【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1611話 師範への加護(小)付与
「2人とも、楽にしてくれ」
俺は入ってきた2人にそう告げる。
藩主となった俺には威厳が求められるので、対外的には偉ぶった態度が必要となることもあるだろう。
だが、今この場にいるのは身内のみ。
俺、紅葉、流華、桔梗、そして新たに入室してきた2人だけ。
適度に自然体にしてもらって問題ない。
「ならば遠慮なくそうさせてもらおう。……それで、高志坊。話というのは何じゃ?」
2人のうちの片方が言う。
高齢ながら背筋がピンと伸びており、厳かな雰囲気が感じられる。
「ええ。師範――いや、早雲さんには新たな役職に就いてもらいたいのです」
彼は武神流剣術道場師範の『柊木早雲』だ。
桔梗の祖父であり、前任の『桜花七侍』の一人でもある。
その人柄は信用できるし、戦闘面でも申し分ない。
彼が桜花城に常駐してくれれば、俺や桔梗の安全性はグッと高まることだろう。
ちなみに、藩主となった俺の方が今や立場は上だが、『年齢差』『俺が門下入りした道場の師範であること』『桔梗の祖父であること』などの事情を考慮して、非公式の場では俺が敬語を使っている。
「ほぅ、新たな役職とな」
早雲が興味深そうに問うてくる。
「ええ。これから、桜花城を拠点として勢力を拡大するつもりですが……。その前に、景春の悪政を改める必要があります。そしてそれには、少なくとも城内の安定は必須となります」
「ふむ……」
「そこで、早雲さんには『桜花七侍・特別顧問』に就いていただきたいのです」
俺は説明を続ける。
桜花七侍に一を足して、『桜花八侍』にすることも考えた。
しかし、あまりにも安直過ぎる。
今回は見送った。
現任の桜花七侍の中に、どうしても従わない者がいれば斬り捨てる可能性もあるしな。
その場合、欠員を補充する形で早雲が七侍入りすることもあり得るだろう。
とりあえず今の状況では、臨時の役職に就いてもらう方が柔軟性がある。
「特別顧問か……。ざっくりとした役割は分かるが……儂も年じゃ。あまり激しい戦闘はできんぞ?」
「ええ、もちろん。だからこそ、特別顧問という役職なのです」
俺は頷く。
彼には戦闘能力自体も期待しているが、七侍の上司的な立場も期待している。
「それに、最近は体の調子が良いのではありませんか? 激しい戦闘を強いるつもりはありませんが、その気になればまだまだ現役でやっていけるはずです」
「む……。それは、確かにな……」
早雲が頷く。
彼は年齢により衰えていた。
先日の『雷鳴流による桔梗誘拐事件』の際にも、多勢に無勢だったとはいえ彼は雷鳴流剣士たちに敗北してしまっていた。
しかし、今は違うはずだ。
「高志坊、どうしてそれが分かった?」
「いえいえ、特別な理由はありません。見れば分かります」
半分は本当だ。
俺は『視力強化』『剣術』『闘気術』などのスキルを持っているため、見ただけでその人の体調や健康状態がそこそこ分かる。
そして、もう半分は……
(早雲に加護を付与できたのは地味に大きいな……)
彼に加護(小)を付与したことからの推測だ。
加護(小)の恩恵により、彼の全ステータスは2割上昇している。
これは、老化による衰えを一時的に誤魔化せるほどの強化量のはずだ。
レベル?、柊木早雲(ひいらぎそううん)
種族:ヒューマン
身分:平民
役割:武神流道場師範
職業:剣士
ランク:ー
HP:??
MP:低め
腕力:高め
脚力:??
体力:??
器用:??
魔力:??
残りスキルポイント:???
スキル:
剣術レベル5(4+1)
闘気術レベル4(3+1)
???
