俺の恋愛を妬んで邪魔するアンチどもをぶっ◯すマンが俺って話

カイガ

12話:あいつらが悪いのだから仕方が無い



 「が!?」「べっ!?」「ごっ!?」

 3人の首を両手で掴んで、窓から思い切り跳躍して教室を出る。行き先はこいつらの処刑場だ。
 他のクラスメイトのどよめきを背にして、ひとっ飛び、学校から数キロ離れたところにある無人地帯に着く。
 混乱しているモブカス3匹を雑に、力強く投げ捨てる。それだけでも3匹とも深手を負った。

 「あ”…え?」「いでぇ…!」「う、嘘…」

 3匹とも俺を信じられないものを見ている目をしている。さっきまで下に見ていた俺がこんな力を発揮したのだから当然か。

 「さて…お前らは俺のアンチじゃないにしろ、少し…いや、かなりふざけた言動をし過ぎたな?」
 「あ…アンチ?」
 「いでぇよ…」
 「俺を侮辱するだけでなく、睦月をも馬鹿にしたお前らはクズだ。生きる価値もねぇよ。
 だから死ね」

 ズバン!
 何の躊躇もなく、眼鏡をかけてるモブカス2の右脚を足刀でスッパリ切断してやった。
 2瞬程の沈黙が続き、その直後にメガネモブの断末魔が無人地帯に響いた。

 「あ”あ”あ”あ”あ”!?!?げゃああああああ!!」

 メガネモブの惨状を、他のモブカス2人は顔面を蒼白にして見ている。

 「なぁクソメガネ。恋愛において男としての信頼なんか関係ねーだろってほざいてたけど、いやいやそんなわけねーだろ。相手も感情がある人間なんだ、人を選ぶくらい当たり前だろーが。
 恋愛は顔や成績、家柄だけじゃねーんだよ。
 そこんとこよ〜く学んでから、俺みたいに人生やり直してこい。

 じゃあなクソメガネ」

 「いや……!助けーーー」

 ドゴッ!!グチャ……ッ

 メガネモブの頭部目掛けて下段突きを放って……頭部を粉々に破壊して、

 殺した。

 「あっ、あ……!?」
 「枯木?おい、は…?」
 「はい次、お前だよメンチ野郎」

 残り2人の理解が追いつくのを待たずに、さっき俺を睨み脅した気でいたモブカス1のもとへ移動する。ついでに殺意がこもった睨みを向けてやる。こいつがやったのとは比較にならない本気の脅しを教えてやる。
 さっきまでの威勢はどこへやら、体育会系のくせにすっかり怖がりなガキへと変貌したクソガキがそこにいた。
 まぁガキだからといって許さないけどな。

 「おい、俺を雑魚と思ってたろ?見た目だけでしか人を判断できないカスが、恋愛にも戦いにも成功できねーんだよ無知野郎が。
 よくも俺や睦月を侮辱しやがって…!」

 「ごめんなさい許して俺が悪かった調子に乗って本当にすみませんでした許して許してごめんごめんなさい嫌だ死にたくない嘘だもう言いませんもうしませんーーー」
 「うるさい 黙れ 死ね」
 
 ドパァン!!

 口早に色々叫んでるのが鬱陶しかったので、ストレートを放って上半身を消滅させた。これで2人。

 「枯木……白木………あ、あああ…!」

 残り1人…耳にピアスをしているチャラついたモブカス3のところへ行き、髪を掴み上げる。
 
 「お前さァ、3人で告白してどちらが付き合えるか勝負だーって、ゲーム感覚で睦月に言い寄ろうとしてたよな?
 睦月さんをオモチャか何かに例えやがったよな?俺を見た目だけで雑魚だとか好き勝手に貶めゃやがったよなァ?チャラ野郎」

 ブチィと、ピアスを耳ごと引き千切り取りながら奴の罪の内容をおさらいしていく。
 モブカス3は血と悲鳴と涙をぼたぼた垂れ流しながら見苦しく喚いた。

 「い、いやいや!!間違ってました!!あ、吾妻、あなた様こそ彼氏に相応しい、相応し過ぎる人ですよ!!
 ご、ごめんごめん、俺どうかしてました!!何も知らないのに好き勝手言ってしまって、馬鹿にしてしまってマジですみませんでした!!
 だから……お願い殺さないでええええええーーー」

 「手のひら返しご苦労さん。死ね」

 命乞いをきちんと無視して、モブカス3を上へ投げてその場から飛び上がって空中蹴りを放って、その命を跡形も無く消してやった。

 「アンチ以外にも、お前らみたいな侮辱厨も抹殺もしくは排除の対象だ。
 腰抜けにも劣る下種どもが。タマ無し男の方がまだマシだ。
 反吐が出るくらいにクズだったわホント」

 用は済んだので、そこからまたひとっ飛びで自分の教室へ戻る。予鈴ギリギリだったので先生に見つかることもなく窓から入室。クラスメイトたちは俺の帰還に大変驚き、恐怖した。
 俺に得体の知れない脅威を感じ取るだけの知能はあるらしく、さっきと変わって誰も俺を笑わなかった。
 
 その後、チャイムが鳴って授業が始まり、先生が出席を取り始めた。

 「んん?白木と枯木、それと黒木が欠席か?変だな、今日は3人とも登校していると聞いてるが」
 「ああ先生。あいつらならーーー」

 俺は席を立って先生に報告する。

 「俺と俺の恋人を侮辱して貶めた罪で、俺がきちんと消しときました」

 俺の発言にクラスメイトはざわついた。顔を青くさせ、ガタガタ震え、人殺しと喚くなど、全員騒ぎ出した。
 しかし先生は冷静な状態で静かにと一喝して黙らせて、当たり前だろと言った様子で俺に話しかけた。


 「《《それなら問題無いな》》。あいつらが悪いのだから仕方が無い」


 先生の発言にクラスメイトらは唖然とする。何人かがおかしいだろと抗議するも先生は聞く耳持たずの反応しかしなかった。
 無駄だと悟ったクラスメイトは、諦めて全員おとなしく俯いたままに落ち着いた。


 そう、《《仕方が無い》》。全てはあいつらの自業自得なのだから。

 この世界は、ああいうクズどもには人権が無いということになっているのだから…。

 この世界は俺にとって都合良く創られていることになっているのだから。


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