【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

1527話 流華への加護(小)付与

 紅葉は順調に成長している。
 そして、他にも有望な仲間はいる。

「さて、あいつらの状況は……」

 俺は紅葉から視線を外し、周囲を見回そうとする。
 ここは武神流道場の中庭。
 紅葉以外の仲間たちがそれぞれの鍛錬に取り組んでいる。

「……ん? 体が……重い?」

 ふと、俺は気付いた。
 なんだか体が重い。
 おかしい。
 妙だ。
 碓かに、数日前の『桔梗救出劇』は大変だったが、数日単位で疲労やダメージが残っている状況ではなかったはずだ。

「――【忍法・影縛りの術】」

「ッ……!?」

 俺の影から、突如何者かが現れた。
 咄嗟に回避しようとするが、体が重いため反応しきれない。
 俺はそのまま何者かに背後から抱きつかれた。

「へへっ。兄貴、隙だらけだぜ」

「お、お前か……。流華……」

 俺の背後から現れた人物の正体は、流華だった。
 彼はその小さな体を生かし、俺へと絡みつくように抱きついている。

「お、おい……!」

「兄貴の背中は今日も大きいなぁ!」

 流華が俺へとさらに強く絡みつく。
 最近、彼からのスキンシップが過激になってきた気がする。
 可愛い弟分だし、特に嫌悪感は抱かないが……。
 ちょっと気になることはある。

「流華」

「なんだい? 兄貴?」

 俺は流華に声をかける。
 すると、彼はこちらを見上げてきた。
 そんな無垢な目をされると、気になったことを指摘しづらいな……。

「いや、何でもない」

 俺が言おうとしたことは何か?
 それは、彼のあそこが小さすぎるという疑惑である。
 以前から、同じような疑念は抱いていた。
 そして、今も改めて疑問に思った。
 抱きつかれて体の一部が俺の背中に当たるのだが……。
 彼の股間部分。
 そこから感じるはずのものの存在感が、まるでないのだ。

「とにかく、まずは離れてくれ」

「えー。もう少しくっつきたい……」

「ダメだ」

 俺は流華を引き離す。
 流華は残念そうだ。
 そんな彼の股間を、もう一度覗き見る。
 やはりだ……。
 衣服越しではあるが、特に存在感がない。
 いや、男同士のスキンシップで大きくなっていても、それはそれでアレなんだけどさ。

「……それで? 忍術の習得状況はどうだ?」

「さっき見せた通りさ、兄貴」

「そうか。見事だったぞ、流華。頑張ったな」

 俺は流華を褒める。
 この歳でここまでの忍術を使いこなすとは……。
 彼はかなりの才能を持っているようだ。
 そして、俺の加護付与スキルも恩恵も大きい。


レベル?、朝霧流華(あさぎりるか)
種族:ヒューマン
身分:平民
役割:謀反衆幹部
職業:忍者見習い
ランク:ー

HP:??
MP:??
腕力:低め
脚力:高め
体力:??
器用:??
魔力:??

残りスキルポイント:???
スキル:
忍術レベル2(1+1)
窃盗術レベル2(1+1)
???


「ありがとう、兄貴。でも、姉御が丁寧に教えてくれたおかげでもあるんだ」

「姉御? ……ああ、そいつのことか」

 流華につられ、俺も視線を中庭の一角へと向ける。
 そこに立っていたのは……

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品