チートクラスによる異世界攻略

水色の山葵

作戦会議1『王座にて』

吟「意見があるやつ挙手!」


忍・いくら・光・紫「「「「はい!」」」」


吟「じゃあまず忍!」


忍「まず、国王と姫っぽい人に筒抜けだけどいいのか?」


吟「それは心配すんな考え合っての事だ」


忍「分かった。なら一つ、案と言っていいか分からんがある」


雅音「勿体ぶってないで早く言っちゃいなよー」


忍「な、私は勿体ぶってなんて」


吟「雅音、今は良いだろ。忍を揶揄うのは何時でも出来る。そしてその時は俺も混ぜてくれ」


鳶「是非拙者も!」


光「是非僕も!」


雅音「了解したわ!」


忍「何を言っているんだ馬鹿者ども!!」


正人「おい、人を揶揄うのは良くない事だぞ!」


吟「解ってるよ忠人、俺らも本気じゃねえって」


正人「ならいいのだが」


鳶「拙者は本気でござる」


光「同じく」


吟・正人・忍「「「おい!!」」」


龍哉「ねえ、全然進んでないんだけど」


鉄「確かにそうだな。そろそろ場も馴染んだであろう吟?」


吟「まあそうだな。忍、さっき言ってた意見を言ってくれ」


忍「私はただ、今ある選択肢としては、国に味方するかしないかの二択では無いかと言いたかっただけだ」


吟「確かに、細かい事を省けば二択か……。じゃあ光は?」


光「僕思ったんだよね」


糸羽「なにを、ですか?」


光「えっとね。この世界の人達って僕らを英雄として召喚したんでしょ? ならそれ相応の能力が僕らにはあるんじゃないかってね。まあ、元々もっている物がそれにあたるのか、新たに授けられているのかは解んないけど」


鳶「おおー、光にしては冴えてるでござる」


百花「実は中身が別もんなんじゃねーか?」


光「皆ひっど。僕だって伊達にアニメ見て無いんだからね!」


沙耶「そうよ? 光君にだって得意な事は一杯あるんだから。だから皆仲直り」


鳶「沙耶殿に言われたら仕方ないでござるな。すまんかったでござる」


百花「仕方ねーな。光、これやるよ」


光「いや、僕もねアメなんかで釣られるほど安くないんだよ?」


鳶「しっかり食べながら言う台詞では無いのでござる。後拙者も欲しい」


百花「やらん」


鳶「泣きそうでござる」


百花「仕方ねーな。ほらよ」


鳶「ちょろいでござる」


光・龍哉・沙耶・雅音・忍・いくら「確かに」


吟「おい、そろそろいいか進めて」


鳶「どうぞでござる吟殿」


吟「じゃあ光、それを確かめる手段って何かあるのか?」


光「うーん。ラノベだと国の人が水晶玉とかで鑑定してくれるんだけど」


龍哉「あの、ちょっといいかな?」


吟「どうした龍哉?」


龍哉「僕見えるよ」


紫「まさか、他人の能力を見る能力か?」


龍哉「紫君、僕の台詞取らないでよ。まあ正解」


紫「お、すまないな」


吟・光・いくら・忠人・鳶「「「「「まじか!?」」」」」


吟「鳶、素が出てるぞ」


鳶「しくったでござる」


忠人「まだ変だな」


鳶「しまったでござる」


雅音「及第点」


鳶「よし」


龍哉「コントが終わったなら能力を皆に小声で伝えていくね?」


鳶「すまんでござる」


~数分後~


吟「能力は伝えたくない人も居るだろうから後で公開してもいいって奴だけ公開する会議を改めて開こう。それより今は忍の言った二通りからどっちにするかだ」


紫「吟、俺の意見がまだ聞かれて無い」


吟「ああ勿論忘れてたわけじゃ無いぞ勿論」


鉄「紫は影が薄いからな」


紫「心配すんなお前もだ」


正人「喧嘩は止めるんだ! 両方とも影は薄い!」


忠人「うわー。止め刺すなよ」


正人「なぬ。どうしたと言うんだ2人とも! そんな白い顔をして」


百花「ほら、2人ともアメやるから元気出せって!」


紫・鉄「「ありがとう」」


雅音「うわー。百花が気を使ってるこわー」


百花「何だと!?」


糸羽「こっちまで喧嘩しないでよ~」


沙耶「そうよ、糸羽ちゃんの言う通り。喧嘩は駄目よ」


雅音「沙耶姉に言われたら止めるしかないなー。ごめんね百花」


百花「いや、あたしも悪かった。最後の一個だけどやる」


雅音「いいの?」


百花「やる」


雅音「ありがと!」


吟「話すすめっぞー」


鳶「いや、百合も中々」


光「だよね、だよね!」


吟「お前らうっさい。紫頼む」


鳶・光「さーせーん」


紫「ああ、分かった。俺は少なくとも世界の意思との契約をこの国の人間が破るとは思わない。だから、3ヶ月は様子見してもいいんじゃないかと思う」


忠人「それは俺も同感」


忍「まあ確かに、あれを敵にしたいとは考えないだろうな」


吟「なるほど確かにな。じゃあ最後いくらちゃん頼むよ」


いくら「取り敢えずは紫とおんなじ意見かな。それに異能の事も解ってからじゃないと動けないと思うし。手札を増やす意味でも三ヶ月の滞在は理にかなってるんじゃないかと思うよ」


吟「今の聞いて意見ある奴挙手!」


雅音「まあ、後は議長に決めて貰うしかないっしょ」


忠人「俺もそう思う」


吟「分かった。なら今まで出た事を確認しよう。まず、俺達には異能が宿っている。この場所に留まる利点は3ヶ月の生命の安全。抜け出る利点は特に出なかった」


雅音「まあ抜ける利点って言えるか謎だけど、誰にも介入されない自由が得られるってとこかしらね。まあ加護も保護も無くなる訳だけど」


吟「それじゃあ意見も出終わったと思うんで議長に決めて貰うか」


13名『異議なし』


吟「詩羽頼むぜ?」


詩羽「やっぱりここでも私が議長なのね?」


吟「当然だぜ生徒会長」


詩羽「まあでも、大体皆解ってるでしょ。3ヶ月様子見。これで決定」


14人『けってーい』

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