【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1348話 フンドシ
俺は岩陰から出て、周囲を警戒している。
今のところは問題なさそうだ。
無事に人里らしき場所を発見した。
「あれがヤマト連邦の住民か……」
物陰から少しだけ顔を出しつつ、俺はそうつぶやく。
もちろん、いきなり話しかけたりはしない。
これは潜入作戦だからな。
正面から乗り込んで女王派閥や将軍派閥と接触するのは、ベアトリクスやシュタインの仕事だ。
俺という異国人が密入国したことを悟られるわけにはいかない。
「しかし……。住民は黒髪黒目か。それに、顔立ちも日本人によく似ている気がする」
俺はそんなことをつぶやきつつ、住民の観察を続ける。
ミティやアイリスたちも、別に違和感を覚えるような顔立ちはしていなかった。
とてもかわいいし、俺好みの容姿をしている。
だがそれはそれとして、ヤマト連邦の人々は日本人の顔立ちに非常に近いように見えるのだ。
親近感を覚えてしまう。
「もしかして、遺伝子が近かったりするのだろうか? 彼らの先祖は、この世界に転移してきた日本人だったり……」
俺はそんなことを想像してみる。
俺は現代日本からこの世界に転移してきた。
別に、『俺こそが唯一無二の選ばれた勇者だ』などと自惚れるつもりはない。
フレンダだって、本名は『心野友世』という日本人である可能性が高い。
それ以外に転移者がいてもおかしくはないだろう。
例えば、鎌倉時代の日本人が集団でこの世界の島国に転移して、そこでヤマト連邦を建国したとか……。
弥生時代や戦国時代の者たちがこの世界に転移してきたという可能性だってある。
そもそも、地球世界とこの世界の時間軸が同じなのかどうかも不明だ。
そう考えると、俺と同じ現代日本人がこの世界の数百年前の時代に転移して、子孫を残してきた可能性だってあるだろう。
「まぁ……考えてもよく分からないな」
下手な考え休むに似たり、という言葉もある。
今考えるべきは、ヤマト連邦の成り立ちではない。
優先すべきは『超常の存在から出されたミッションの達成』であり、『ネルエラ陛下から出された使命』であり、『妻や仲間たちとの合流』だ。
「ヤマト連邦の住民が、黒髪黒目なのは好都合だ。俺が話しかけても、怪しまれることは少ないはず」
俺はそうつぶやいてから、とある民家に向かう。
民家の陰に身を潜め、俺は人が来るのを待つ。
「ふむ……中には誰もいないな」
家の前で堂々と待つのも怪しい。
俺は中に入らせてもらうことにした。
「……いや、なんかドロボウみたいだな。やっぱり外で待つ方がマシかな。……ん?」
俺は視界の隅に、何かを発見する。
それは、室内で干されている白い布だった。
「これは……手ぬぐいか?」
見知らぬ民家で干されていた手ぬぐいなんて、どうでもいい存在だ。
ただでさえ不法侵入している状態なのに、勝手に物品を漁っているとますますドロボウじみてくる。
だが、不思議とその手ぬぐいから目が離せなかった。
俺はそれを手に取る。
そして、気づいた。
「こ、これは……! まさか、フンドシか……!? しかも女性用の……!?」
そう。
それは紛れもなく、『フンドシ』であった。
俺はそれを、食い入るように見つめる。
「こ、これが噂の……! フンドシというものなのか……!!」
俺は震える手で、そのふんどしの手触りを確認する。
伸縮性と通気性に優れた素材で作られているようだ。
非常に薄く、きめ細やかな肌触りである。
俺は今履いているズボンとパンツを脱ぎ、実際にフンドシを体験してみることにした。
「な、なんという履き心地……! これが、ヤマト連邦の下着なのか……!?」
俺は感動に打ち震える。
ふんどしというのは、こんなにも素晴らしいものなのか!
今度、ミティやアイリスたちにも着てもらおう!!!
