始まりは水曜日の15時過ぎ
1人同士の19時過ぎ(12)
「どうやら、その2人は澪央の部活の後輩だったみたいなんです」
そんな話をしながら、あの頃を思い出す。
ーーーーーー
「お、お疲れさまです、先輩…いきなりなんすか…?」
「あんたは、5000円ジャスト?
あんたは、9650円だから10000円までもう少し?
クズが」
吐き捨てるように言い、地面に突き飛ばす。
「せ、先輩には関係ないじゃないっすか!」
「そうっすよ!」
「友達…というか、クラスメイトをパシリに使って、お金踏み倒して、集団で笑ってるって最低だよねぇ?
あー、これ、ほかのクラスメイトからしたら、そういうやつと何食わぬ顔して関わっているって同列に見られて可哀想だなぁ」
澪央の大きな声に、辺りは静まり返ったかと思いきや、次第にざわついて、最低、と話す。
「な、なんだよ!」
「わー、こんな後輩、いらないなぁ。
ほら、出せよ、踏み倒したお金。
早く出せって。
お前らさ、私の弟相手にずいぶんな金額やってくれてるじゃん。
あ?グズグズしてねぇでさっさと出せって言ってんだろうが、クズどもが!」
澪央が蹴った机が、吹っ飛んだ。
コメント