面倒くさがり屋の異世界転生
第116話 恋はいつでもハリケーン②
ケン君の気配探知でバカ牛が見つかった。次の戦闘指示は私が先制だ。ガルフはケン君の実力を見たいとか言ってたけど、魔物はこれ1匹じゃないから別にいいよね?
「自由なる風よ 矢に集いて 敵へと届けたまえ《ウインドサポート》」
私が先制の準備をしていると、ケン君がこっちをじっと見つめてた。あぁーん、どうしよう……キラキラした瞳でじっと見つめられてる。ちゃんとカッコイイ感じに見えてるかな?
とりあえず今はバカ牛に集中しなきゃ。カッコイイところも見せなきゃいけないし。狙うは眉間ね、1発で仕留めてケン君に褒めてもらうわ!
そして私は番えてた矢を解き放った。風きり音と共に矢は飛んでいき、そのまま眉間に吸い込まれるようにして突き刺さった。
残心を終えた私は弓を下ろすと、バカ牛も合わせたかのように倒れる。
……決まった!
これは誰が見てもカッコイイ感じのワンシーンだ。それなのに、ガルフったら死んでることにケチをつけるなんて。
「張り切っちゃった、てへっ」
私は可愛く舌を出してみるが、ガルフには通用しなかった。まぁ、通用しなくても、所詮ガルフだしどうでもいいのだけれども。
ガルフと言い合っていたらケン君が仲裁してくれた。でも、それよりも聞きたいことを聞いておかないと。
「ねぇねぇ、ケン君。私の弓どうだった? 凄かった?」
「凄かったですよ。あの距離で眉間に当てるなんて、並の技量じゃないですからね。お見逸れしました」
「でしょ! 私だってやればできるのよ!」
「それなら、明日からは自分で朝早く起きれますよね?」
「それは……ちょっと……」
ケン君ってちょっと意地悪なところもあるのね。私が朝弱いのは知ってるくせに。
次の魔物は毒マジロね! 私の弓にかかれば楽勝よ! えっ? ニーナが倒すの? いやいや、私でしょ。それにしてもこの子が積極的になるのは珍しいわね。何かあるのかしら?
「ケンにいいところ見せる」
ちょっと待ってよ! そうなの? そうなのね!? あなたもなのね! 思わぬところに伏兵がいたわ。まさかニーナがケン君に興味を示すなんて。
私がサポートするの? その必要ないと思うのだけれど。
「大いなる大地よ 牙となりて 敵を穿て《ロックファング》」
予想通り1発で仕留めたわね。相変わらずの魔法威力ね。
「勝った」
ピースサインなんかしちゃって、ちょっとカワイイじゃない。
「さすがですね。外殻の硬い魔物相手に、どう戦うのか疑問に思ってましたが、まさか下から突き上げるとは、思いもよりませんでしたよ」
「外殻に比べてお腹は柔らかい。狙い目」
「いい勉強になりました。ニーナさんは本当に凄い魔術師です」
ふふっ、嬉しそうに笑っちゃって。やっぱり貴女もケン君のことを好きになりつつあるのね。わかるわ、その気持ち。ケン君優しいものね。
次はとうとうケン君が担当なのね。そんなに念押ししなくても倒さないわよ。私だってケン君のカッコイイところが見たいんだし。ニーナだってそうよね?
とりあえず今は戦いに集中しないと。ケン君が危なくなったらすぐに魔法で支援しないと怪我したら大変だわ。
ロイドが突進を受け止めたわね。ケン君頑張ってね。って、あれ? ケン君いつの間に横に移動したの? 私ったら応援するあまり見逃したのかしら?
ケン君が剣を構え始めたけど、見たことのない構え方ね。あれだと走りにくくないのかしら? それとも飛ぶ斬撃スキルでも持ってるのかしら?
あっ、消えた……えっ!? バカ牛が倒れてる……
あれ? あれれ? 何が起きたの? いやいやいや、放心している場合じゃないわ。
ケン君は普通に血を払って鞘に剣を納めてるし。そんな一連の姿もクールでカッコイイ!
