スクールカースト最下層がイケメンに魔改造されたけど、恋愛スキルを誰かください。

真曽木トウル

第26話 そして翌日会うことになる。

   ◇ ◇ ◇




 翌日。全講義終了後。


 雨の中、傘をさした僕は、東大路通りを足早に南へくだっていた。


 医学部の南にある、うちの大学の付属病院よりも、さらに南にある喫茶店をめざして。
 神宮丸太町駅にほどちかく、熊野といわれる辺りで(うちの大学の寮も近くにある)、そして僕の家からも近い。




 ――――連絡ありがとう!神宮寺くんは最近げんき?




 僕なんかが女の子に連絡しても嫌がられるんじゃないか?という、払拭できない不安を、どうにかこうにか振り切って、橋元さんに連絡をとった結果。
 ごくごく普通に橋元さんから返事が返ってきた。
 しばらく会っていないとは思えないぐらい。




 ――――良かったら会って話そうよ!
 ――――どこか京都で行ってみたいとこある?




 そう橋元さんに聞かれ、しばらく考えてから僕が提案したのがその喫茶店だった。
 1970年代創業の、京都発祥のその喫茶店チェーンは、多彩なパフェが人気で、学生からも愛されているらしい。名前だけはよく聞くのだけど、例によってぼっち気質の僕は、まだ行ったことがなかった。


 特にパフェが食べたいとかそういうわけじゃなかったけど、何となく、『音に聞く』あそこの喫茶店に行ってみたいと思って。パフェが食べられるところなら、女の子も嫌がりはしないんじゃないかな?と思っての提案で。


 チェーン店なので、店舗はいくつもある。
 どこでも橋元さんの都合のいいお店で、と言ったら、この店舗を押された。
 分煙とか気にしてかな?と思って特に追求はせず、翌日を迎えた感じだった。




 店の前で、橋元さんが待っている。




 少し髪を切ったみたいで、肩ぐらいの髪がゆるやかにウェーブしている。
 変化としてはそれぐらい、相変わらずおしゃれだ。女の子にしては少し背が高く(166センチぐらい?)、すらっとしてスタイルがいいのも、デニムが似合うのも、健在。
 ん、髪切った?って、指摘した方がいいのか!?
 でも、髪型に言及するとセクハラになるとも言うし。。。


 ぐるぐる迷ったその時、ビニール傘ごしに、橋元さんと目があった。
 にっこりほほえまれ、手を振られる。




 ―――時間切れ。




 僕は自分で自分にそれを宣告し、笑顔をつくって橋元さんのもとへ歩み寄った。





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