【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1405話 絶体絶命?
「おらぁっ! 【ドラゴニック・バースト】ぉお!!」
俺は幻影たちに全力の闘気をぶつける。
彼らの多数が闘気の奔流に飲み込まれていくが――
「だから言ってるだろうが! 『ヴァース・スタイル』の装甲は、そんな攻撃など通さない!」
「ふふ……。『ネクロマンティック・スタイル』は物理攻撃を無効化するぞ……」
一部の幻影たちは余裕の表情で立っている。
やはり、様々な特化型を同時に相手取るのは厳しい……。
「ボーっとしている暇はないぞ! 【閃火烈光拳】!!」
「こっちもくらえっ! 【紅剣インフェルノ】ぉお!!」
幻影たちの攻撃が激しさを増す。
1対1なら何とかできそうな相手ではあるが、複数人となるとキツイぞ……。
「ぐっ……! ――【神の雷槍】!!」
俺は雷を召喚し、それを幻影たちに叩き落とす。
だが、やはり彼らを一網打尽にするほどの威力はない。
「貴方に勝ち目はありません。諦めなさい――【月牙】」
「無駄な足掻きは見苦しいでござる。――【無明斬】!」
俺は幻影の斬撃にかろうじて対処する。
やはり、こいつらは強い……。
さすがは並行世界の俺を再現した幻影と言ったところか。
俺は防戦一方となってしまう。
「ふん。他愛のない……と言いたいところだが、褒めてやらんでもないぞ?」
「そうだな。浮気者を認めるのは心外だが……お前の実力は実際大したもんだ」
「くっ……!」
水と火、二つの魔力の塊が俺に襲いかかってくる。
俺はそれらを何とかはじき返した。
しかし、その隙に雷速の幻影が俺に肉薄する。
「我ら歴代の巫女が封印してきた猛者の中でも――屈指の強さだ!!」
バリリリィッ!
電気を纏った強烈な蹴りが俺の腹部に炸裂する。
「あ……ぐ……」
俺は思わずうずくまる。
そして、幻影たちは俺を取り囲むように並んだ。
「かろうじて急所は避けたか……。やるな」
「だが、そのダメージではもう動けまい」
「貴方はここで死ぬのです。それが貴方の運命……」
「地下遺跡の守護者としての責務を果たさせてもらおう」
幻影たちが俺に剣先を向ける。
彼らは俺の幻影だ……。
並行世界の俺を再現した『あり得たかもしれない世界線』の人格や戦闘能力を持つ。
だが……あくまで幻影。
その本来の人格は、地下遺跡の巫女イノリ。
彼女の意思が発言や行動にもいくらか反映されているらしい。
同じ俺とはいえ、イノリの人格が混ざっているため見逃してくれそうにはない……。
「それではお別れです。貴方の魂は……この地下遺跡で永遠に彷徨うでしょう」
幻影たちが一斉に飛びかかってくる。
もう駄目だ……。
絶体絶命とは、まさにこのこと……。
せめて、最後にミティやアイリスたちの声を聞きたかったなぁ……。
そんなことを考えていると――
『タカシ様っ!!』
『タカシ!』
俺の大好きな声が響き渡った。
……ような気がした。
幻聴か?
いや、違う!
共鳴水晶が光っている。
ミティ……。
アイリス……。
モニカ……。
ニム……。
ユナ……。
マリア……。
サリエ……。
リーゼロッテ……。
蓮華……。
レイン……。
彼女たちの温もりを感じる!
それに、共鳴水晶を持っていないみんなとの温かい記憶も蘇ってきた!
