【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1370話 ニム純愛ルート 畑仕事
「ふぅ……。今日の植え付けも終わりっと!」
俺は大きく伸びをする。
ここはラーグの街の外だ。
そこにある、大きな畑に種を蒔いたところである。
「お、おつかれさまです! タカシさん」
「ああ。お疲れ、ニム」
俺は隣で働いている少女に労いの言葉をかける。
彼女の名前はニム。
10歳ぐらいの女の子だ。
ニムたち一家はラーグの貧困地域に住んでおり、経済的に苦しい。
しかし一方で、街の外とはいえこうして畑を所有していたりもする。
土地持ちなのに貧困というのも少し不思議な感じだが、これには異世界特有の事情がある。
地脈を流れる魔力、魔物の生息区域、街の防壁範囲などの関係上、街から離れた場所の土地は格安なのだ。
というか、さほど厳重に管理されていないと言ってもいい。
彼女たち一家は畑を耕し、何とか細々と生計を立てていたそうだ。
まぁ、諸事情によって最近はニムだけで畑仕事をしていたらしいが……。
「た、タカシさんのおかげで、最近お野菜が美味しくなりました! 街でも評判です!!」
「はは……。俺は大したことしてないよ」
ニムが嬉しそうに言うので、俺も思わず照れてしまう。
そう、俺のスキル『ステータス操作』の効果は絶大だ。
彼女に冒険者活動を手伝ってもらったことで、俺の狩りは安定した。
そして、レベルアップによって新たなスキルポイントを得ることができた。
冒険者としての狩りを効率化させるのであれば、『剣術』や『火魔法』といったスキルを強化していくのもアリだっただろう。
だが、俺は『腕力強化』『脚力強化』『体力強化』『肉体強化』などといった身体能力強化系スキルを取得することにした。
これなら、狩りが安定するだけでなく、畑仕事も楽にできるようになる。
一石二鳥だ。
今後は、『土魔法』や『栽培術』あたりのスキルも取得していこうと思っている。
「た、大したことないって……。そんなことはありません! タカシさんのおかげで、ママの体調も良くなって……。お兄ちゃんだって、危険な仕事は避けられるようになりました」
「ああ、マムさんとサムくんのことだな。俺が役に立てているなら良かったよ」
俺は素直に喜ぶ。
ニムの母、マム。
難病と栄養不足の合わせ技で、ずっと寝たきりだったらしい。
俺が畑仕事を手伝ったことにより少しばかり生活に余裕ができて、まともな食事がとれるようになり、低級ではあるがポーションも定期的に飲めるようになった。
その結果、マムの体調も良くなりつつある。
難病の完治には至っていないが、当面の危機は脱した感じだな。
そして、ニムの兄のサム。
彼も、俺と同じEランク冒険者である。
もちろん、まともにやっていては稼ぎは少ない。
少しでも実入りの良い依頼を優先的に受けていたそうだが、それには危険がつきものである。
俺が畑仕事を手伝っていることによって一家の生活に余裕ができた今、無理して危険な依頼をこなす必要はなくなった。
「よ、良かったら……その……これからも畑仕事を手伝ってくれたり……」
「ああ、もちろんいいよ。俺には狩りより畑仕事の方が性に合っているからな」
ニムがおずおずと言ってきたので、俺は笑顔で応じる。
俺としても、畑仕事を手伝うことにメリットはある。
お礼として野菜や果物をもらえるのだ。
さらに、畑仕事を通して多少の経験値も入っている。
また、それらを抜きにしても、ニムは良い子だ。
彼女を助けることに何の異論もない。
「ありがとうございます! タカシさんにはお世話になりっぱなしで……」
「気にしないでいいよ。美少女のニムと、こうして一緒にいられるだけで俺は満足だ」
「び、美少女って……そんな……」
ニムは顔を赤くする。
彼女は10歳ぐらいの少女だが、とても可愛らしい子だ。
将来、美人さんになりそうな気配もある。
俺のような元無職童貞、現Eランク冒険者が、美少女と仲良くできるなんて……。
これは貴重な経験である。
「さて、じゃあ帰ろうか?」
「あ、はい」
俺たちは畑を離れる。
