマズイだろう。
「そうなんだ。じゃあお言葉に甘えて、明日もお願いしようかな。時間は午前と午後のどちらでもいいよ」
「わ、私は明日は昼から来ますね。畑の手入れがありますので」
ニムがそう言う。
ニムは午前中に畑仕事を行うようだ。
街の外にある畑だろう。
帰ってくるときに見た畑は、魔物により荒らされていた。
彼女の畑も多かれ少なかれ被害は出たはず。
ラビット亭の作業がひと段落したら、ニムの畑の様子も確認したほうがいいかもしれないな。
「では、俺たちも同じく午後に来ようと思います。ミティとアイリスもそれでいいよな?」
問題ないとは思うが、一応確認しておく。
「問題ありません」
「オッケーだよ」
ミティとアイリスの了承ももらえた。
明日以降も、半壊した店の片付け作業などを手伝っていくことになる。
早く店を再開してもらって、モニカのおいしい料理を食べたいものだ。
さて、半壊した店の片付け作業を手伝うことにしよう。
だが、その前に。
ニムの件を少し聞いておこうか。
「ところで、モニカさん。そっちの子は?」
「ああ。彼女はニムちゃんだよ。ほら」
モニカがニムに挨拶を促す。
「ニ、ニムといいます。何度かリンゴを買ってくれましたよね? あのときは、ありがとうございました」
ニムがそう言って挨拶をしてくる。
「ああ、俺も覚えているよ。おいしいリンゴだった」
直接かじって食べたり、モニカに渡してアップルパイにしてもらったりしたことがある。
「なんだ。2人は知り合いだったの」
モニカがそう言う。
「そうですね。逆に、俺からするとモニカさんとニムが知り合いなのが意外です」
俺がラーグの街にいたときには、接点があるようには見えなかったが。
「タカシがこの街を離れた後だったかな。ニムちゃんが、店の前で物欲しそうに立っていたことがあったんだよ。ちょうど余り気味の食材もあったし、ごちそうしてあげたんだ」
「そうでしたか」
「あ、あのときの料理はおいしかったです」
ニムが目を輝かせながらそう言う。
「それからなんだかんだあって、彼女の畑で取れるリンゴやトマトをうちに売りにくるようになったんだよ。安くておいしいから重宝してる。食材がたまに余っちゃったときは、また料理をごちそうしてあげたりもしてる」
「モ、モニカさんに買ってもらえて、助かってます。料理もおいしいですし。持ち帰って、母や兄といっしょに食べたこともありますが、2人とも喜んでました」
なるほど。
そういう経緯があって知り合ったのか。
「よかったね。モニカさんの料理は確かにおいしい」
「ありがとう。その後、魔物の被害で店の営業をやめていたんだけどね。心配したニムちゃんが、復旧作業を手伝ってくれるようになったんだよ」
「そうなんだ。じゃあ、これからはいっしょに作業していこうか」
「は、はい。よろしくお願いします」
「みんな、ありがとう。じゃあまず、このあたりから片付けていこう」
モニカの指示のもと、片付け作業を開始する。
俺、モニカ、ニム、ミティ、アイリス。
総勢5人だ。
5人で作業すると、やはり早く片付いていく。
もともとはモニカとニムの2人で作業していたわけだからな。
人数で単純に計算しても、2倍以上の速さになる。
ミティはかなりの力持ちだし、俺とアイリスも常人よりははるかに力がある。
そう考えると、もともとの数倍の作業速度になっていてもおかしくない。
「このガレキは廃棄しよう」
「わかりました!」
モニカの指示のもと、ミティが大きなガレキを運んでいく。
「この机は……修理したら使えそうだな。隅のほうに置いてもらえる?」
「オッケー!」
モニカの指示のもと、アイリスが机を運んでいく。
「この椅子は……もう使えそうにないな。廃棄しよう」
「任せてください!」
モニカの指示のもと、俺は椅子を運ぶ。
こんな感じで、どんどん作業を進めていった。
途中で昼食を挟む。
「簡単なもので申し訳ないけど……。よければ食べてみて」
モニカによる手料理が振る舞われる。
まだ完全復旧はしていないが、ちょっとした料理ぐらいならばつくれる状態にはなっているようだ。
「うん。おいしいです」
モニカの料理をおいしくいただく。
ミティ、アイリス、ニムもモニカの料理を満足気に食べていく。
「え、えっと。これ、うちでとれたリンゴです。いっしょに食べましょう」
デザートとして、ニムのリンゴもいただく。
良い味だ。
「ありがとー。ニムちゃん」
アイリスがニムにお礼を言う。
相変わらずフランクだ。
彼女はだれとでもすぐに仲良くなれるタイプだ。
昼食後も引き続き作業を進める。
…………。
……。
ふと気がつくと、夕方になっていた。
「ふう。ありがとう。だいぶ片付いたよ。今日は終わりにしよう」
モニカが汗を拭いながらそう言う。
確かに、今日の作業でかなり片付いたように思う。
心なしか、昨日よりもモニカの表情が明るくなっている気がする。
「わかりました。……明日も来ましょうか?」
どんどん手伝って、モニカの忠義度を稼いでいきたい。
忠義度のことを抜きにしても、人助けは悪いことではない。
ミティやアイリスも賛成してくれるだろう。
「それは助かる。でも、冒険者の活動はしなくていいの?」
「多少の貯金はあるし、だいじょうぶです。勘を鈍らせたくないので、午前か午後のどちらかは冒険者の活動にしたいと思いますが」
今日のように一日中の作業が続くと、勘が鈍ってきてさすがにマズイだろう。
「そうなんだ。じゃあお言葉に甘えて、明日もお願いしようかな。時間は午前と午後のどちらでもいいよ」
「わ、私は明日は昼から来ますね。畑の手入れがありますので」
ニムがそう言う。
ニムは午前中に畑仕事を行うようだ。
街の外にある畑だろう。
帰ってくるときに見た畑は、魔物により荒らされていた。
彼女の畑も多かれ少なかれ被害は出たはず。
ラビット亭の作業がひと段落したら、ニムの畑の様子も確認したほうがいいかもしれないな。
「では、俺たちも同じく午後に来ようと思います。ミティとアイリスもそれでいいよな?」
問題ないとは思うが、一応確認しておく。
「問題ありません」
「オッケーだよ」
ミティとアイリスの了承ももらえた。
明日以降も、半壊した店の片付け作業などを手伝っていくことになる。
早く店を再開してもらって、モニカのおいしい料理を食べたいものだ。
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
11128
-
-
337
-
-
22804
-
-
76
-
-
222
-
-
516
-
-
3395
-
-
2
-
-
17
コメント