【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1380話 マリア純愛ルート キラッと登場!
『パパのピンチにキラッと登場! 祝福の姫巫女マリアちゃんだぞっ!』
「……えっ?」
俺は、一瞬何が起きたのか分からなかった。
だが……遅れて状況を再把握する。
俺は今、戦争に参加しているのだ。
――俺はチートスキル『ステータス操作』により、いろんなスキルを取得してきた。
最初に伸ばしたのは火魔法。
それにより、範囲攻撃でゴブリンの群れをソロ討伐できるようになった。
ソロ活動にはちょっとリスクもあったが、レベリング効率としてはかなり良かったように思う。
次に伸ばしたのは、格闘術だ。
魔法使いは接近されると脆いからな。
剣術でも良かったが、咄嗟の防御手段として役立つ格闘術を選んだのだ。
ファウス道場に弟子入りした俺は、ゾルフ砦のガルハード杯に出場してベスト4入り。
残念ながらオーガやハーピィが侵攻してきて大会は中止になったものの、十分な成績だったと言えるだろう。
そして今。
俺の目の前には敵国の姫がいる。
諸君、この意味が分かるか?
……分かった、教えてやる。
この俺様が単身で!
敵国中枢部への潜入を成功させたってことなんだよ!!
『パパ、負けそうじゃんっ! 私が助けてあげるから待ってて!』
逃げろと叫ぶ国王だったが、マリアと名乗る少女は逃げなかった。
その勇気は感嘆に値する。
ただ、あまり賢い選択ではない。
「くくっ! 飛んで火に入る夏の虫ってね……!!」
『うぐっ!?』
俺はマリアに接近し、胸元を掴む。
彼女を守る者は、誰もいない。
戦争中で多くの兵士が前線に駆り出されており、混乱気味なのが要因だ。
また、国王夫妻が何やら正気を失って暴走気味であることも影響しているだろう。
王宮内にはわずかな兵士しかおらず、その者たちも俺が遭遇する度に一蹴してきた。
「俺はタカシ。人族の英雄になる男さ。侵略者どもは、全員この手でぶっ殺してやるぜ!!」
この世界に来てからというもの、俺は絶好調だ。
やることなすこと、全てが上手くいく。
まさに、物語の主人公になった気分である。
最初期に火魔法を伸ばしたことが大きかったな。
リスクも大きかったが、それを補って余りあるリターンを得た。
これがゲームなら、攻略の最短RTAでもやっている気分だ。
ちょっと調子に乗っているかもしれない。
だが、調子に乗って何が悪い?
調子に乗った者勝ち。
俺は今、人生の絶頂期にあるのだ!!
『くっ……! こ、これでも喰らえっ!!』
俺に掴まれた状態のまま、マリアが叫ぶ。
彼女は、手に持った杖の先端を俺に押し当てた。
異種族とはいえ、やはり子どもは可愛いものだな。
気分は魔法少女ってか?
ま、この程度では害にならないし、特別に見逃してやっても――
「ぐおっ!? お、おおおぉ……!!」
突然、俺を強い脱力感と倦怠感が襲う。
なんだ、この感覚は?
身体が重い……。
まさか、魔力が吸われている……?
『これでおーしまい! パパ! ほめてほめて!』
「くっ……! 子どもを使った不意打ちとはな……。だが、俺はこんなところで負けるわけにはいかない!! 俺は人族の英雄になって――ぐああああぁ!?」
俺はマリアの父から容赦ない攻撃を受ける。
明らかに卑怯だが……これは戦争だし、彼を責めることもできない。
チート持ちだからってソロで潜入作戦を決行したのが間違いだったのだ。
調子に乗らず、パーティメンバーを募っていれば、あるいは……。
俺は『人族の英雄』になりたかった。
チートスキルさえあれば……それが実現できると思っていたんだ。
増長してしまった。
今さら後悔しても、もう遅い――
「……えっ?」
俺は、一瞬何が起きたのか分からなかった。
だが……遅れて状況を再把握する。
俺は今、戦争に参加しているのだ。
――俺はチートスキル『ステータス操作』により、いろんなスキルを取得してきた。
最初に伸ばしたのは火魔法。
それにより、範囲攻撃でゴブリンの群れをソロ討伐できるようになった。
ソロ活動にはちょっとリスクもあったが、レベリング効率としてはかなり良かったように思う。
次に伸ばしたのは、格闘術だ。
魔法使いは接近されると脆いからな。
剣術でも良かったが、咄嗟の防御手段として役立つ格闘術を選んだのだ。
ファウス道場に弟子入りした俺は、ゾルフ砦のガルハード杯に出場してベスト4入り。
残念ながらオーガやハーピィが侵攻してきて大会は中止になったものの、十分な成績だったと言えるだろう。
そして今。
俺の目の前には敵国の姫がいる。
諸君、この意味が分かるか?
……分かった、教えてやる。
この俺様が単身で!
敵国中枢部への潜入を成功させたってことなんだよ!!
『パパ、負けそうじゃんっ! 私が助けてあげるから待ってて!』
逃げろと叫ぶ国王だったが、マリアと名乗る少女は逃げなかった。
その勇気は感嘆に値する。
ただ、あまり賢い選択ではない。
「くくっ! 飛んで火に入る夏の虫ってね……!!」
『うぐっ!?』
俺はマリアに接近し、胸元を掴む。
彼女を守る者は、誰もいない。
戦争中で多くの兵士が前線に駆り出されており、混乱気味なのが要因だ。
また、国王夫妻が何やら正気を失って暴走気味であることも影響しているだろう。
王宮内にはわずかな兵士しかおらず、その者たちも俺が遭遇する度に一蹴してきた。
「俺はタカシ。人族の英雄になる男さ。侵略者どもは、全員この手でぶっ殺してやるぜ!!」
この世界に来てからというもの、俺は絶好調だ。
やることなすこと、全てが上手くいく。
まさに、物語の主人公になった気分である。
最初期に火魔法を伸ばしたことが大きかったな。
リスクも大きかったが、それを補って余りあるリターンを得た。
これがゲームなら、攻略の最短RTAでもやっている気分だ。
ちょっと調子に乗っているかもしれない。
だが、調子に乗って何が悪い?
調子に乗った者勝ち。
俺は今、人生の絶頂期にあるのだ!!
『くっ……! こ、これでも喰らえっ!!』
俺に掴まれた状態のまま、マリアが叫ぶ。
彼女は、手に持った杖の先端を俺に押し当てた。
異種族とはいえ、やはり子どもは可愛いものだな。
気分は魔法少女ってか?
ま、この程度では害にならないし、特別に見逃してやっても――
「ぐおっ!? お、おおおぉ……!!」
突然、俺を強い脱力感と倦怠感が襲う。
なんだ、この感覚は?
身体が重い……。
まさか、魔力が吸われている……?
『これでおーしまい! パパ! ほめてほめて!』
「くっ……! 子どもを使った不意打ちとはな……。だが、俺はこんなところで負けるわけにはいかない!! 俺は人族の英雄になって――ぐああああぁ!?」
俺はマリアの父から容赦ない攻撃を受ける。
明らかに卑怯だが……これは戦争だし、彼を責めることもできない。
チート持ちだからってソロで潜入作戦を決行したのが間違いだったのだ。
調子に乗らず、パーティメンバーを募っていれば、あるいは……。
俺は『人族の英雄』になりたかった。
チートスキルさえあれば……それが実現できると思っていたんだ。
増長してしまった。
今さら後悔しても、もう遅い――
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