【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

1507話 夜の指導【桔梗視点】

「お爺ちゃん……。高志くん……。う、うぅ……」

 私、桔梗はうめき声を上げる。
 私がいるのは暗い部屋だ。
 窓はなく、扉は閉まっている。
 そして、私は椅子に縛り付けられているのだ。

「く……っ」

 私は歯を食いしばり、必死に椅子をガタガタと揺らす。
 しかし、拘束具が外れる様子はない。

「無駄なあがきはやめなさい」

 私の目の前で椅子に座っている男が笑う。
 彼は武神流道場を襲ってきた集団のリーダーだ。
 私を『指導』と称して痛めつけてきた奴でもある。

「……私をどうするつもり?」

「さてね。教えてあげてもいいですが……怖くて泣いちゃうんじゃないですか?」

「誰が……!」

 私は男を睨む。
 しかし、彼は余裕の表情を浮かべているだけだった。
 そして、私に近付いてくる。

「まだ幼いですが、なかなかの美しさだ。……そうだ、いいことを思いつきましたよ。今度は剣術ではなく、夜の『指導』をしてあげましょうか?」

「ち、近寄らないで!」

 私は叫び声を上げる。
 だが、男は聞く耳を持たない。

「ふふふ……。良い目をしてますね。屈服させ甲斐がありそうだ……」

 男は刀を抜く。
 木刀ではなく、真剣だ。

「まずはその綺麗な体を見せてもらいましょう。大丈夫、私の腕なら体に傷は付きません」

 男が刀を振りかぶる。
 そして、私の服が切り裂かれた。

「……くっ!!」

「ふふ……。美しい……」

 男は私を舐め回すように見る。
 切り裂かれたのは胸元の服だけだが、かなり際どい。

「う……!」

 私は身をよじる。
 しかし、拘束具で縛られているため身動きは取れない。
 男は私の目を見た。
 その目は血走っており、私に対する情欲を隠そうともしない。

「では、次は下を……」

「い、いや……!」

 私は思わず目をつぶる。
 しかし、男は構わず私の衣服を刀で切り裂く。
 下着が露わになった。

「ふふ……。良い眺めですねぇ」

「くっ……!」

 私は唇を噛む。
 そして、男を睨んだ。
 そんな私を見て、男はさらに笑う。

「ふふ……。そんな目をしても無駄ですよ? もうあなたは私のものなんですから」

「違う! 私は、あなたのものなんかじゃ……!」

 私は必死に抵抗する。
 しかし、男にとってはそれも『嗜虐』のスパイスになるのだろう。
 どんどん彼の表情が歪んでいく。

「さぁ、いよいよ主菜といきましょう」

「い、いや……!」

「ふふ……。さぁ!」

 男の手が、私の下着に伸びる。
 そのときだった。

「そこまでにしておけ」

 重苦しい声が響く。
 お爺ちゃんの声ではないし、高志くんの声でもない。
 薄暗い部屋に、さらに影が差した気がした。

「これはこれは……。まさかあなたが自らお出ましするとは、無月様」

「その名を呼ぶな。迂闊者め」

 影の正体は、全身黒ずくめの男だった。
 男は覆面をつけており、その顔は窺い知れない……。

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