【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1347話 進むべき方向
俺は岩陰で状況を整理している。
ミッション報酬の『加護(大)の解放』はとても魅力的だ。
「今までの流れからして……加護(極小)などかと思ったんだけどな。ここに来て、加護(大)とは……」
効果が控えめになる代わりに付与条件が緩くなる方向性も、決して悪くはなかった。
広く浅く加護を付与することで、ハイブリッジ男爵家の勢力を拡大させることができたからだ。
だが、加護(大)はそれ以上に有用かもしれない。
「果たして、どんな効果があるのだろう? それに、付与条件は……」
今までの傾向からして、効果は『全ステータスの4割向上』とかか?
もしかすると、『スキルレベルの上限を5から6に引き上げる』とかもあり得る。
付与条件は……単純に考えると『忠義度60』だな。
あるいは、もっと特殊な付与条件を課される可能性もあるが。
「いずれにせよ、ミッションを出してもらえることは非常にありがたい。進むべき方向が見えた気がする」
散らばった妻や仲間たちの誰から合流していくか、難しいところだったのだ。
超常の存在――『権限者』がミッションを出してくれた以上、それに従っておけば間違いないだろう。
俺はこれまでもそうやって生きてきたし、それで幸せになってきた。
まぁ、『権限者』が土壇場で俺を裏切って妙なバッドエンドルートに導こうとしてくる可能性もあるが……。
それはさすがに防ぎようがない。
ミッションに従った結果として不幸になるリスクより、ミッションに逆らった結果として不幸になるリスクの方を恐れるべきだ。
権限者だって、別に悪い奴じゃないだろう。
なにせ、俺と人外トリオの仲を認め、彼女たちへ特例的に加護(小)を付与してくれたぐらいだしな。
俺と彼女たちが結婚でもすることになったら、式に権限者を招待してやりたいとすら思う。
「さて、状況整理は終わりだ。次は情報収集だな。桜花城を探して……いや、その前に人里に潜り込むべきか」
このミッションが『24時間限定』とかなら、最短手順で突き進むところだ。
例えば、重力魔法で浮遊して城らしき建物を探し、その近隣の町村で聞き込みをしたり……。
仮に死傷者を気にしないなら、城に向けて極大の火魔法をぶっ放すのもなくはない。
これがゲームなら、そうしてみるのも一興だろう。
だが、このミッションに時間制限はない。
それに、ゲームでもない。
ある程度は慎重に進めた方がいいと思う。
「幸い、近くに人里があるようだし……。とりあえず、異国人であることを隠して話しかけてみよう。平和的に情報収集ができればいいのだが……」
俺は立ち上がり、岩陰から出ていく。
そして、警戒しながら歩き始めるのだった。
ミッション報酬の『加護(大)の解放』はとても魅力的だ。
「今までの流れからして……加護(極小)などかと思ったんだけどな。ここに来て、加護(大)とは……」
効果が控えめになる代わりに付与条件が緩くなる方向性も、決して悪くはなかった。
広く浅く加護を付与することで、ハイブリッジ男爵家の勢力を拡大させることができたからだ。
だが、加護(大)はそれ以上に有用かもしれない。
「果たして、どんな効果があるのだろう? それに、付与条件は……」
今までの傾向からして、効果は『全ステータスの4割向上』とかか?
もしかすると、『スキルレベルの上限を5から6に引き上げる』とかもあり得る。
付与条件は……単純に考えると『忠義度60』だな。
あるいは、もっと特殊な付与条件を課される可能性もあるが。
「いずれにせよ、ミッションを出してもらえることは非常にありがたい。進むべき方向が見えた気がする」
散らばった妻や仲間たちの誰から合流していくか、難しいところだったのだ。
超常の存在――『権限者』がミッションを出してくれた以上、それに従っておけば間違いないだろう。
俺はこれまでもそうやって生きてきたし、それで幸せになってきた。
まぁ、『権限者』が土壇場で俺を裏切って妙なバッドエンドルートに導こうとしてくる可能性もあるが……。
それはさすがに防ぎようがない。
ミッションに従った結果として不幸になるリスクより、ミッションに逆らった結果として不幸になるリスクの方を恐れるべきだ。
権限者だって、別に悪い奴じゃないだろう。
なにせ、俺と人外トリオの仲を認め、彼女たちへ特例的に加護(小)を付与してくれたぐらいだしな。
俺と彼女たちが結婚でもすることになったら、式に権限者を招待してやりたいとすら思う。
「さて、状況整理は終わりだ。次は情報収集だな。桜花城を探して……いや、その前に人里に潜り込むべきか」
このミッションが『24時間限定』とかなら、最短手順で突き進むところだ。
例えば、重力魔法で浮遊して城らしき建物を探し、その近隣の町村で聞き込みをしたり……。
仮に死傷者を気にしないなら、城に向けて極大の火魔法をぶっ放すのもなくはない。
これがゲームなら、そうしてみるのも一興だろう。
だが、このミッションに時間制限はない。
それに、ゲームでもない。
ある程度は慎重に進めた方がいいと思う。
「幸い、近くに人里があるようだし……。とりあえず、異国人であることを隠して話しかけてみよう。平和的に情報収集ができればいいのだが……」
俺は立ち上がり、岩陰から出ていく。
そして、警戒しながら歩き始めるのだった。
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