【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1475話 背中に指を這わせる
「よし、準備はいいか?」
「はい! いつでもどうぞ!」
「オレだって、兄貴の弟分だ。やってみせるぜ!」
紅葉と流華がやる気に満ちた返事をする。
あれから、必殺技『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』の発動方法について説明した。
彼女たちにはすでに加護(微)が付与されているし、日頃から魔力の鍛錬も続けてもらっていた。
俺の見立てでは、『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』の発動は十分可能だと思う。
魔法は、発動者の魔力量や熟練度によって効果や威力が変わる。
俺と同程度の出力は無理かもしれないが……。
それでも、そこそこの効果は得られるはずだ。
いや、この『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』に限って言えば、組み込んだ制約の関係でむしろ彼女たちの方が高出力の可能性もあるか。
「よし。では、やってみろ。まずは紅葉からだ」
「はい!」
紅葉が元気よく返事をし、魔法を発動させる。
「【エンプフィントリヒ・ユングフラウ】!!」
すると、彼女の身体が神々しく輝きだした。
「わ……! 身体が、熱いです……!」
「よし……成功だ」
俺は頷く。
必殺技『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』は無事に発動した。
俺の予想通り、魔力不足のためか出力はさほどでもないか?
……見ただけでは分からんな。
この技の効果は『防御力が下がる代わりに、他者の魔力や闘気の動きに対する反応性が良くなる。慣れれば、戦闘中に敵の動きを先読みすることも可能になる』というものだ。
その効果を確かめるためには……。
「つー……」
「ひゃうっ!? た、高志様!?」
俺は紅葉の背中に指を這わす。
すると、彼女は可愛らしい悲鳴を上げて身体を震わせた。
「ふむ、なるほど……。そういうことか」
「た、高志様! な、何を……!」
俺が納得すると、紅葉が戸惑った声を上げる。
だが、俺の指は止まらない。
「効果を確認しているんだ。この技の発動中は防御力が下がる。こうして、背中に指を這わせられただけでも、かなりくすぐったいだろう?」
「は……はい。そうですね……。で、でも……」
「でも?」
「私は元から、背中が弱いんです……。だから……」
「ああ、そういうことか」
元々、弱い部分だったらしい。
ならばこの実験では、あまり参考にならないかもしれないな。
俺は彼女の背中から指を離し、思案する。
「よし。ならば、次の段階だ」
「え……? 次の段階……ですか?」
「ああ。俺は今から、紅葉の背中に指で文字を書く。その文字を当てるんだ」
「文字……ですか? えっと、それは……」
「背中に書かれた文字を当てるというのは、意外に難しいものでな。『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』の効果がなければ、的中させるのは至難の業だ。見事に当てられたら、効果が出ていると考えてもいいだろう」
「な、なるほど……。分かりました。では、どうぞ!」
紅葉が俺に向かって背中を向ける。
よし、やるか!
俺は彼女の背中に指を這わせるべく、手を伸ばすのだった。
「はい! いつでもどうぞ!」
「オレだって、兄貴の弟分だ。やってみせるぜ!」
紅葉と流華がやる気に満ちた返事をする。
あれから、必殺技『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』の発動方法について説明した。
彼女たちにはすでに加護(微)が付与されているし、日頃から魔力の鍛錬も続けてもらっていた。
俺の見立てでは、『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』の発動は十分可能だと思う。
魔法は、発動者の魔力量や熟練度によって効果や威力が変わる。
俺と同程度の出力は無理かもしれないが……。
それでも、そこそこの効果は得られるはずだ。
いや、この『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』に限って言えば、組み込んだ制約の関係でむしろ彼女たちの方が高出力の可能性もあるか。
「よし。では、やってみろ。まずは紅葉からだ」
「はい!」
紅葉が元気よく返事をし、魔法を発動させる。
「【エンプフィントリヒ・ユングフラウ】!!」
すると、彼女の身体が神々しく輝きだした。
「わ……! 身体が、熱いです……!」
「よし……成功だ」
俺は頷く。
必殺技『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』は無事に発動した。
俺の予想通り、魔力不足のためか出力はさほどでもないか?
……見ただけでは分からんな。
この技の効果は『防御力が下がる代わりに、他者の魔力や闘気の動きに対する反応性が良くなる。慣れれば、戦闘中に敵の動きを先読みすることも可能になる』というものだ。
その効果を確かめるためには……。
「つー……」
「ひゃうっ!? た、高志様!?」
俺は紅葉の背中に指を這わす。
すると、彼女は可愛らしい悲鳴を上げて身体を震わせた。
「ふむ、なるほど……。そういうことか」
「た、高志様! な、何を……!」
俺が納得すると、紅葉が戸惑った声を上げる。
だが、俺の指は止まらない。
「効果を確認しているんだ。この技の発動中は防御力が下がる。こうして、背中に指を這わせられただけでも、かなりくすぐったいだろう?」
「は……はい。そうですね……。で、でも……」
「でも?」
「私は元から、背中が弱いんです……。だから……」
「ああ、そういうことか」
元々、弱い部分だったらしい。
ならばこの実験では、あまり参考にならないかもしれないな。
俺は彼女の背中から指を離し、思案する。
「よし。ならば、次の段階だ」
「え……? 次の段階……ですか?」
「ああ。俺は今から、紅葉の背中に指で文字を書く。その文字を当てるんだ」
「文字……ですか? えっと、それは……」
「背中に書かれた文字を当てるというのは、意外に難しいものでな。『エンプフィントリヒ・ユングフラウ』の効果がなければ、的中させるのは至難の業だ。見事に当てられたら、効果が出ていると考えてもいいだろう」
「な、なるほど……。分かりました。では、どうぞ!」
紅葉が俺に向かって背中を向ける。
よし、やるか!
俺は彼女の背中に指を這わせるべく、手を伸ばすのだった。
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