【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1422話 神隠しの術
翌日――
「では……達者でな。高志殿」
「風邪にはお気をつけてくださいね」
カゲロウとイノリが見送ってくれる。
他にも、里の精鋭たちが周囲に集まっていた。
「いろいろ迷惑をかけたな」
「気にすることはない。敗者である私たちを見逃してもらえたのだ。感謝しているよ」
「そうですよ。それに……たくさん可愛がってもらえましたし……。処女性を保ったままでも、あんな喜びを経験できるなんて……」
イノリが頬を赤らめる。
どうやら、彼女は激しい行為に病みつきになってしまったらしい。
「気に入ってもらえたのなら幸いだ」
俺はニッと笑う。
そんな俺の反応を、カゲロウはジト目で見つめていた。
「高志殿……。そんな調子では、転移後もすぐに目立ってしまうぞ?」
「どうしてだ? 2人からもらった侍装束のおかげで、そんなに目立ちはしないはずだが……」
俺は自分の格好を見下ろす。
カゲロウとイノリがプレゼントしてくれた侍装束だ。
黒と赤を基調とした着流しに、白い帯を締めている。
腰には、カゲロウからもらった刀。
特に優れた名刀ではないらしいが、それだけに悪目立ちはしないはずだ。
「股間の膨らみが丸わかりだぞ」
「なっ!? いつの間に……」
カゲロウの言葉に、俺は慌てて股間を隠す。
するとイノリが、顔を赤くしながら口を開いた。
「高志様、その……。よろしければ、私が……」
「ん?」
俺はイノリが何を言っているのか理解できなかった。
だが、すぐに彼女の言わんとしていることが分かった。
「いや、大丈夫だ。これぐらいなら我慢できるから……」
俺には『精力強化』のスキルがある。
欲求が溜まっていくペースが早い。
少し興奮するごとに行動を停止していては、いつまで経っても転移できない。
「そうですか? では……、またお会いしましょうね」
「ああ、元気でな。もちろんカゲロウも」
「いろいろあったが……。応援しているぞ。精々頑張るといい」
2人に見守られながら、俺は『神隠しの術』のための陣の中に移動する。
この世には『空間魔法』というものが存在し、テレポートやワープといった芸当が可能だ。
そして、それに類似した『空間妖術』というものも存在する。
少しばかり使い勝手は違うが、空間移動の術だと思えばいい。
今から発動されようとしている『神隠しの術』は、その『空間妖術』の一つだ。
「高志殿、準備はいいか?」
「ああ。桜花藩の座標イメージはバッチリだ」
「落下対策もお忘れなくお願いしますよ。いくら高志様でも、無対策で高所から落下すれば……」
「そっちも問題ないさ。重力魔法の準備は万端だ」
俺は答える。
俺自身の空間魔法で桜花藩まで転移できれば手っ取り早かったのだが、そう甘くない。
一度行った場所でなければ、簡単には転移できないのだ。
そこで、カゲロウが提案してくれたのが空間妖術の『神隠しの術』だった。
これにはこれで、制約がたくさんある。
まず、適当に発動するだけだとどこに転移するかランダムに近いものになってしまうこと。
それの対策として、俺、カゲロウ、イノリが桜花藩の座標を強くイメージしておく必要がある。
次に、人がたくさんいる場所や妖力で結界が張られている場所などには転移が弾かれてしまうこと。
その対策のため、俺の転移先は地上ではなく上空に設定された。
それら制約を乗り越えた上で、里の精鋭たちの妖力補助も受け、俺たちは転移を実行する。
「では、いくぞ!」
カゲロウが陣に手を加える。
すると、俺の足元に巨大な魔法陣が浮かび上がった。
「高志様、ご武運を!」
「また会おう! 高志殿」
イノリが叫び、カゲロウが手を振る。
他の面々も手を振って俺を見送ってくれる。
俺は、彼女たちに手を振り返した。
「ああ! またな!!」
