【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1336話 ミリオンズに『最強』は存在しない【ミティたちside】
タカシ不在のミリオンズが、『鏡像カウンターアバターズ』に苦戦している。
いや、苦戦という言い方は正しくないだろう。
苦戦も何もない。
自身と同じ能力を持つ相手に全くの互角勝負となり、戦いが長引いているのだ。
このままでは、MPと闘気を無駄遣いしてしまう。
そんな状況の中、ユナが仲間たちの視線を集めて言った。
「みんな、落ち着きなさい! ミティ! タカシのために露払いをするには、こんなところで遊んでいる場合じゃないでしょう」
「っ!!」
「アイリス! 武闘の鍛錬は今度にしなさい! ヤマト連邦には独自の格闘術があるでしょうし、勉強になるはずよ! そしてモニカは――」
ユナは仲間たちに指摘していく。
ミリオンズのサブリーダーはミティだ。
第一夫人でもある彼女が仲間を取り仕切ることが多い。
また、ミティに次いで古株であり第二夫人でもあるアイリスも、しっかりものだ。
しかし、そんな彼女たちが今回のように半ば暴走状態になってしまったらどう対処すればいいのか。
モニカやニムも頼りになるが、特に存在感が大きいのはユナだ。
勝ち気な彼女は、時に仲間たちの良いまとめ役になる。
「ユナさん……ありがとうございます」
ミティが冷静さを取り戻す。
アイリスも気持ちが落ち着いてきたようだ。
各自が鏡像と距離を取ったタイミングで、今度はミティがみんなに言う。
「みなさん! あのときのタカシ様のお言葉を思い出してください! 『ミリオンズに最強は存在しない』と、そうおっしゃっていました。今こそ、そのお言葉の意味を噛みしめるときです!」
「「…………!!!」」
ミティの言葉に、仲間たちがハッとする。
確かにタカシは言っていた。
ミリオンズに最強は存在しない、と……。
「うん……そうだね」
「タカシって……たまに深いこと言うから困るよ……」
「す、すごい人ですよ。タカシさんは」
アイリス、モニカ、ニムが口々につぶやく。
他の面々も同様に、タカシの言葉を噛みしめていた。
「みなさん! やることは分かっていますね? ……戦う相手をシャッフルしますよ!!」
「「「おー!」」」
ミティが仲間たちに指示を出す。
ミリオンズのメンバーは、素早く移動してお互いの相手を入れ替える。
「ビッグ……」
『無駄だね。ミティはただの怪力自慢でしょ? ボクの技巧の前には――』
「ボンバー!!」
ミティがアイリスの鏡像と激突する。
圧倒的な破壊力の前では……技巧も何もなかった。
アイリスの偽物が消滅し、霧散する。
『ふふ……。次は君が相手なの? どうせ、私の雷速には付いてこれないのに……』
「…………」
モニカの鏡像を相手するのはアイリス。
雷速で移動する鏡像を相手に、彼女は静かに構える。
そして――
「……そこっ!!」
『!?』
アイリスの正拳突きが、モニカの偽物に炸裂した。
彼女は卓越した武闘技術の他、『視力強化』のスキルも伸ばしている。
雷速を誇るモニカの偽物が相手であっても、対応は不可能ではない。
他の面々も、それぞれが相性の良い鏡像を相手に戦っていく。
「私たちはお互いに……」
「優れていたり劣っていたり……」
「支えたり支えられたり……」
「勝利したり敗北したりの……」
「そんな関係です!!」
モニカ、ニム、ユナ、マリア、サリエ……。
リーゼロッテ、蓮華、レイン。
ついでに、ティーナ、ドラちゃん、ゆーちゃん、雪月花も……。
彼女たちは次々に他者の鏡像を打ち倒し、ついには全て倒し終える。
「よしっ!!」
ミティがグッとガッツポーズをする。
こうして、彼女たちは『鏡像カウンターアバターズ』を撃破したのだった。
いや、苦戦という言い方は正しくないだろう。
苦戦も何もない。
自身と同じ能力を持つ相手に全くの互角勝負となり、戦いが長引いているのだ。
このままでは、MPと闘気を無駄遣いしてしまう。
そんな状況の中、ユナが仲間たちの視線を集めて言った。
「みんな、落ち着きなさい! ミティ! タカシのために露払いをするには、こんなところで遊んでいる場合じゃないでしょう」
「っ!!」
「アイリス! 武闘の鍛錬は今度にしなさい! ヤマト連邦には独自の格闘術があるでしょうし、勉強になるはずよ! そしてモニカは――」
ユナは仲間たちに指摘していく。
ミリオンズのサブリーダーはミティだ。
第一夫人でもある彼女が仲間を取り仕切ることが多い。
また、ミティに次いで古株であり第二夫人でもあるアイリスも、しっかりものだ。
しかし、そんな彼女たちが今回のように半ば暴走状態になってしまったらどう対処すればいいのか。
モニカやニムも頼りになるが、特に存在感が大きいのはユナだ。
勝ち気な彼女は、時に仲間たちの良いまとめ役になる。
「ユナさん……ありがとうございます」
ミティが冷静さを取り戻す。
アイリスも気持ちが落ち着いてきたようだ。
各自が鏡像と距離を取ったタイミングで、今度はミティがみんなに言う。
「みなさん! あのときのタカシ様のお言葉を思い出してください! 『ミリオンズに最強は存在しない』と、そうおっしゃっていました。今こそ、そのお言葉の意味を噛みしめるときです!」
「「…………!!!」」
ミティの言葉に、仲間たちがハッとする。
確かにタカシは言っていた。
ミリオンズに最強は存在しない、と……。
「うん……そうだね」
「タカシって……たまに深いこと言うから困るよ……」
「す、すごい人ですよ。タカシさんは」
アイリス、モニカ、ニムが口々につぶやく。
他の面々も同様に、タカシの言葉を噛みしめていた。
「みなさん! やることは分かっていますね? ……戦う相手をシャッフルしますよ!!」
「「「おー!」」」
ミティが仲間たちに指示を出す。
ミリオンズのメンバーは、素早く移動してお互いの相手を入れ替える。
「ビッグ……」
『無駄だね。ミティはただの怪力自慢でしょ? ボクの技巧の前には――』
「ボンバー!!」
ミティがアイリスの鏡像と激突する。
圧倒的な破壊力の前では……技巧も何もなかった。
アイリスの偽物が消滅し、霧散する。
『ふふ……。次は君が相手なの? どうせ、私の雷速には付いてこれないのに……』
「…………」
モニカの鏡像を相手するのはアイリス。
雷速で移動する鏡像を相手に、彼女は静かに構える。
そして――
「……そこっ!!」
『!?』
アイリスの正拳突きが、モニカの偽物に炸裂した。
彼女は卓越した武闘技術の他、『視力強化』のスキルも伸ばしている。
雷速を誇るモニカの偽物が相手であっても、対応は不可能ではない。
他の面々も、それぞれが相性の良い鏡像を相手に戦っていく。
「私たちはお互いに……」
「優れていたり劣っていたり……」
「支えたり支えられたり……」
「勝利したり敗北したりの……」
「そんな関係です!!」
モニカ、ニム、ユナ、マリア、サリエ……。
リーゼロッテ、蓮華、レイン。
ついでに、ティーナ、ドラちゃん、ゆーちゃん、雪月花も……。
彼女たちは次々に他者の鏡像を打ち倒し、ついには全て倒し終える。
「よしっ!!」
ミティがグッとガッツポーズをする。
こうして、彼女たちは『鏡像カウンターアバターズ』を撃破したのだった。
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