【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1486話 これまでの人生で
「一人の女性が産める人数には限りがある。そこで、女性は優秀な子孫を残すべく、男性を厳選する。より優れた男性を選び出し、自分の伴侶とするわけだ」
「なるほど……。確かに、村でも力自慢の男性がモテていたような気がします」
「だろうな。紅葉も、そういう男が好きだったのか?」
「え? あ、いえ……。私は特に……」
紅葉がスンとした顔で否定する。
筋肉質な男性は、女性から魅力的に見えることが少なくない。
古来より遺伝子に刻み込まれてきた本能と言ってもいいだろう。
村という環境ならば力仕事や外敵撃退といった場面も多いだろうし、特にモテていたはず。
しかし、紅葉がそういった男性に熱を上げていた様子は見られない。
「そうか。なら、俺はどうだ?」
「高志様は……。その、素敵だと思います」
紅葉が顔を赤くしながら言う。
うん、この反応は悪くない。
彼女はまだ12歳前後なので、肉体的に手を出すつもりはないが……。
将来が楽しみではある。
「村の男たちには魅力を感じなかったが、俺なら相手してやらんこともない……と?」
「あ、いえ! そんな自信過剰というわけではありませんが……!」
紅葉は首をぶんぶんと振る。
とても可愛い。
「紅葉が未経験なら、その好意を素直に受け取れる。だが、経験済みとなると少し話が変わってくるんだ」
「そうなんですか?」
「そうだ。経験済みということは、つまり『体を許してもいいと思えるほどに良い男が村にもいた』ということだからな。端的に言えば『村の男と高志』で天秤に掛けられている気分になる」
「い、いえ! 私は決してそのようなこと……」
「あくまで仮の話だ。そういった状況下で紅葉が妊娠したとして、果たしてそれは俺の子なのだろうか? 前の男との間にできた子ではないのか? 以前の行為で妊娠していたとか、あるいは俺の目を盗んで今もこっそり会っていたとか……。どうしても疑ってしまう」
「それは……。確かに……」
「だから、未経験の女性の方が好ましいんだ。『私はこれまでの人生で魅力的と思える男性と出会えていなかった。しかし、あなたと出会えた。あなたが誰より魅力的だ。2人の血を継いだ子を授かりたい』……といったところか。まぁ現実的には多少の妥協もあったりするのだろうが……。少なくとも前の男との子を自分の子と誤認識してしまうことはないし、今後の浮気の心配も激減するだろう?」
「な、なるほど……。そうかもしれません」
紅葉が納得する。
うん、よかった。
これで納得してもらえなかったら、どうしようかと思っていたところだ。
長々と語ったが、俺は生物学者でも何でもないからな……。
細かいところに突っ込まれると弱い。
「では……高志様……。改めてお伝えしたいことがあります」
「ん?」
「私のこれまでの人生では、魅力的に思える殿方はいませんでした。ですが、高志様と出会えました」
「あ、あの……。紅葉?」
「あなたは他の誰より魅力的です。2人の血を継いだ子を授かりたく思います……」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
俺は慌てて止めに入る。
これはまずい!
完全に『そういう空気』になっている!
「た、高志様……」
紅葉が潤んだ瞳で見つめてくる。
その目は『私じゃ駄目ですか?』と訴えている。
いや、ダメということはない。
むしろ大歓迎だ。
しかし、さすがに年齢がな……。
「高志様……」
紅葉が俺に向かって手を伸ばす。
そして、そのまま俺の胸に顔を埋めた。
俺は慌てて彼女を抱き留めるが――
「……ん? おい、紅葉?」
「きゅぅ……」
「うぉ!? き、気絶している!?」
紅葉は顔を真っ赤にして目を回していた。
どうやら、今の攻勢はかなり無理をしていたようだ。
恥ずかしさのあまり意識が保てなくなったらしい。
「……ほら、ここで休んでおけ」
俺は部屋の隅に布団を敷く。
そして、紅葉を寝かせてあげたのだった。
「なるほど……。確かに、村でも力自慢の男性がモテていたような気がします」
「だろうな。紅葉も、そういう男が好きだったのか?」
「え? あ、いえ……。私は特に……」
紅葉がスンとした顔で否定する。
筋肉質な男性は、女性から魅力的に見えることが少なくない。
古来より遺伝子に刻み込まれてきた本能と言ってもいいだろう。
村という環境ならば力仕事や外敵撃退といった場面も多いだろうし、特にモテていたはず。
しかし、紅葉がそういった男性に熱を上げていた様子は見られない。
「そうか。なら、俺はどうだ?」
「高志様は……。その、素敵だと思います」
紅葉が顔を赤くしながら言う。
うん、この反応は悪くない。
彼女はまだ12歳前後なので、肉体的に手を出すつもりはないが……。
将来が楽しみではある。
「村の男たちには魅力を感じなかったが、俺なら相手してやらんこともない……と?」
「あ、いえ! そんな自信過剰というわけではありませんが……!」
紅葉は首をぶんぶんと振る。
とても可愛い。
「紅葉が未経験なら、その好意を素直に受け取れる。だが、経験済みとなると少し話が変わってくるんだ」
「そうなんですか?」
「そうだ。経験済みということは、つまり『体を許してもいいと思えるほどに良い男が村にもいた』ということだからな。端的に言えば『村の男と高志』で天秤に掛けられている気分になる」
「い、いえ! 私は決してそのようなこと……」
「あくまで仮の話だ。そういった状況下で紅葉が妊娠したとして、果たしてそれは俺の子なのだろうか? 前の男との間にできた子ではないのか? 以前の行為で妊娠していたとか、あるいは俺の目を盗んで今もこっそり会っていたとか……。どうしても疑ってしまう」
「それは……。確かに……」
「だから、未経験の女性の方が好ましいんだ。『私はこれまでの人生で魅力的と思える男性と出会えていなかった。しかし、あなたと出会えた。あなたが誰より魅力的だ。2人の血を継いだ子を授かりたい』……といったところか。まぁ現実的には多少の妥協もあったりするのだろうが……。少なくとも前の男との子を自分の子と誤認識してしまうことはないし、今後の浮気の心配も激減するだろう?」
「な、なるほど……。そうかもしれません」
紅葉が納得する。
うん、よかった。
これで納得してもらえなかったら、どうしようかと思っていたところだ。
長々と語ったが、俺は生物学者でも何でもないからな……。
細かいところに突っ込まれると弱い。
「では……高志様……。改めてお伝えしたいことがあります」
「ん?」
「私のこれまでの人生では、魅力的に思える殿方はいませんでした。ですが、高志様と出会えました」
「あ、あの……。紅葉?」
「あなたは他の誰より魅力的です。2人の血を継いだ子を授かりたく思います……」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
俺は慌てて止めに入る。
これはまずい!
完全に『そういう空気』になっている!
「た、高志様……」
紅葉が潤んだ瞳で見つめてくる。
その目は『私じゃ駄目ですか?』と訴えている。
いや、ダメということはない。
むしろ大歓迎だ。
しかし、さすがに年齢がな……。
「高志様……」
紅葉が俺に向かって手を伸ばす。
そして、そのまま俺の胸に顔を埋めた。
俺は慌てて彼女を抱き留めるが――
「……ん? おい、紅葉?」
「きゅぅ……」
「うぉ!? き、気絶している!?」
紅葉は顔を真っ赤にして目を回していた。
どうやら、今の攻勢はかなり無理をしていたようだ。
恥ずかしさのあまり意識が保てなくなったらしい。
「……ほら、ここで休んでおけ」
俺は部屋の隅に布団を敷く。
そして、紅葉を寝かせてあげたのだった。
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