その言葉を最後に、俺の視界は真っ白に染まったのだった。
「では……達者でな。高志殿」
「風邪にはお気をつけてくださいね」
カゲロウとイノリが見送ってくれる。
他にも、里の精鋭たちが周囲に集まっていた。
「いろいろ迷惑をかけたな」
「気にすることはない。敗者である私たちを見逃してもらえたのだ。感謝しているよ」
「そうですよ。それに……たくさん可愛がってもらえましたし……。処女性を保ったままでも、あんな喜びを経験できるなんて……」
イノリが頬を赤らめる。
どうやら、彼女は激しい行為に病みつきになってしまったらしい。
「気に入ってもらえたのなら幸いだ」
俺はニッと笑う。
そんな俺の反応を、カゲロウはジト目で見つめていた。
「高志殿……。そんな調子では、転移後もすぐに目立ってしまうぞ?」
「どうしてだ? 2人からもらった侍装束のおかげで、そんなに目立ちはしないはずだが……」
俺は自分の格好を見下ろす。
カゲロウとイノリがプレゼントしてくれた侍装束だ。
黒と赤を基調とした着流しに、白い帯を締めている。
腰には、カゲロウからもらった刀。
特に優れた名刀ではないらしいが、それだけに悪目立ちはしないはずだ。
「股間の膨らみが丸わかりだぞ」
「なっ!? いつの間に……」
カゲロウの言葉に、俺は慌てて股間を隠す。
するとイノリが、顔を赤くしながら口を開いた。
「高志様、その……。よろしければ、私が……」
「ん?」
俺はイノリが何を言っているのか理解できなかった。
だが、すぐに彼女の言わんとしていることが分かった。
「いや、大丈夫だ。これぐらいなら我慢できるから……」
俺には『精力強化』のスキルがある。
欲求が溜まっていくペースが早い。
少し興奮するごとに行動を停止していては、いつまで経っても転移できない。
「そうですか? では……、またお会いしましょうね」
「ああ、元気でな。もちろんカゲロウも」
「いろいろあったが……。応援しているぞ。精々頑張るといい」
2人に見守られながら、俺は『神隠しの術』のための陣の中に移動する。
この世には『空間魔法』というものが存在し、テレポートやワープといった芸当が可能だ。
そして、それに類似した『空間妖術』というものも存在する。
少しばかり使い勝手は違うが、空間移動の術だと思えばいい。
今から発動されようとしている『神隠しの術』は、その『空間妖術』の一つだ。
「高志殿、準備はいいか?」
「ああ。桜花藩の座標イメージはバッチリだ」
「落下対策もお忘れなくお願いしますよ。いくら高志様でも、無対策で高所から落下すれば……」
「そっちも問題ないさ。重力魔法の準備は万端だ」
俺は答える。
俺自身の空間魔法で桜花藩まで転移できれば手っ取り早かったのだが、そう甘くない。
一度行った場所でなければ、簡単には転移できないのだ。
そこで、カゲロウが提案してくれたのが空間妖術の『神隠しの術』だった。
これにはこれで、制約がたくさんある。
まず、適当に発動するだけだとどこに転移するかランダムに近いものになってしまうこと。
それの対策として、俺、カゲロウ、イノリが桜花藩の座標を強くイメージしておく必要がある。
次に、人がたくさんいる場所や妖力で結界が張られている場所などには転移が弾かれてしまうこと。
その対策のため、俺の転移先は地上ではなく上空に設定された。
それら制約を乗り越えた上で、里の精鋭たちの妖力補助も受け、俺たちは転移を実行する。
「では、いくぞ!」
カゲロウが陣に手を加える。
すると、俺の足元に巨大な魔法陣が浮かび上がった。
「高志様、ご武運を!」
「また会おう! 高志殿」
イノリが叫び、カゲロウが手を振る。
他の面々も手を振って俺を見送ってくれる。
俺は、彼女たちに手を振り返した。
「ああ! またな!!」
その言葉を最後に、俺の視界は真っ白に染まったのだった。
コメント