始まりは水曜日の15時過ぎ
月曜日の17時過ぎ(7)
「どうしたんだ。
言え」
「内緒にしてくれる?」
「…お前のその言葉、大体最初に来るよな。
昔それで黙ってたら姉さんたちにしこたま怒られたから、トラウマなんだけどなー。
まぁ、いいや。
言えよ」
「実は、ーーー」
昨日あったこと、今見たこと、…彼を好きかもしれないことを話す。
昔は私が全く話さないから、言って?だったのが言え、に変わったんだ。
俺がなんとかするからとりあえず言え、って。
「わー、昨日行けなかったの、あいつ気にしてたけど…まさかそんなことがあったなんて。
ごめんな、俺が風邪引いたから行けなくなっちゃって」
「いいの。
昨日のことがなかったら、気付くのも遅れてただろうし。
だから気にしないで」
昨日来る予定だったのが横川くんの彼女。
昨日は横川くんが体調を崩し、看病のために来れなかったのだ。
ごめんな、って言いながら頭を撫でながら涙も拭いてくれる。
本当にお兄ちゃんみたい。
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