ガルフもロイドもニーナも未だに放心状態を続けているわね。とにかくケン君を褒めないと!
「凄いわ、ケン君! 一撃よ、一撃!」
私は思わず抱きついた。だって一撃で倒すなんて思ってもみなかったもの。カッコよすぎるでしょ。
「あ、あの、離してくださいよ! 苦しいですよ!」
「んー……ちょっとだけよ?」
ちょっと強く抱きしめすぎたかしら? 苦しいなら仕方ないわね。
「ティナさん、返り血が付くので離れてくださいよ。俺、血だらけなんですよ」
返り血なんて気にならないわ。だって私は冒険者なんだもの。
「それでも、綺麗なティナさんが汚れるのは忍びないんですよ。俺は自業自得だから仕方ないけど」
私が返り血で汚れるのが気になるなんて、やっぱりいい子ね。ケン君なら私を好きなだけ汚してもいいのよ?
「ガルフさんからも、何か言ってくださいよ」
「あ、あぁ……なんだ、その……ケンは解体作業の手伝いがあるから、離してやれ。解体の仕方を覚えたいらしいからな。」
「そうだね。ティナがケンを離さないと解体が出来ないから、僕としても困るんだよね。」
ちょっとガルフにロイド! 放心してた癖に邪魔する気なの? でも、ケン君が解体作業を覚えたいなら仕方ないわね。名残惜しいけど離れるわ。
「え?」
ちょっとニーナ! 貴女そういうキャラじゃなかったわよね? みんなビックリしてるじゃない。
「あの、ニーナさん?」
「ん。ケンはカッコよかった。ご褒美」
確かにカッコよすぎたわ。それには激しく同意するけど、ご褒美って……まぁその気持ちはわからなくもないけど。
「大丈夫。ティナほど見境なくない」
ちょっと!? その言い方だと私が盛りのついた、痴女みたいじゃない!
「それはわかりますが。でも、ニーナさんの服が汚れてしまいましたよ?」
ケン君もわかるって何よ! 私は痴女じゃないわよ!
「洗えば平気」
「それに胸が当たっていますし……」
えっ!? ニーナもケン君がおっぱい好きだって知ってるの!? さてはわかっててやってるのね!
「それもケンなら問題ない」
やっぱり! 確信犯じゃない!
「そういうものですか?」
「そういうもの」
何2人の世界作っちゃってるのよ! いい加減離れなさいよね! ほらケン君も解体作業があるのでしょ。
結局その後は、みんな血だらけになったこともあり、街に帰ることになった。街に着いたらロイドが買取手続きに行こうとしたけど、先ずはお風呂で身綺麗にするのが優先でしょ?
そういうところが無頓着だから、彼女が出来ないのよ。顔はいいんだし、優しいところもあるんだから、欠点さえなくせばモテるはずなのよ。
さて、宿屋に着いたことだしお風呂に行かなきゃ。
「ニーナ、お風呂に行くわよ。いつまでもその格好のままは嫌でしょ?」
「わかった」
私たちは女性専用のお風呂場へと向かった。脱衣室には大きなカゴがあるのでそこに洗濯物を入れる。
受付に洗濯物と装備品もついでに出して、代わりに洗ってもらわなきゃ。今回は汚れすぎたからお高くなりそうね。
浴室で体の汚れを落としたあとは、温泉に浸かる。やっぱりここの温泉はいいわね。ニーナも入って来たから聞いてみようかしら?
「ねぇ、ニーナ。貴女もケン君の事が好きなんでしょ?」
「……好き」
やっぱりね。好きでなきゃ抱きついたりしないものね。それにしても、この子は私ほどではないにしろ、胸が大きいのよねぇ。いつもはローブに隠れててわかりづらいけど、確実にケン君の好みね。
「決定的なのは、バカ牛の討伐かしら?」
「そう。それまではちょっと気になるだけだった」
「あれはカッコよかったものねぇ」
「カッコよすぎ」
「気づいたらバカ牛は倒れてるし、血を払う姿なんかはクールでたまらなかったわ」
「攻撃が全然見えなかった」
「そう、それよ! ケン君って今はCランクしてるけど、実はかなりの実力者なんじゃない?」
「ありえる」
「それに、剣術であれだけ凄いのに、その上、魔法も使えるのよ?」
「魔法見たい」
「私も見たいわぁ」
「次のクエストに期待」
「そうね。次は魔法で戦うところが見たいわね」
やっぱり剣と同じで、凄い魔法使うのかしら?
