朝陽の輝きと、夕陽の輝きは似ているようで、似ていない~あなたは私のヒーロー〜

握理 拳

双子の憧れは、ヒーロー

まだ少し肌寒さが残る春の夕方。
空にはまだ明るさが残っており、夕日が沈みかけて美しいグラデーションを作っていた。

明日から高校1年生。明日からの学校の準備を終えて双子の兄弟は2人でリビングでソファーに座りテレビに映し出されている特撮物を目を輝かせながらじっと見ていた。
男なら誰でも幼い時に見て、憧れをもったヒーロー。その憧れを今でも忘れられず、こうして帰宅するとふたりで観ながら時間を過ごしていたーーー

へんっ‥身っ!ーー
とぉ!いくぞ悪党共!‥‥‥‥


「やっぱ変身シーンはしびれるなー!」

兄の空乃朝陽(そらの あさひ)
はニコニコしながら弟の夕陽(ゆうひ)
に話した。

「あぁ、やはり何度見てもいいなっ!」

夕陽もぐっと手を握りながらそう言った。

朝陽 「俺らもこんなにかっこよく悪いやつらを倒せればいいんだけどな〜(笑)」
夕陽「そのためには変身ベルトみたいなのを開発しないとな(笑)」

そう2人で笑いながら話していた。ーーー
俺達兄弟は幼い頃からヒーローに憧れていた。
颯爽と現れて、悪いやつらはやっつけてみんなを守ってくれる。そんなヒーローに俺たちもなりたいと。ーーーー

この物語は双子の兄弟とその兄弟達に惹かれていくヒロイン達の物語。

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