【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1337話 式神【ミティたちside】
タカシ不在のミリオンズは、無事に『鏡像カウンターアバターズ』を撃破した。
これにより、彼女たちは改めてヤマト連邦国内に足を踏み入れることが可能となった。
「さて、それでは進みましょうか。タカシ様が来られたときに備え、露払いをしなければ」
「そうだね。ボクたちの絆で、邪魔する人を倒しておこう」
ミティの言葉に、アイリスが同意する。
彼女たちは意気揚々と出発しようとするのだが……。
「……ん? みんな、待って」
「匂いますね……。新手のようです」
モニカとニムが待ったをかける。
彼女たちはそれぞれ、兎獣人と犬獣人だ。
他者の匂いに敏感である。
そんな彼女たちが指差した方向には、数人の人影があった。
「ふふん。お出迎えしてくれるのかしら? さっきの妙な連中も、あなたたちの差し金ってところ?」
ユナが不敵な笑みを浮かべる。
そんな彼女に対し、人影のうちの1人が前に進み出た。
「私たちはこのあたりの海岸線を管轄する国境警備隊です。念のため確認しますが……。あなた方は、ヤマト連邦の者ではありませんね?」
「ええ。そうだけど?」
「わかりました。では、侵入者として排除します」
そう言って人影の1人が手をかざす。
それと同時に、他の面々が一斉に詠唱を開始した。
「【式神召喚・火】!!」
「【式神召喚・水】!!」
「【式神召喚・木】!!」
「【式神召喚・雷】!!」
「【式神召喚・土】!!」
「――ええっ!?」
マリアがギョッとした表情になる。
召喚されたのは式神だった。
特殊な紙を依代とし、各種の属性を纏って顕現している。
各属性ごとにそれぞれ数体が召喚されているため、総数としては10体を軽く超えていた。
「先ほどに続き、礼儀知らずの歓待ですね」
「まったくですわ……。ヤマト連邦の名物料理でもご馳走してほしいところでしたのに……」
サリエとリーゼロッテが愚痴をこぼす。
彼女たちの元に、複数の式神が襲いかかってきた。
「甘いでござる!」
「はぁぁぁ!!」
蓮華とレインが対応する。
彼女たちと鋭い剣技は、式神の依代である紙を両断した。
「ほう……。なかなかやるようですね。『鏡像カウンターアバターズ』を打倒する判断力や連携力に加え、純粋な戦闘能力も優れていると……」
「ピピッ! その程度の戦力では、当機らを抑え込むことは不可能であると警告します」
「早めに降参した方がいいよっ!」
古代アンドロイドのティーナが冷静に告げ、そしてドラちゃんが降伏を推奨する。
彼女たちの言う通り、新たに現れた式神たちはさほど脅威ではない。
その証拠に、他の仲間たちも余裕をもって対処できている。
「それはできませんね。鎖国国家であるヤマト連邦への侵入は重罪です。それに……今は時期が悪い。神宮寺家の者たちの出戻りは、勢力争いに予測できない影響を与えますので……。そうでしょう? 神宮寺月さん?」
「っ!?」
名前を呼ばれた月がギクリとする。
そう、彼女はヤマト連邦内でも名家の生まれだ。
入国を阻もうとするこの人物も、月のことを知っていたらしい。
「呪符の備蓄はまだまだありますし、式神は引き続き召喚可能ですよ。神宮寺家の者を殺すのはさすがにマズイので……疲れ果てたところを拘束させてもらいましょうかね」
「さ、させないよ~!」
「……僕たちを侮っていると、後悔する……」
花と雪が前に進み出る。
こうして、ミリオンズ一行と国境警備隊の戦いが始まったのだった。
これにより、彼女たちは改めてヤマト連邦国内に足を踏み入れることが可能となった。
「さて、それでは進みましょうか。タカシ様が来られたときに備え、露払いをしなければ」
「そうだね。ボクたちの絆で、邪魔する人を倒しておこう」
ミティの言葉に、アイリスが同意する。
彼女たちは意気揚々と出発しようとするのだが……。
「……ん? みんな、待って」
「匂いますね……。新手のようです」
モニカとニムが待ったをかける。
彼女たちはそれぞれ、兎獣人と犬獣人だ。
他者の匂いに敏感である。
そんな彼女たちが指差した方向には、数人の人影があった。
「ふふん。お出迎えしてくれるのかしら? さっきの妙な連中も、あなたたちの差し金ってところ?」
ユナが不敵な笑みを浮かべる。
そんな彼女に対し、人影のうちの1人が前に進み出た。
「私たちはこのあたりの海岸線を管轄する国境警備隊です。念のため確認しますが……。あなた方は、ヤマト連邦の者ではありませんね?」
「ええ。そうだけど?」
「わかりました。では、侵入者として排除します」
そう言って人影の1人が手をかざす。
それと同時に、他の面々が一斉に詠唱を開始した。
「【式神召喚・火】!!」
「【式神召喚・水】!!」
「【式神召喚・木】!!」
「【式神召喚・雷】!!」
「【式神召喚・土】!!」
「――ええっ!?」
マリアがギョッとした表情になる。
召喚されたのは式神だった。
特殊な紙を依代とし、各種の属性を纏って顕現している。
各属性ごとにそれぞれ数体が召喚されているため、総数としては10体を軽く超えていた。
「先ほどに続き、礼儀知らずの歓待ですね」
「まったくですわ……。ヤマト連邦の名物料理でもご馳走してほしいところでしたのに……」
サリエとリーゼロッテが愚痴をこぼす。
彼女たちの元に、複数の式神が襲いかかってきた。
「甘いでござる!」
「はぁぁぁ!!」
蓮華とレインが対応する。
彼女たちと鋭い剣技は、式神の依代である紙を両断した。
「ほう……。なかなかやるようですね。『鏡像カウンターアバターズ』を打倒する判断力や連携力に加え、純粋な戦闘能力も優れていると……」
「ピピッ! その程度の戦力では、当機らを抑え込むことは不可能であると警告します」
「早めに降参した方がいいよっ!」
古代アンドロイドのティーナが冷静に告げ、そしてドラちゃんが降伏を推奨する。
彼女たちの言う通り、新たに現れた式神たちはさほど脅威ではない。
その証拠に、他の仲間たちも余裕をもって対処できている。
「それはできませんね。鎖国国家であるヤマト連邦への侵入は重罪です。それに……今は時期が悪い。神宮寺家の者たちの出戻りは、勢力争いに予測できない影響を与えますので……。そうでしょう? 神宮寺月さん?」
「っ!?」
名前を呼ばれた月がギクリとする。
そう、彼女はヤマト連邦内でも名家の生まれだ。
入国を阻もうとするこの人物も、月のことを知っていたらしい。
「呪符の備蓄はまだまだありますし、式神は引き続き召喚可能ですよ。神宮寺家の者を殺すのはさすがにマズイので……疲れ果てたところを拘束させてもらいましょうかね」
「さ、させないよ~!」
「……僕たちを侮っていると、後悔する……」
花と雪が前に進み出る。
こうして、ミリオンズ一行と国境警備隊の戦いが始まったのだった。
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