朝陽の輝きと、夕陽の輝きは似ているようで、似ていない~あなたは私のヒーロー〜

握理 拳

白銀のヒロインとヒーロー

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教室ではそれぞれの生徒が会話をしている。
初対面でよそよそしく話すものも居れば、朝陽達の様に中学生の頃からの顔なじみのもの同士話すもの。
クラスはがやがやとにぎわっていた。

それぞれの話し声が混じる教室に、一際目立つ銀髪の女子生徒が教室に入ってきた。ミステリアスな感じで、小柄だがサラッとして綺麗な長い銀髪のこの女子生徒は雪野 白雪(ゆきの しらゆき)。

ざわざわとクラス中が騒ぎはじめた。

(うわー、すげー可愛い!)
(ハーフかな?あの髪は地毛なのかなー?)
(綺麗な髪ー!)

その女子生徒を見て、旬も興奮していた。
旬「おぉ、これはチェックだ!あの子は我が美少女ノートに記入しとかなければ!」
朝陽「なんだよそれ(笑)」
夕陽「お前そんなことしてんのかよ(笑)」
旬「いやいや、これは重要なことですぜい、ダンナたち」
朝陽「ふーん」
旬「あっ、女子達には絶対内緒だかんねー
バレたらどうなるか、わかんないしw」
夕陽「じゃあ、やるなよな。まぁ誰にも迷惑とかかかんなければいいんだろうけど」
旬「人を傷つけるのは俺のポリシーに反するからその辺はご心配なくー。俺の趣味の一貫だ。」
旬はノートにせかせかと記入していた。

朝陽「まぁ、確かに旬はそんなことするようなやつじゃないもんな。誰かを傷付けるようなことをしてたら俺らヒーロー兄弟がとっちめてやるからな(笑)」

旬「おぉ、怖い(笑)。そんなことよりさー、さっきから雪野さんがこっちに熱い視線を送ってくれてるのだけど、、、はっ!まさかこれは俺のラブコメの予感が♡」
夕陽「確かにこっち見てるな、お前のそのノートがバレたんじゃないか?」
旬「今見てもらってもまだそんなに情報集まってないんだけどねー、、、おっ♡こっちに来たよ!」

雪野は表情を変えず一点を見つめたままこちらに歩いて来た。

白雪「見つけた。やっと逢えたね。私の救世主さん。」

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