「そうか……。まあ良い。桔梗を救ってくれた高志坊の頼みだ。謹んで引き受けよう」
「ありがとうございます!」
確かな経験と戦闘能力を持つ早雲が味方陣営にいるのは、非常に頼もしい。
衰えているのは間違いないので、全面的に頼るのはマズいが……。
少なくとも底上げにはなる。
さて……。
次は、入室してきた2人のうちのもう片方との話だな。
俺は入ってきた2人にそう告げる。
藩主となった俺には威厳が求められるので、対外的には偉ぶった態度が必要となることもあるだろう。
だが、今この場にいるのは身内のみ。
俺、紅葉、流華、桔梗、そして新たに入室してきた2人だけ。
適度に自然体にしてもらって問題ない。
「ならば遠慮なくそうさせてもらおう。……それで、高志坊。話というのは何じゃ?」
2人のうちの片方が言う。
高齢ながら背筋がピンと伸びており、厳かな雰囲気が感じられる。
「ええ。師範――いや、早雲さんには新たな役職に就いてもらいたいのです」
彼は武神流剣術道場師範の『柊木早雲』だ。
桔梗の祖父であり、前任の『桜花七侍』の一人でもある。
その人柄は信用できるし、戦闘面でも申し分ない。
彼が桜花城に常駐してくれれば、俺や桔梗の安全性はグッと高まることだろう。
ちなみに、藩主となった俺の方が今や立場は上だが、『年齢差』『俺が門下入りした道場の師範であること』『桔梗の祖父であること』などの事情を考慮して、非公式の場では俺が敬語を使っている。
「ほぅ、新たな役職とな」
早雲が興味深そうに問うてくる。
「ええ。これから、桜花城を拠点として勢力を拡大するつもりですが……。その前に、景春の悪政を改める必要があります。そしてそれには、少なくとも城内の安定は必須となります」
「ふむ……」
「そこで、早雲さんには『桜花七侍・特別顧問』に就いていただきたいのです」
俺は説明を続ける。
桜花七侍に一を足して、『桜花八侍』にすることも考えた。
しかし、あまりにも安直過ぎる。
今回は見送った。
現任の桜花七侍の中に、どうしても従わない者がいれば斬り捨てる可能性もあるしな。
その場合、欠員を補充する形で早雲が七侍入りすることもあり得るだろう。
とりあえず今の状況では、臨時の役職に就いてもらう方が柔軟性がある。
「特別顧問か……。ざっくりとした役割は分かるが……儂も年じゃ。あまり激しい戦闘はできんぞ?」
「ええ、もちろん。だからこそ、特別顧問という役職なのです」
俺は頷く。
彼には戦闘能力自体も期待しているが、七侍の上司的な立場も期待している。
「それに、最近は体の調子が良いのではありませんか? 激しい戦闘を強いるつもりはありませんが、その気になればまだまだ現役でやっていけるはずです」
「む……。それは、確かにな……」
早雲が頷く。
彼は年齢により衰えていた。
先日の『雷鳴流による桔梗誘拐事件』の際にも、多勢に無勢だったとはいえ彼は雷鳴流剣士たちに敗北してしまっていた。
しかし、今は違うはずだ。
「高志坊、どうしてそれが分かった?」
「いえいえ、特別な理由はありません。見れば分かります」
半分は本当だ。
俺は『視力強化』『剣術』『闘気術』などのスキルを持っているため、見ただけでその人の体調や健康状態がそこそこ分かる。
そして、もう半分は……
(早雲に加護を付与できたのは地味に大きいな……)
彼に加護(小)を付与したことからの推測だ。
加護(小)の恩恵により、彼の全ステータスは2割上昇している。
これは、老化による衰えを一時的に誤魔化せるほどの強化量のはずだ。
レベル?、柊木早雲(ひいらぎそううん)
種族:ヒューマン
身分:平民
役割:武神流道場師範
職業:剣士
ランク:ー
HP:??
MP:低め
腕力:高め
脚力:??
体力:??
器用:??
魔力:??
残りスキルポイント:???
スキル:
剣術レベル5(4+1)
闘気術レベル4(3+1)
???
「そうか……。まあ良い。桔梗を救ってくれた高志坊の頼みだ。謹んで引き受けよう」
「ありがとうございます!」
確かな経験と戦闘能力を持つ早雲が味方陣営にいるのは、非常に頼もしい。
衰えているのは間違いないので、全面的に頼るのはマズいが……。
少なくとも底上げにはなる。
さて……。
次は、入室してきた2人のうちのもう片方との話だな。
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