そのためにも、まずはヤマト連邦での任務をしっかり果たして――
「きゃああああああああ!!!」
「!?!?」
突如、女性の悲鳴が聞こえた。
俺はその声を耳にして、思わず飛び上がってしまうのだった。
今のところは問題なさそうだ。
無事に人里らしき場所を発見した。
「あれがヤマト連邦の住民か……」
物陰から少しだけ顔を出しつつ、俺はそうつぶやく。
もちろん、いきなり話しかけたりはしない。
これは潜入作戦だからな。
正面から乗り込んで女王派閥や将軍派閥と接触するのは、ベアトリクスやシュタインの仕事だ。
俺という異国人が密入国したことを悟られるわけにはいかない。
「しかし……。住民は黒髪黒目か。それに、顔立ちも日本人によく似ている気がする」
俺はそんなことをつぶやきつつ、住民の観察を続ける。
ミティやアイリスたちも、別に違和感を覚えるような顔立ちはしていなかった。
とてもかわいいし、俺好みの容姿をしている。
だがそれはそれとして、ヤマト連邦の人々は日本人の顔立ちに非常に近いように見えるのだ。
親近感を覚えてしまう。
「もしかして、遺伝子が近かったりするのだろうか? 彼らの先祖は、この世界に転移してきた日本人だったり……」
俺はそんなことを想像してみる。
俺は現代日本からこの世界に転移してきた。
別に、『俺こそが唯一無二の選ばれた勇者だ』などと自惚れるつもりはない。
フレンダだって、本名は『心野友世』という日本人である可能性が高い。
それ以外に転移者がいてもおかしくはないだろう。
例えば、鎌倉時代の日本人が集団でこの世界の島国に転移して、そこでヤマト連邦を建国したとか……。
弥生時代や戦国時代の者たちがこの世界に転移してきたという可能性だってある。
そもそも、地球世界とこの世界の時間軸が同じなのかどうかも不明だ。
そう考えると、俺と同じ現代日本人がこの世界の数百年前の時代に転移して、子孫を残してきた可能性だってあるだろう。
「まぁ……考えてもよく分からないな」
下手な考え休むに似たり、という言葉もある。
今考えるべきは、ヤマト連邦の成り立ちではない。
優先すべきは『超常の存在から出されたミッションの達成』であり、『ネルエラ陛下から出された使命』であり、『妻や仲間たちとの合流』だ。
「ヤマト連邦の住民が、黒髪黒目なのは好都合だ。俺が話しかけても、怪しまれることは少ないはず」
俺はそうつぶやいてから、とある民家に向かう。
民家の陰に身を潜め、俺は人が来るのを待つ。
「ふむ……中には誰もいないな」
家の前で堂々と待つのも怪しい。
俺は中に入らせてもらうことにした。
「……いや、なんかドロボウみたいだな。やっぱり外で待つ方がマシかな。……ん?」
俺は視界の隅に、何かを発見する。
それは、室内で干されている白い布だった。
「これは……手ぬぐいか?」
見知らぬ民家で干されていた手ぬぐいなんて、どうでもいい存在だ。
ただでさえ不法侵入している状態なのに、勝手に物品を漁っているとますますドロボウじみてくる。
だが、不思議とその手ぬぐいから目が離せなかった。
俺はそれを手に取る。
そして、気づいた。
「こ、これは……! まさか、フンドシか……!? しかも女性用の……!?」
そう。
それは紛れもなく、『フンドシ』であった。
俺はそれを、食い入るように見つめる。
「こ、これが噂の……! フンドシというものなのか……!!」
俺は震える手で、そのふんどしの手触りを確認する。
伸縮性と通気性に優れた素材で作られているようだ。
非常に薄く、きめ細やかな肌触りである。
俺は今履いているズボンとパンツを脱ぎ、実際にフンドシを体験してみることにした。
「な、なんという履き心地……! これが、ヤマト連邦の下着なのか……!?」
俺は感動に打ち震える。
ふんどしというのは、こんなにも素晴らしいものなのか!
今度、ミティやアイリスたちにも着てもらおう!!!
そのためにも、まずはヤマト連邦での任務をしっかり果たして――
「きゃああああああああ!!!」
「!?!?」
突如、女性の悲鳴が聞こえた。
俺はその声を耳にして、思わず飛び上がってしまうのだった。
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