始まりは水曜日の15時過ぎ
金曜日の19時過ぎ(3)
そこに考えが行きついたとき、もう、びっくりするくらい蒼さんでいっぱいだった。
邪な気持ちは抜きにしても、誰にも触らせたくない、と思う。
あんな無防備な姿見せるのも、抱きつくのも、俺だけにしてほしい。
触れるのも、助けるのも、俺だけがいい。
もう、こんなにも独占したい気持ちでいっぱいになってるなんてこれまでになくて、自分でも驚いた。
そんなことを考えていると。
「そういえば、今回の飲み会、フロア単位なんだろ?
あっちの幹事の望月が、まじですごいんだよ」
「え、どういうこと?」
「同期の津田さん、参加させるらしいよ。
津田さんって飲み会に参加したことないんじゃない?
よく許したよね」
…え?
「ねぇ、津田さんって、あの、津田蒼さん?」
「うん。
野田知ってるの?
今回、津田さんが参加するって聞いて、みんな話してみたいとか告白するとか、めっちゃ息巻いてるんだよ。
俺も話してみたい「俺も行く」え?」
うっとりした表情で話す同僚にイラッとしながら、気付いたらそう答えていた。
待って、無理。
絶対無理。
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