朝陽の輝きと、夕陽の輝きは似ているようで、似ていない~あなたは私のヒーロー〜

握理 拳

必殺技は・・・双子の協力合体ご飯!


柚音「じゃ!今日は誰がご飯つくるー?」
 
朝陽「そうだなー、じゃんけんで決めるか」
夕陽「負けたふたりが当番な?」
柚音「よーし、負けないよー」
紅音「私が作ってもいいんだよ?」
朝陽「紅音はこの間作ってくれただろ?毎回作らせるのは悪いよ」
紅音「全然大丈夫だけどね」
柚音「今日はじゃんけんで決めるの!ほら!行くよー」
じゃーんけん!ぽん!‥‥‥‥

偶然にも今日は朝陽と夕陽のふたりでご飯を作ることになった。
まさか兄弟で作ることになるとは、と笑いながら台所に向かい準備に取り掛かった。
すると紅音も台所に来て自分も手伝うと話していたが、勝ったのだから座ってろと言って柚音とふたりでテレビでも観ながら待っていた。

柚音がなんか面白い映画とかないのー?と聞いてきたので俺たちの好きなヒーローの物ならあると言うと、それは、つまんないからいい。と断わられた。

そりゃそうだ。
中学3年生と高校1年の女子が特撮物とか普通見ないのだからな。

ご飯も出来てテーブルに座り、ご飯を食べながら何気ない会話をしていた。
今日のメニューは、双子の合体ご飯!
牛のコマ切れを醤油ベースで甘辛く炒め、生姜を薄くスライスし、片栗粉を付けパリっとした生姜のチップスを作り、一口サイズにカットしたキャベツをさっと茹でて丼ぶりにした1品。どこが、双子の合体ご飯かと言うとただ、必殺技風に言って見ただけだ。だが、ふつうに美味かった。
紅音「明日から私たちもとうとう高校生だね。」
夕陽「まぁな」
柚音「てかさー、あさ兄とゆう兄は部活とかしないのー?」

朝陽「そーだなーこれといってやろうと思う部活はないなー。ヒーロー研究部とかあれば入りたいんだけど(笑)」

柚音「そんな部活なんてないし、誰も入らないでしょ(笑)」

ため息を付きながら柚音が言うと、朝陽も夕陽も残念そうに笑った。 
紅音が考えながらある提案をしてきた。

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