【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1488話 攻撃系の必殺技
「さて、必殺技の談義はこれくらいにして……。そろそろ寝ようか」
俺は告げる。
気絶してしまっていた紅葉は、少し前に目を覚ました。
体調面で特に心配は無用だろう。
だが、もう夜も遅い。
少年少女をあまり遅くまで起こしておくのは、好ましくない。
「分かった」
「分かりました」
流華と紅葉が頷く。
2人は寝る前の支度を整えると、布団に入っていった。
「そういえば、兄貴……」
「何だ?」
「さっき教えてもらった必殺技って、攻撃系のものがないよな」
「ん? まぁ、そうだな」
先ほど、俺は3つの武技について解説した。
隠密に調査をする『インビジブル・インスペクション』。
致命的な失敗をした際に目眩ましと共に逃走する『デッドリー・ミステイク』。
防御力が下がる代わりに他者の魔力や闘気の動きに対する反応性が良くなる『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』だ。
それぞれに使い道のある、なかなかに有用な技だ。
しかし、流華が指摘したように攻撃系の必殺技はない。
「オレ、見たいな。兄貴が攻撃系の必殺技で敵をぶっ飛ばすところをさ」
「私も見たいです!」
流華と紅葉がおねだりしてくる。
2人とも目を輝かせていた。
「う~ん……。また今度な。いずれ機会はあるだろう」
俺はミッションに従い、桜花城を攻め落とすつもりだ。
戦闘はいくらでもあるだろう。
危険な任務なので、基本的には一人で行動する予定だが……。
それまでに紅葉や流華に加護(小)を付与できていれば、彼女たちに協力してもらう可能性はある。
そうでなくとも、遠目から戦闘を見学してもらうことはできる。
俺の必殺技は、そのときに見てもらえばいい。
「そんなの待てない! 今見たいんだ!」
「私もです! できればすぐに見たいです!」
流華と紅葉が駄々をこねる。
2人して布団から飛び出し、俺の前にやってきた。
「兄貴、お願いだ!」
「高志様、お願いします」
「わ、分かった。分かったから……」
2人の勢いに押される俺。
なかなかに大人っぽい子たちだとは思っていたが、こういうところは年相応だな。
紅葉は……俺のことを異性として好いてくれている。
格好良いところを見たいのだろう。
そして流華は、単純に格好良い攻撃技を見たいだけ。
少年らしいといえば、まぁ納得だ。
「見せるとは言っても、ここは宿屋だからなぁ……。窓から部屋の外に撃つしかないか……」
俺は一応、異国に潜入中の身だ。
現地住民たちと容姿が似通っているため、今のところは怪しまれていないようだが……。
夜間に外出するのは避けた方がいいだろう。
となると、部屋の中から窓の外に向けて撃つしかない。
通行人や他の建物に被害が及ぶリスクを考えると、斜め上に撃って空に向けて撃つのがベストか。
「……よし。発動させる魔法は決まった。2人とも、よく見て――」
「待ってください! 高志様」
「ん?」
紅葉が俺を止める。
どうしたのだろうか?
彼女は護身用に持っていた木の棒を取り出すと、窓際に立って俺に向けて棒を構えたのだった。
俺は告げる。
気絶してしまっていた紅葉は、少し前に目を覚ました。
体調面で特に心配は無用だろう。
だが、もう夜も遅い。
少年少女をあまり遅くまで起こしておくのは、好ましくない。
「分かった」
「分かりました」
流華と紅葉が頷く。
2人は寝る前の支度を整えると、布団に入っていった。
「そういえば、兄貴……」
「何だ?」
「さっき教えてもらった必殺技って、攻撃系のものがないよな」
「ん? まぁ、そうだな」
先ほど、俺は3つの武技について解説した。
隠密に調査をする『インビジブル・インスペクション』。
致命的な失敗をした際に目眩ましと共に逃走する『デッドリー・ミステイク』。
防御力が下がる代わりに他者の魔力や闘気の動きに対する反応性が良くなる『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』だ。
それぞれに使い道のある、なかなかに有用な技だ。
しかし、流華が指摘したように攻撃系の必殺技はない。
「オレ、見たいな。兄貴が攻撃系の必殺技で敵をぶっ飛ばすところをさ」
「私も見たいです!」
流華と紅葉がおねだりしてくる。
2人とも目を輝かせていた。
「う~ん……。また今度な。いずれ機会はあるだろう」
俺はミッションに従い、桜花城を攻め落とすつもりだ。
戦闘はいくらでもあるだろう。
危険な任務なので、基本的には一人で行動する予定だが……。
それまでに紅葉や流華に加護(小)を付与できていれば、彼女たちに協力してもらう可能性はある。
そうでなくとも、遠目から戦闘を見学してもらうことはできる。
俺の必殺技は、そのときに見てもらえばいい。
「そんなの待てない! 今見たいんだ!」
「私もです! できればすぐに見たいです!」
流華と紅葉が駄々をこねる。
2人して布団から飛び出し、俺の前にやってきた。
「兄貴、お願いだ!」
「高志様、お願いします」
「わ、分かった。分かったから……」
2人の勢いに押される俺。
なかなかに大人っぽい子たちだとは思っていたが、こういうところは年相応だな。
紅葉は……俺のことを異性として好いてくれている。
格好良いところを見たいのだろう。
そして流華は、単純に格好良い攻撃技を見たいだけ。
少年らしいといえば、まぁ納得だ。
「見せるとは言っても、ここは宿屋だからなぁ……。窓から部屋の外に撃つしかないか……」
俺は一応、異国に潜入中の身だ。
現地住民たちと容姿が似通っているため、今のところは怪しまれていないようだが……。
夜間に外出するのは避けた方がいいだろう。
となると、部屋の中から窓の外に向けて撃つしかない。
通行人や他の建物に被害が及ぶリスクを考えると、斜め上に撃って空に向けて撃つのがベストか。
「……よし。発動させる魔法は決まった。2人とも、よく見て――」
「待ってください! 高志様」
「ん?」
紅葉が俺を止める。
どうしたのだろうか?
彼女は護身用に持っていた木の棒を取り出すと、窓際に立って俺に向けて棒を構えたのだった。
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