【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1385話 タカシ=キャベンドラ=ローディアス『フェニックス・スタイル』
「ぐっ……! はぁ、はぁ……!!」
「どうだ、俺の記憶は! マリアこそ至高の存在なのだ!! 過ちを犯してしまったのは悔やまれるが……だからこそ、俺とマリアは固い絆で結ばれているのだ!!」
幻影が俺に語りかけてくる。
確かに、あの世界線でのマリアは……。
だが、そんなことは関係ない。
こちらの世界線における彼女だって、最高の存在だ。
俺の最愛の妻なのだ。
「俺たちの幸せを……邪魔するなぁ!!」
俺は火球を放つ。
幻影はそれを受け、燃え盛る赤い炎の中に沈んだ。
「やったか……?」
「残念だったな……。俺よ」
「なにっ!?」
炎の中から声が聞こえてくる。
そして、燃え盛る赤い炎の中から、青い炎に包まれた幻影が現れた。
「なんなんだ、その青い炎は!?」
「これは『蒼炎』だ。俺がマリアと共に開発した、オリジナル火魔法さ」
「くっ……!!」
俺は歯噛みする。
幻影は勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。
「俺はタカシ=キャベンドラ=ローディアス『フェニックス・スタイル』!! いくらダメージを負っても、炎と共に再生する! そしてもちろん、攻撃にも使える! 貴様が使うようなしょぼい火魔法とはわけが違うんだよ!!」
幻影が両手を広げる。
その周囲に蒼い炎が渦巻いた。
「なんだと……!」
俺だって、火魔法はレベル5にまで伸ばしている。
様々なオリジナル魔法も開発した。
火魔法に対する適正もあるはずだ。
「負けてたまるかぁぁぁ!!」
俺は先ほどと同じ火球を放つ。
いくら高い再生能力を持つといっても、無制限ではないだろう。
それに、俺は治療魔法を使える。
方向性は少し違うが、持久戦だってお手の物だ。
絶対に負けるわけにはいかない……!!
「ほほ……。過ぎたる治療の力は身を滅ぼしますぞ?」
「なにっ!? ――ごはっ!!」
俺は吐血する。
これは……火魔法によるダメージではない。
もっと生命の根幹にダメージが及ぶような……。
「くっ……! これはまさか、治療魔法か……?」
俺は膝をつく。
この感覚は、かつてうっかり過剰な治療魔法を使ってしまったときと酷似していた。
「沈みなさい。――【オーバーヒール】」
「ぐわああああぁぁ!!」
俺はさらに吐血する。
治療魔法は本来、対象者の自己治癒能力を高めて怪我や病気を治すものだ。
それを過剰に行使すると、対象者の肉体を著しく損傷させてしまう。
まさに今の状態がそれだ。
「ば、バカな……! この俺が、こんな……!!」
俺はその場に倒れ込む。
もう動けない。
意識も朦朧としてきた。
過剰な治療魔法を強制的に行使され、身体が限界を迎えてしまっているのだ。
「その状態では、もはや何もできませんな。お休みするとよいでしょう……永遠にね」
幻影が近づいてくる。
そして、そのまま俺を踏みつけたのだった。
「どうだ、俺の記憶は! マリアこそ至高の存在なのだ!! 過ちを犯してしまったのは悔やまれるが……だからこそ、俺とマリアは固い絆で結ばれているのだ!!」
幻影が俺に語りかけてくる。
確かに、あの世界線でのマリアは……。
だが、そんなことは関係ない。
こちらの世界線における彼女だって、最高の存在だ。
俺の最愛の妻なのだ。
「俺たちの幸せを……邪魔するなぁ!!」
俺は火球を放つ。
幻影はそれを受け、燃え盛る赤い炎の中に沈んだ。
「やったか……?」
「残念だったな……。俺よ」
「なにっ!?」
炎の中から声が聞こえてくる。
そして、燃え盛る赤い炎の中から、青い炎に包まれた幻影が現れた。
「なんなんだ、その青い炎は!?」
「これは『蒼炎』だ。俺がマリアと共に開発した、オリジナル火魔法さ」
「くっ……!!」
俺は歯噛みする。
幻影は勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。
「俺はタカシ=キャベンドラ=ローディアス『フェニックス・スタイル』!! いくらダメージを負っても、炎と共に再生する! そしてもちろん、攻撃にも使える! 貴様が使うようなしょぼい火魔法とはわけが違うんだよ!!」
幻影が両手を広げる。
その周囲に蒼い炎が渦巻いた。
「なんだと……!」
俺だって、火魔法はレベル5にまで伸ばしている。
様々なオリジナル魔法も開発した。
火魔法に対する適正もあるはずだ。
「負けてたまるかぁぁぁ!!」
俺は先ほどと同じ火球を放つ。
いくら高い再生能力を持つといっても、無制限ではないだろう。
それに、俺は治療魔法を使える。
方向性は少し違うが、持久戦だってお手の物だ。
絶対に負けるわけにはいかない……!!
「ほほ……。過ぎたる治療の力は身を滅ぼしますぞ?」
「なにっ!? ――ごはっ!!」
俺は吐血する。
これは……火魔法によるダメージではない。
もっと生命の根幹にダメージが及ぶような……。
「くっ……! これはまさか、治療魔法か……?」
俺は膝をつく。
この感覚は、かつてうっかり過剰な治療魔法を使ってしまったときと酷似していた。
「沈みなさい。――【オーバーヒール】」
「ぐわああああぁぁ!!」
俺はさらに吐血する。
治療魔法は本来、対象者の自己治癒能力を高めて怪我や病気を治すものだ。
それを過剰に行使すると、対象者の肉体を著しく損傷させてしまう。
まさに今の状態がそれだ。
「ば、バカな……! この俺が、こんな……!!」
俺はその場に倒れ込む。
もう動けない。
意識も朦朧としてきた。
過剰な治療魔法を強制的に行使され、身体が限界を迎えてしまっているのだ。
「その状態では、もはや何もできませんな。お休みするとよいでしょう……永遠にね」
幻影が近づいてくる。
そして、そのまま俺を踏みつけたのだった。
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