「それはそうと、いいこと教えてあげるわ」
「いい事?」
「もう知ってるかもしれないけど、ケン君っておっぱい好きよ」
「知ってる。ちょくちょく目線がティナの胸にいってる」
「カワイイわよねぇ。バレないようにしてるけど、バレバレなのよねぇ」
「女性は視線に敏感」
「でね、普通に抱きつくと離れたがるけど、おっぱいを押し付けると離れようとしないで、言葉で抵抗するのよ」
「そうなの?」
「知っててバカ牛の時に抱きついて、おっぱい当てたんじゃないの?」
「あれは胸が好きそうだったから、ああしただけ」
「そうなのね。でもあの時、離れようとしないでじっとしてたでしょ? 言葉だけで抵抗して」
「今思えば確かに」
「今度から抱きつきたくなったら、おっぱい当てるといいわ。じっとしててくれるから」
「わかった」
「そのうち私みたいに病みつきになるわよ。何故かケン君を抱っこしたり、抱きついたりすると、不思議と落ち着くのよね。まるで予定調和の如く」
「だから見境ない?」
「そうよ。痴女みたいに言ってるけど、ケン君に抱きついていれば、わかるようになるわ。言葉では言い表せない、気持ちよさがあるのよ」
「依存性?」
「そうなってしまったわね。さ、長湯するとのぼせてしまうから、早く上がりましょ。メンバーも待ちくたびれてるだろうし」
「ケンに会うため」
「ふふっ、そうよ。早くケン君に会いたいの」
2人でお風呂場を後にすると、ケン君がいるであろう食堂へと向かった。早くケン君に会いたいなぁ。
「自由なる風よ 矢に集いて 敵へと届けたまえ《ウインドサポート》」
私が先制の準備をしていると、ケン君がこっちをじっと見つめてた。あぁーん、どうしよう……キラキラした瞳でじっと見つめられてる。ちゃんとカッコイイ感じに見えてるかな?
とりあえず今はバカ牛に集中しなきゃ。カッコイイところも見せなきゃいけないし。狙うは眉間ね、1発で仕留めてケン君に褒めてもらうわ!
そして私は番えてた矢を解き放った。風きり音と共に矢は飛んでいき、そのまま眉間に吸い込まれるようにして突き刺さった。
残心を終えた私は弓を下ろすと、バカ牛も合わせたかのように倒れる。
……決まった!
これは誰が見てもカッコイイ感じのワンシーンだ。それなのに、ガルフったら死んでることにケチをつけるなんて。
「張り切っちゃった、てへっ」
私は可愛く舌を出してみるが、ガルフには通用しなかった。まぁ、通用しなくても、所詮ガルフだしどうでもいいのだけれども。
ガルフと言い合っていたらケン君が仲裁してくれた。でも、それよりも聞きたいことを聞いておかないと。
「ねぇねぇ、ケン君。私の弓どうだった? 凄かった?」
「凄かったですよ。あの距離で眉間に当てるなんて、並の技量じゃないですからね。お見逸れしました」
「でしょ! 私だってやればできるのよ!」
「それなら、明日からは自分で朝早く起きれますよね?」
「それは……ちょっと……」
ケン君ってちょっと意地悪なところもあるのね。私が朝弱いのは知ってるくせに。
次の魔物は毒マジロね! 私の弓にかかれば楽勝よ! えっ? ニーナが倒すの? いやいや、私でしょ。それにしてもこの子が積極的になるのは珍しいわね。何かあるのかしら?
