本当に「育児って大変』なのだろうか。

yani

うちの母

うちの母のポリシーは、『タイムイズマネー』である。

そしてとにかくキレイ好き。

使った時より美しく。

使ったついでにプチ掃除。

家の床には髪の毛1本落ちてなかった。

もちろんそんなに時間をかけられないので、ルンバを使う。

その上でクイックルワイパーをかける。

ほぼ毎日。

食洗機も使う。

食洗機を使った方がキレイに落ちるそうだ。

何より手間がかからない。

料理もする。美味しい。

でもタイムイズマネーだから、手間を省く。

下茹でしないでレンジでチンするとか、ピーラーで切るとか、最初からカットキャベツ買うとか。

代用できるものは代用する。
それでいいと思う。

対して義母。

料理大好きみたい。
彼女から台所を奪ったら居場所がなくなる。

ほぼ毎日料理を作りに来てくれたが、それはそれは手の込んだものばかり。

人参のサイコロみじん切りなんて、食卓で初めて見た気がする。

そしてあなたの息子、つまり私の夫は食べるの大好き。
よく食べる。
でも男だから、何も言わないで黙々と食べてすぐ食卓からいなくなる。
会話も2人とも下手だから、食事時間が一瞬で終わる。

台所に長くいるより、食卓で楽しく長く過ごす方がよっぽどいいと思う。

我が家は女ばかりの家だったから、食事といえば会話の時間だった。

母が話をふる。聞いてあげる。そのお供に食事がある。そんな食卓が私は好きだった。

だから骨を取るのが面倒な魚料理などは、煩わしかった。

義母さんの骨だらけのハモ。
わざわざそのまま買ってきて家で捌いて、刺身と煮付けと出し汁にしたタイ。

骨だらけ。手も口も動かすから会話できない。

時間がかかってることがわかるから、簡単に食べ終えるのが申し訳なく感じる。

下処理済みの鯛でいいじゃない。

なんなら刺身買ってくればいいじゃない。

そして料理後の床がすこぶる汚い。そのまんま帰る。

母は、『来た時よりも美しく』だから、息子を抱きあやしながら、片手にクイックルワイパー持って歩いてる。

さすが。母の後ろはみるみるキレイになる。

汚い部屋で美味しい手料理より、清潔な部屋でインスタントのほうが私は幸せを感じる。

うちの実家はプロが作った方が美味しいからと、よく外食する。

外食すると、自然と長期滞在になるから会話する。
もちろん、いすぎて喧嘩になることもあるが。

お金はかかるが、手間や後片付けの労力を考えたら、外で美味しいものを食べたほうが楽だと、姉妹が大人になってからはよく外食をした。

いろんなものを知って味わって、お店の雰囲気や接客を見て、感じて、共有して...そうやって学ぶことも多い。

夫の実家での食事は、会話がない。生きるために食う。みたいな感じで、味わってはいるが、口数が少ない。みんな食べるのが好きなんだろう。

外食してもそう。ただ食らう。

私は、自分の育った家のようなにぎやかな食卓を作りたい。

もちろん、キレイな部屋で。

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