始まりは水曜日の15時過ぎ
連休前の12時過ぎ(8)
「おめでとう!澪央!」
「ありがとー!
今回は、例の出向してきた人の件と一緒にこの報告を父さんと母さんにしようと思って帰国したの」
俺への報告は?
大体いつも俺が驚くような方法を選んでくるんだよな、この人。
その様子を見るのが昔から好きでよくやられてる。
「おめでとうだけど…サラッと言いすぎじゃない…?
例の件なかったらどうしてたの?」
「え、生まれる直前に報告」
「それはさすがに遅いんですけど」
この人なら本気でやりかねない。
いつものようにやりとりをしていたら、蒼がじっとこちらを見ていた。
「蒼?
どうしたの?」
「どうしました?」
「なんか、並ぶと結構そっくりなのに、なんで今まで気付かなかったんだろうって思って。
目元もそっくりだし、食後10分の放浪癖とか、結構同じとこあるのにね」
澪央を見ると、放浪癖、お前もかよ、みたいな目で見られた。
こっちが言いたい。
他にも顔のパーツで似ているところを探そうとしているらしく、交互に見る蒼。
可愛い。
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