「ケンにいいところ見せる」
ちょっと待ってよ! そうなの? そうなのね!? あなたもなのね! 思わぬところに伏兵がいたわ。まさかニーナがケン君に興味を示すなんて。
私がサポートするの? その必要ないと思うのだけれど。
「大いなる大地よ 牙となりて 敵を穿て《ロックファング》」
予想通り1発で仕留めたわね。相変わらずの魔法威力ね。
「勝った」
ピースサインなんかしちゃって、ちょっとカワイイじゃない。
「さすがですね。外殻の硬い魔物相手に、どう戦うのか疑問に思ってましたが、まさか下から突き上げるとは、思いもよりませんでしたよ」
「外殻に比べてお腹は柔らかい。狙い目」
「いい勉強になりました。ニーナさんは本当に凄い魔術師です」
ふふっ、嬉しそうに笑っちゃって。やっぱり貴女もケン君のことを好きになりつつあるのね。わかるわ、その気持ち。ケン君優しいものね。
次はとうとうケン君が担当なのね。そんなに念押ししなくても倒さないわよ。私だってケン君のカッコイイところが見たいんだし。ニーナだってそうよね?
とりあえず今は戦いに集中しないと。ケン君が危なくなったらすぐに魔法で支援しないと怪我したら大変だわ。
ロイドが突進を受け止めたわね。ケン君頑張ってね。って、あれ? ケン君いつの間に横に移動したの? 私ったら応援するあまり見逃したのかしら?
ケン君が剣を構え始めたけど、見たことのない構え方ね。あれだと走りにくくないのかしら? それとも飛ぶ斬撃スキルでも持ってるのかしら?
あっ、消えた……えっ!? バカ牛が倒れてる……
あれ? あれれ? 何が起きたの? いやいやいや、放心している場合じゃないわ。
ケン君は普通に血を払って鞘に剣を納めてるし。そんな一連の姿もクールでカッコイイ!
ガルフもロイドもニーナも未だに放心状態を続けているわね。とにかくケン君を褒めないと!
「凄いわ、ケン君! 一撃よ、一撃!」
私は思わず抱きついた。だって一撃で倒すなんて思ってもみなかったもの。カッコよすぎるでしょ。
「あ、あの、離してくださいよ! 苦しいですよ!」
「んー……ちょっとだけよ?」
ちょっと強く抱きしめすぎたかしら? 苦しいなら仕方ないわね。
「ティナさん、返り血が付くので離れてくださいよ。俺、血だらけなんですよ」
返り血なんて気にならないわ。だって私は冒険者なんだもの。
「それでも、綺麗なティナさんが汚れるのは忍びないんですよ。俺は自業自得だから仕方ないけど」
私が返り血で汚れるのが気になるなんて、やっぱりいい子ね。ケン君なら私を好きなだけ汚してもいいのよ?
「ガルフさんからも、何か言ってくださいよ」
「あ、あぁ……なんだ、その……ケンは解体作業の手伝いがあるから、離してやれ。解体の仕方を覚えたいらしいからな。」
「そうだね。ティナがケンを離さないと解体が出来ないから、僕としても困るんだよね。」
ちょっとガルフにロイド! 放心してた癖に邪魔する気なの? でも、ケン君が解体作業を覚えたいなら仕方ないわね。名残惜しいけど離れるわ。
「え?」
ちょっとニーナ! 貴女そういうキャラじゃなかったわよね? みんなビックリしてるじゃない。
「あの、ニーナさん?」
「ん。ケンはカッコよかった。ご褒美」
確かにカッコよすぎたわ。それには激しく同意するけど、ご褒美って……まぁその気持ちはわからなくもないけど。
「大丈夫。ティナほど見境なくない」
ちょっと!? その言い方だと私が盛りのついた、痴女みたいじゃない!
「それはわかりますが。でも、ニーナさんの服が汚れてしまいましたよ?」
ケン君もわかるって何よ! 私は痴女じゃないわよ!
