始まりは水曜日の15時過ぎ

緑川まい

連休前の12時過ぎ(3)


「これは、彼女からプロポーズされて、受けた時にもらったものだよ」

「は?
プロポーズ?

というより、女の子にプロポーズさせたの?
待たせたってこと?」


「ううん、付き合ってる期間は短いんだけど、この人だって思ったの」

「え、蒼も知ってる人?
というか、蒼と紫央、知り合い?」


不思議そうに俺らを交互に見る。
今のタイミングじゃないか?

「知ってるというか、俺にプロポーズしてくれたの、蒼だもん」

「うん、私が紫央にプロポーズしたの。
この指輪、私がはめたやつだよ」


言った。
内心ばっくばく。

驚いて何も言えないらしい澪央。


蒼は余裕があるらしく、ね、紫央?なんて、微笑んでいる。

カッコ良すぎてさらに惚れそう。



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