【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1390話 サリエ純愛ルート 分家
――数年後。
「サリエさん、そろそろ王都に向かいましょうか」
「はい、あなた。……でも、本当によろしいのですか?」
「何がでしょう?」
「その……ハルク男爵家を継ぐのは、やはりあなたのほうがよいと思うのですが……」
「いえ、それは実の子であるお義兄さんに継いでもらいましょう」
俺はそう告げる。
ハルク男爵家に婿入りした今の俺は、『タカシ=ハルク』だ。
だが、ハルク男爵家にはサリエ以外にも跡継ぎがいる。
そのため、俺はあくまで分家の者として生きていくのが筋だ。
「サリエさんは嫌ですか? やはり、本家としてハルク男爵家を継ぎたいですか?」
「いえ……。私は、あなたと一緒にいられるならそれで……」
サリエがしおらしく言う。
そんな彼女の肩に手を置きながら、俺は思った。
これで良かったのだ……と。
チート持ちの俺なら、治療魔法を活かしてハルク男爵家の跡継ぎになることも可能だっただろう。
だが、それでは半ばお家乗っ取りのような形になってしまう。
サリエと幸せに暮らすため、ハルク男爵家当主としての地位や権力は魅力的だが……。
本来の跡継ぎである長男をないがしろにしてまで手に入れようとは思わない。
要らぬ軋轢を生むし、総合的には損だろう。
「さぁ、王都に行きましょう! 私たちの輝かしい未来のために!!」
俺は意気揚々と馬車に乗り込む。
俺たちが王都に行こうとしている理由。
それは、国王と謁見するためだ。
俺たちの治療魔法が国王の耳に届いたのである。
その腕前を、直接見てみたいらしい。
これはチャンスだ。
国王の信用を勝ち取ることができれば、いろいろと捗ることもあるだろう。
場合によっては、新たな領地貴族に任じられる可能性もある。
そうでなくとも、王都に勤務する法衣貴族や宮廷魔法士として召し抱えられるかもしれない。
どちらにせよ、俺たちにとって損なことではないはずだ。
それに、チート持ちとしての使命感のようなものも感じている。
この数年間で、いろいろなことがあった。
ゾルフ砦の戦争、ラーグへの魔物乱入、ルクアージュのファイアードラゴン騒動、ウォルフ村の乱、ハイルディン侯爵家の娘の自害騒動など……。
いずれも、俺は十分に介入できなかった。
チート持ちなのに、不甲斐ないと言わざるを得ない。
だが、今の俺ならばもっとちゃんとした対応ができるはずだ。
国王に俺の力を示すことは、自らの力を発揮する機会を得ていくことにも繋がる。
チート持ちとしての責務をしっかりと全うしていきたい。
「ねぇ、あなた……。私、緊張します……」
「大丈夫ですよ、サリエさん」
馬車に揺られながら、緊張で体を震わせるサリエ。
俺はそんな彼女の手を優しく握る。
「私がついていますから」
国王と謁見するのだから、俺も緊張する。
だが、そんな情けないことは言ってられない。
俺は治療魔法を昇華して多少の戦闘能力を得たことで、大抵のことに対応できるようになった。
サリエを守るのは俺の仕事である。
そんな俺の言葉を聞いたサリエは、頬を赤く染めた。
「はい……。あなた、いつまでも一緒です」
「愛してますよ、サリエさん」
「私も愛していますよ、あなた……」
俺たちは見つめ合う。
そして、そのまま口づけを交わしたのだった――
「サリエさん、そろそろ王都に向かいましょうか」
「はい、あなた。……でも、本当によろしいのですか?」
「何がでしょう?」
「その……ハルク男爵家を継ぐのは、やはりあなたのほうがよいと思うのですが……」
「いえ、それは実の子であるお義兄さんに継いでもらいましょう」
俺はそう告げる。
ハルク男爵家に婿入りした今の俺は、『タカシ=ハルク』だ。
だが、ハルク男爵家にはサリエ以外にも跡継ぎがいる。
そのため、俺はあくまで分家の者として生きていくのが筋だ。
「サリエさんは嫌ですか? やはり、本家としてハルク男爵家を継ぎたいですか?」
「いえ……。私は、あなたと一緒にいられるならそれで……」
サリエがしおらしく言う。
そんな彼女の肩に手を置きながら、俺は思った。
これで良かったのだ……と。
チート持ちの俺なら、治療魔法を活かしてハルク男爵家の跡継ぎになることも可能だっただろう。
だが、それでは半ばお家乗っ取りのような形になってしまう。
サリエと幸せに暮らすため、ハルク男爵家当主としての地位や権力は魅力的だが……。
本来の跡継ぎである長男をないがしろにしてまで手に入れようとは思わない。
要らぬ軋轢を生むし、総合的には損だろう。
「さぁ、王都に行きましょう! 私たちの輝かしい未来のために!!」
俺は意気揚々と馬車に乗り込む。
俺たちが王都に行こうとしている理由。
それは、国王と謁見するためだ。
俺たちの治療魔法が国王の耳に届いたのである。
その腕前を、直接見てみたいらしい。
これはチャンスだ。
国王の信用を勝ち取ることができれば、いろいろと捗ることもあるだろう。
場合によっては、新たな領地貴族に任じられる可能性もある。
そうでなくとも、王都に勤務する法衣貴族や宮廷魔法士として召し抱えられるかもしれない。
どちらにせよ、俺たちにとって損なことではないはずだ。
それに、チート持ちとしての使命感のようなものも感じている。
この数年間で、いろいろなことがあった。
ゾルフ砦の戦争、ラーグへの魔物乱入、ルクアージュのファイアードラゴン騒動、ウォルフ村の乱、ハイルディン侯爵家の娘の自害騒動など……。
いずれも、俺は十分に介入できなかった。
チート持ちなのに、不甲斐ないと言わざるを得ない。
だが、今の俺ならばもっとちゃんとした対応ができるはずだ。
国王に俺の力を示すことは、自らの力を発揮する機会を得ていくことにも繋がる。
チート持ちとしての責務をしっかりと全うしていきたい。
「ねぇ、あなた……。私、緊張します……」
「大丈夫ですよ、サリエさん」
馬車に揺られながら、緊張で体を震わせるサリエ。
俺はそんな彼女の手を優しく握る。
「私がついていますから」
国王と謁見するのだから、俺も緊張する。
だが、そんな情けないことは言ってられない。
俺は治療魔法を昇華して多少の戦闘能力を得たことで、大抵のことに対応できるようになった。
サリエを守るのは俺の仕事である。
そんな俺の言葉を聞いたサリエは、頬を赤く染めた。
「はい……。あなた、いつまでも一緒です」
「愛してますよ、サリエさん」
「私も愛していますよ、あなた……」
俺たちは見つめ合う。
そして、そのまま口づけを交わしたのだった――
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