「洗えば平気」
「それに胸が当たっていますし……」
えっ!? ニーナもケン君がおっぱい好きだって知ってるの!? さてはわかっててやってるのね!
「それもケンなら問題ない」
やっぱり! 確信犯じゃない!
「そういうものですか?」
「そういうもの」
何2人の世界作っちゃってるのよ! いい加減離れなさいよね! ほらケン君も解体作業があるのでしょ。
結局その後は、みんな血だらけになったこともあり、街に帰ることになった。街に着いたらロイドが買取手続きに行こうとしたけど、先ずはお風呂で身綺麗にするのが優先でしょ?
そういうところが無頓着だから、彼女が出来ないのよ。顔はいいんだし、優しいところもあるんだから、欠点さえなくせばモテるはずなのよ。
さて、宿屋に着いたことだしお風呂に行かなきゃ。
「ニーナ、お風呂に行くわよ。いつまでもその格好のままは嫌でしょ?」
「わかった」
私たちは女性専用のお風呂場へと向かった。脱衣室には大きなカゴがあるのでそこに洗濯物を入れる。
受付に洗濯物と装備品もついでに出して、代わりに洗ってもらわなきゃ。今回は汚れすぎたからお高くなりそうね。
浴室で体の汚れを落としたあとは、温泉に浸かる。やっぱりここの温泉はいいわね。ニーナも入って来たから聞いてみようかしら?
「ねぇ、ニーナ。貴女もケン君の事が好きなんでしょ?」
「……好き」
やっぱりね。好きでなきゃ抱きついたりしないものね。それにしても、この子は私ほどではないにしろ、胸が大きいのよねぇ。いつもはローブに隠れててわかりづらいけど、確実にケン君の好みね。
「決定的なのは、バカ牛の討伐かしら?」
「そう。それまではちょっと気になるだけだった」
「あれはカッコよかったものねぇ」
「カッコよすぎ」
「気づいたらバカ牛は倒れてるし、血を払う姿なんかはクールでたまらなかったわ」
「攻撃が全然見えなかった」
「そう、それよ! ケン君って今はCランクしてるけど、実はかなりの実力者なんじゃない?」
「ありえる」
「それに、剣術であれだけ凄いのに、その上、魔法も使えるのよ?」
「魔法見たい」
「私も見たいわぁ」
「次のクエストに期待」
「そうね。次は魔法で戦うところが見たいわね」
やっぱり剣と同じで、凄い魔法使うのかしら?
「それはそうと、いいこと教えてあげるわ」
「いい事?」
「もう知ってるかもしれないけど、ケン君っておっぱい好きよ」
「知ってる。ちょくちょく目線がティナの胸にいってる」
「カワイイわよねぇ。バレないようにしてるけど、バレバレなのよねぇ」
「女性は視線に敏感」
「でね、普通に抱きつくと離れたがるけど、おっぱいを押し付けると離れようとしないで、言葉で抵抗するのよ」
「そうなの?」
「知っててバカ牛の時に抱きついて、おっぱい当てたんじゃないの?」
「あれは胸が好きそうだったから、ああしただけ」
「そうなのね。でもあの時、離れようとしないでじっとしてたでしょ? 言葉だけで抵抗して」
「今思えば確かに」
「今度から抱きつきたくなったら、おっぱい当てるといいわ。じっとしててくれるから」
「わかった」
「そのうち私みたいに病みつきになるわよ。何故かケン君を抱っこしたり、抱きついたりすると、不思議と落ち着くのよね。まるで予定調和の如く」
「だから見境ない?」
「そうよ。痴女みたいに言ってるけど、ケン君に抱きついていれば、わかるようになるわ。言葉では言い表せない、気持ちよさがあるのよ」
「依存性?」
「そうなってしまったわね。さ、長湯するとのぼせてしまうから、早く上がりましょ。メンバーも待ちくたびれてるだろうし」
「ケンに会うため」
「ふふっ、そうよ。早くケン君に会いたいの」
2人でお風呂場を後にすると、ケン君がいるであろう食堂へと向かった。早くケン君に会いたいなぁ。
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