【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1476話 背中に指で文字を書く
「よし、やるぞ!」
「はい! どうぞ!」
紅葉が元気な声を上げる。
よし……。
俺も覚悟を決めると、彼女の背中を指でなぞった。
「あぅっ!」
紅葉がビクッと反応する。
ふむ……。
やはり、かなりくすぐったいようだな。
だが、『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』の効果で、俺の指の軌跡を正確に読み取っているはずだ。
さぁ、当てられるものなら当ててみろ!
俺は全力で指を滑らせる。
「ん……っ」
紅葉は身体をくねらせて、俺の指の軌跡から逃れようとする。
だが、俺は逃がさん!
「あ……っ、ん……っ」
「どうした? ちゃんと集中してくれ」
「わ、分かってます……。でも、くすぐったいんです……!」
「頑張って耐えてくれ。続いて、これはどうだ?」
「あぅっ!」
「こっちもくすぐったいか。では、これは?」
「あっ! そ、そこは……」
「ほう、ここが良いのか? なら……こうだ!」
「やぁっ!!」
紅葉が可愛すぎる声を上げる。
なんだかいけないことをしている気分になってくるが、実際には背中に指を這わせているだけに過ぎない。
「はぁ……。はぁ……」
紅葉の息づかいが荒くなってきた。
首筋までうっすらと赤く染まってきている。
「どうだ? もうギブアップか?」
「ま、まだまだです!」
「その意気だ」
俺は再び、彼女の背中を指でなぞる。
「ん……っ!」
紅葉は必死に声を抑えている様子だが、俺の指の動きに合わせて身体がピクン、ピクンと震えるのが可愛らしい。
その後も、新技『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』の効果量をしっかりと確認するため、俺は心を鬼にして彼女の背中に指文字を書き続けた。
そして……
「はぁ、はぁ……。高志様、終わり……ましたよね?」
「ああ、終わったぞ」
紅葉は息を切らせながら、俺に尋ねる。
俺は彼女の背中から指を離すと、大きく息を吐いた。
肉体的には別に疲れていないが、精神的疲労が激しい。
とても可愛らしい紅葉を前に、自制心を総動員して平静を保つ必要があったからだ。
「では、紅葉。答え合わせだ。君の背中に書いた文字は……」
「えっと……そ、それは……」
「ん? ひょっとして、分からなかったのか?」
背中の皮膚感覚はさほど鋭敏ではない。
普通ならば的中させるのは意外に難しいものだ。
しかし、『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』を発動中の今ならば分かると思ったのだが……。
俺の問いかけに、紅葉は首を振る。
「い、いえ! ちゃんと分かりましたよ!」
「では、答えてみてくれ」
「えっと……。す、『好き』……です」
「ふむ……」
紅葉が顔を真っ赤にして、背中に書かれた文字を回答する。
なるほど、『好き』か。
「正解だ。見事だぞ、紅葉」
「あ……ありがとうございます! わ、私も高志様のことはお慕いして――」
「頑張ったご褒美だ。今夜は紅葉が『好き』な食べ物をたくさん食べさせてあげよう」
「へ?」
紅葉が目を丸くする。
そして、次の瞬間には……。
「高志様の鈍感……」
彼女はそう言って、小さく頬を膨らませるのだった。
「はい! どうぞ!」
紅葉が元気な声を上げる。
よし……。
俺も覚悟を決めると、彼女の背中を指でなぞった。
「あぅっ!」
紅葉がビクッと反応する。
ふむ……。
やはり、かなりくすぐったいようだな。
だが、『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』の効果で、俺の指の軌跡を正確に読み取っているはずだ。
さぁ、当てられるものなら当ててみろ!
俺は全力で指を滑らせる。
「ん……っ」
紅葉は身体をくねらせて、俺の指の軌跡から逃れようとする。
だが、俺は逃がさん!
「あ……っ、ん……っ」
「どうした? ちゃんと集中してくれ」
「わ、分かってます……。でも、くすぐったいんです……!」
「頑張って耐えてくれ。続いて、これはどうだ?」
「あぅっ!」
「こっちもくすぐったいか。では、これは?」
「あっ! そ、そこは……」
「ほう、ここが良いのか? なら……こうだ!」
「やぁっ!!」
紅葉が可愛すぎる声を上げる。
なんだかいけないことをしている気分になってくるが、実際には背中に指を這わせているだけに過ぎない。
「はぁ……。はぁ……」
紅葉の息づかいが荒くなってきた。
首筋までうっすらと赤く染まってきている。
「どうだ? もうギブアップか?」
「ま、まだまだです!」
「その意気だ」
俺は再び、彼女の背中を指でなぞる。
「ん……っ!」
紅葉は必死に声を抑えている様子だが、俺の指の動きに合わせて身体がピクン、ピクンと震えるのが可愛らしい。
その後も、新技『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』の効果量をしっかりと確認するため、俺は心を鬼にして彼女の背中に指文字を書き続けた。
そして……
「はぁ、はぁ……。高志様、終わり……ましたよね?」
「ああ、終わったぞ」
紅葉は息を切らせながら、俺に尋ねる。
俺は彼女の背中から指を離すと、大きく息を吐いた。
肉体的には別に疲れていないが、精神的疲労が激しい。
とても可愛らしい紅葉を前に、自制心を総動員して平静を保つ必要があったからだ。
「では、紅葉。答え合わせだ。君の背中に書いた文字は……」
「えっと……そ、それは……」
「ん? ひょっとして、分からなかったのか?」
背中の皮膚感覚はさほど鋭敏ではない。
普通ならば的中させるのは意外に難しいものだ。
しかし、『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』を発動中の今ならば分かると思ったのだが……。
俺の問いかけに、紅葉は首を振る。
「い、いえ! ちゃんと分かりましたよ!」
「では、答えてみてくれ」
「えっと……。す、『好き』……です」
「ふむ……」
紅葉が顔を真っ赤にして、背中に書かれた文字を回答する。
なるほど、『好き』か。
「正解だ。見事だぞ、紅葉」
「あ……ありがとうございます! わ、私も高志様のことはお慕いして――」
「頑張ったご褒美だ。今夜は紅葉が『好き』な食べ物をたくさん食べさせてあげよう」
「へ?」
紅葉が目を丸くする。
そして、次の瞬間には……。
「高志様の鈍感……」
彼女はそう言って、小さく頬を膨らませるのだった。
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