始まりは水曜日の15時過ぎ
公表日の18時過ぎ(1)
「蒼」
「あ、紫央、ごめん、もうちょい…」
「うん、大丈夫だよ」
関係を公表したことにより、別にどちらかが迎えに行ってもいいんじゃない?ということになり、紫央がこっちにきたいと言い出したので、快諾した。
私が危なっかしいこともあって、本当はずっとこうしたかったらしい。
いつもは駐車場で会う形だったけど、それまでの道のりが不安だって言ってた。
過保護だなぁとも思ってたけど、実際、駐車場に出た瞬間に段差を踏み外しかけたところを見られているので、まぁその部分の信頼は一切ない。
「早速お迎えですか、いいですねぇ」
「うん、」
なんか、突っかかるように感じるのはなんでだろう。
望月くんが声かけてくる。
紫央も同じように思ったのか、さりげなく私の近くに来た。
横川くんもこっちを見ている。
気のせいじゃない…?
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