そして、2人で歩き出したのだった。
俺は大きく伸びをする。
ここはラーグの街の外だ。
そこにある、大きな畑に種を蒔いたところである。
「お、おつかれさまです! タカシさん」
「ああ。お疲れ、ニム」
俺は隣で働いている少女に労いの言葉をかける。
彼女の名前はニム。
10歳ぐらいの女の子だ。
ニムたち一家はラーグの貧困地域に住んでおり、経済的に苦しい。
しかし一方で、街の外とはいえこうして畑を所有していたりもする。
土地持ちなのに貧困というのも少し不思議な感じだが、これには異世界特有の事情がある。
地脈を流れる魔力、魔物の生息区域、街の防壁範囲などの関係上、街から離れた場所の土地は格安なのだ。
というか、さほど厳重に管理されていないと言ってもいい。
彼女たち一家は畑を耕し、何とか細々と生計を立てていたそうだ。
まぁ、諸事情によって最近はニムだけで畑仕事をしていたらしいが……。
「た、タカシさんのおかげで、最近お野菜が美味しくなりました! 街でも評判です!!」
「はは……。俺は大したことしてないよ」
ニムが嬉しそうに言うので、俺も思わず照れてしまう。
そう、俺のスキル『ステータス操作』の効果は絶大だ。
彼女に冒険者活動を手伝ってもらったことで、俺の狩りは安定した。
そして、レベルアップによって新たなスキルポイントを得ることができた。
冒険者としての狩りを効率化させるのであれば、『剣術』や『火魔法』といったスキルを強化していくのもアリだっただろう。
だが、俺は『腕力強化』『脚力強化』『体力強化』『肉体強化』などといった身体能力強化系スキルを取得することにした。
これなら、狩りが安定するだけでなく、畑仕事も楽にできるようになる。
一石二鳥だ。
今後は、『土魔法』や『栽培術』あたりのスキルも取得していこうと思っている。
「た、大したことないって……。そんなことはありません! タカシさんのおかげで、ママの体調も良くなって……。お兄ちゃんだって、危険な仕事は避けられるようになりました」
「ああ、マムさんとサムくんのことだな。俺が役に立てているなら良かったよ」
俺は素直に喜ぶ。
ニムの母、マム。
難病と栄養不足の合わせ技で、ずっと寝たきりだったらしい。
俺が畑仕事を手伝ったことにより少しばかり生活に余裕ができて、まともな食事がとれるようになり、低級ではあるがポーションも定期的に飲めるようになった。
その結果、マムの体調も良くなりつつある。
難病の完治には至っていないが、当面の危機は脱した感じだな。
そして、ニムの兄のサム。
彼も、俺と同じEランク冒険者である。
もちろん、まともにやっていては稼ぎは少ない。
少しでも実入りの良い依頼を優先的に受けていたそうだが、それには危険がつきものである。
俺が畑仕事を手伝っていることによって一家の生活に余裕ができた今、無理して危険な依頼をこなす必要はなくなった。
「よ、良かったら……その……これからも畑仕事を手伝ってくれたり……」
「ああ、もちろんいいよ。俺には狩りより畑仕事の方が性に合っているからな」
ニムがおずおずと言ってきたので、俺は笑顔で応じる。
俺としても、畑仕事を手伝うことにメリットはある。
お礼として野菜や果物をもらえるのだ。
さらに、畑仕事を通して多少の経験値も入っている。
また、それらを抜きにしても、ニムは良い子だ。
彼女を助けることに何の異論もない。
「ありがとうございます! タカシさんにはお世話になりっぱなしで……」
「気にしないでいいよ。美少女のニムと、こうして一緒にいられるだけで俺は満足だ」
「び、美少女って……そんな……」
ニムは顔を赤くする。
彼女は10歳ぐらいの少女だが、とても可愛らしい子だ。
将来、美人さんになりそうな気配もある。
俺のような元無職童貞、現Eランク冒険者が、美少女と仲良くできるなんて……。
これは貴重な経験である。
「さて、じゃあ帰ろうか?」
「あ、はい」
俺たちは畑を離れる。
そして、2人で歩き出したのだった。
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