【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

1619話 この変態

「す、素晴らしい……!」

 俺は感動した。
 若い女中たちがM字開脚でふんどしをさらけ出している。
 これは……まさに絶景だ!!

「高志様、何を感動されているのですか?」

 紅葉がジト目で俺を見ている。
 しまった!
 つい興奮しすぎて我を忘れてしまった。

「あ、いや……ははは! すまんな!!」

 俺は笑って誤魔化す。
 危ないところだった。
 紅葉に変態だと思われるところだったが、ギリギリで事なきを得たようだな。

「しかし、いったいこれはどういうことだ?」

 興奮が収まった俺だが、今度は困惑している。
 なぜ女中たちがM字開脚でふんどしをさらけ出しているんだ?
 俺は少女たちのふんどしをじっくり眺めつつ、頭をひねる。

「そ、その……。以前、藩主様には大変な無礼をはたらいてしまいましたゆえ……」

「ど、どうか……お、お許しを……」

「ふむ?」

 少女たちが、震えながら言う。
 無礼?
 はて、俺は彼女たちに何かされただろうか?
 いや……そもそもまともに関わったことがあっただろうか?

 強いて言えば、藩主になった直後のセクハラ事件ぐらいか。
 帯を引っ張ってグルグル回して、『あ~~れ~~』とか言わせたやつだ。
 しかしあれは俺が加害者側だ。
 被害者である女中が謝罪する理由にはなるまい。
 紅葉たちに止められて中断したため、そのときはふんどしも見れなかったし……。

「……ん? 待てよ……」

 俺は何かを思い出す。
 藩主になった直後のセクハラでは、ふんどしを拝めなかった。
 しかし、その前の事件なら……。

「お前たちは……潜入作戦の際に出くわした女中か!!」

「は、はいぃ……」

「そ、その節は大変な無礼を……」

 女中たちは頷く。
 潜入作戦……。
 それは、俺が桜花城を攻め落とす前に情報収集のために行ったものだ。

 上手く城に忍び込めたのはいいものの、魅力的な匂いにつられて女中たちの部屋に入って……。
 ふんどしを堪能して幸せになったのも束の間、女中たちが部屋に入ってきて……。
 俺は大ピンチになってしまったのだったな。
 咄嗟の機転で『ふんどし仮面』に変身して事なきを得たが、あれも今思えば良い思い出だ。

「ふっ、懐かしいな」

「「ひっ……!?」」

 俺がM字開脚の女中たちを眺めながら思い出にふけっていると、彼女らは再び怯え始めた。
 思い出したのはいいのだが、彼女たちの態度がよく分からない。
 あのときの女中たちはもっと気が強かった気がするのだが……。
 ええっと、確か……。

「どうした? また言ってくれよ。あのときのように……『この変態』と……」

「ひ、ひいぃい! お許しを!!」

「あ、ああ……っ!」

 俺は優しく言ったが、なぜか彼女たちは悲鳴をあげる。
 何かまずいことを言っただろうか?
 女中たちはM字開脚でふんどしを晒したまま、ひたすらに震え続けるのだった。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品