始まりは水曜日の15時過ぎ

緑川まい

火曜日の12時過ぎ(4)


「すみません、ご一緒させていただいちゃって…」

「いや、全然大丈夫。
席取れないのきついのわかるし」

「ありがとうございます」


俺と横川さんの会話に、周りも軽くすみませーん、なんて言ってる。

緩すぎる。

「なんか飲み会のイメージだから、社内で会うの違和感ありますねー」

「わかりますー」

なんて、一斉に立ち上がる。

どうやら、あちらの集団も俺たちのすぐ前に来たらしく、これから買いに行くらしい。
レジ付近が空いてくるのを少し待ってたみたい。

みんなパラパラと動き始めた。

「で?
俺のアシストのおかげだねこの雰囲気」

「はい、おかげさまで…」


後から、横川さん、蒼さん、俺の並びで歩く。
彼女はいつもよりニコニコ。

「蒼さん、楽しそうですね」

「うん!
楽しい!」


何この可愛い生き物…困る。

横で横川さんが
「お前、年齢考えろよ…その声のトーンは公の場で出しちゃいけないやつだろビビるわ…」

「はい、出た、すぐそうやって言うんだから」



この2人の仲の良さ…というか漫才みたいな掛け合いも、嫉妬しなくなった。



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