「うおおおおおぉおおっ! 俺は……俺は!!!」
俺は叫ぶ。
ダメージは甚大で、まだ立ち上がることはできない。
だが、体の底から絞り出した魔力と闘気があれば、一時的に幻影たちを遠ざけることはできる。
「なっ!? そんなバカな!?」
「あり得ん!」
幻影たちは驚愕の声を上げる。
俺はゆっくりと体の調子を確認し、戦闘態勢を整えていく。
そのときだった。
『……レム…………』
俺の脳裏に、厳かな声が響き渡る。
これは……。
俺は幻影たちに全力の闘気をぶつける。
彼らの多数が闘気の奔流に飲み込まれていくが――
「だから言ってるだろうが! 『ヴァース・スタイル』の装甲は、そんな攻撃など通さない!」
「ふふ……。『ネクロマンティック・スタイル』は物理攻撃を無効化するぞ……」
一部の幻影たちは余裕の表情で立っている。
やはり、様々な特化型を同時に相手取るのは厳しい……。
「ボーっとしている暇はないぞ! 【閃火烈光拳】!!」
「こっちもくらえっ! 【紅剣インフェルノ】ぉお!!」
幻影たちの攻撃が激しさを増す。
1対1なら何とかできそうな相手ではあるが、複数人となるとキツイぞ……。
「ぐっ……! ――【神の雷槍】!!」
俺は雷を召喚し、それを幻影たちに叩き落とす。
だが、やはり彼らを一網打尽にするほどの威力はない。
「貴方に勝ち目はありません。諦めなさい――【月牙】」
「無駄な足掻きは見苦しいでござる。――【無明斬】!」
俺は幻影の斬撃にかろうじて対処する。
やはり、こいつらは強い……。
さすがは並行世界の俺を再現した幻影と言ったところか。
俺は防戦一方となってしまう。
「ふん。他愛のない……と言いたいところだが、褒めてやらんでもないぞ?」
「そうだな。浮気者を認めるのは心外だが……お前の実力は実際大したもんだ」
「くっ……!」
水と火、二つの魔力の塊が俺に襲いかかってくる。
俺はそれらを何とかはじき返した。
しかし、その隙に雷速の幻影が俺に肉薄する。
「我ら歴代の巫女が封印してきた猛者の中でも――屈指の強さだ!!」
バリリリィッ!
電気を纏った強烈な蹴りが俺の腹部に炸裂する。
「あ……ぐ……」
俺は思わずうずくまる。
そして、幻影たちは俺を取り囲むように並んだ。
「かろうじて急所は避けたか……。やるな」
「だが、そのダメージではもう動けまい」
「貴方はここで死ぬのです。それが貴方の運命……」
「地下遺跡の守護者としての責務を果たさせてもらおう」
幻影たちが俺に剣先を向ける。
彼らは俺の幻影だ……。
並行世界の俺を再現した『あり得たかもしれない世界線』の人格や戦闘能力を持つ。
だが……あくまで幻影。
その本来の人格は、地下遺跡の巫女イノリ。
彼女の意思が発言や行動にもいくらか反映されているらしい。
同じ俺とはいえ、イノリの人格が混ざっているため見逃してくれそうにはない……。
「それではお別れです。貴方の魂は……この地下遺跡で永遠に彷徨うでしょう」
幻影たちが一斉に飛びかかってくる。
もう駄目だ……。
絶体絶命とは、まさにこのこと……。
せめて、最後にミティやアイリスたちの声を聞きたかったなぁ……。
そんなことを考えていると――
『タカシ様っ!!』
『タカシ!』
俺の大好きな声が響き渡った。
……ような気がした。
幻聴か?
いや、違う!
共鳴水晶が光っている。
ミティ……。
アイリス……。
モニカ……。
ニム……。
ユナ……。
マリア……。
サリエ……。
リーゼロッテ……。
蓮華……。
レイン……。
彼女たちの温もりを感じる!
それに、共鳴水晶を持っていないみんなとの温かい記憶も蘇ってきた!
「うおおおおおぉおおっ! 俺は……俺は!!!」
俺は叫ぶ。
ダメージは甚大で、まだ立ち上がることはできない。
だが、体の底から絞り出した魔力と闘気があれば、一時的に幻影たちを遠ざけることはできる。
「なっ!? そんなバカな!?」
「あり得ん!」
幻影たちは驚愕の声を上げる。
俺はゆっくりと体の調子を確認し、戦闘態勢を整えていく。
そのときだった。
『……レム…………』
俺の脳裏に、厳かな声が響き渡る。
これは……。
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