オタクとロリ
第99話
池袋で乗り換え、最寄り駅まで行き、それぞれの帰路に着く。
俺と花凛は、夕飯の買い物をするため駅前のスーパーに来ていた。
***
「慎、今夜はなに食べたい?」
もう聴き慣れたこの言葉。俺は、「そうだなぁ〜」と口に出し考えたあと「オムライスかなぁ」と言った。
すると花凛は、「わかった。任せて、とっておきのオムライスを食べさせてあげるから」と言って買い物カゴを持ち、テクテクと材料を探しに行った。
その間俺は、不足していたトイレットペーパーと歯磨き粉を買うことに。
「お会計、2点で800円です」
会計を済ませ、入り口付近に向かうとそこにはオムライスの材料が詰まったレジ袋を両手に持っている幼女の姿があった。
「よし、じゃあ帰るか」
「うん」
互いに微笑みながら会話し、家路に。
♢
「今日の遊園地楽しかったね」
「あぁ、そうだな。でも、叫びすぎて喉が痛いよ」
「ふふふ。慎は、ビビりすぎたよ」
「う、うるせぇ」
なんて、他愛もない会話をしながら歩く。
ふと、右の方を見るといつかの日に花凛と出会った公園があった。
「そういえば、ここで慎と出会ったんだよね」
花凛は、俺の顔を見て言う。
「あぁ、そうだな。あの頃の花凛はまだ、小さかったっけ」
「っ!?もう!そんなに出会ってから経ってないじゃん」
隣を歩く幼女は、プクゥ〜と頬を膨らませながら怒る。
……そう、まだ花凛と出会ってから8ヶ月しか経っていない。
でも、俺には10年以上一緒にいる気がしていた。
それから、「ねぇ、慎。」と花凛は俺に話しかけて来る。
「ん?どうした?」
聞き返すと、花凛は今度は恥ずかしそうに体をもじもじさせる。
「わたしはね、慎と出会ってから毎日が楽しかった。だから……っ……?!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
すると、何かを言おうとした彼女は急に地面に倒れた。
…………。
無の空間が続く。
「か、花凛!?」
花凛が倒れてから10数秒ほどして、俺はようやく花凛の名前を呼ぶ。倒れた彼女の抱き抱えて。
!?
と、ここでようやく気がついた。彼女の腹あたりから出ている赤黒く光る液体の存在に。
……血だ。これは、人間の、花凛の血,血液だ。
でも、なんで?
俺は、辺りを見渡す。
すると、先ほど来た道の先になにやら鋭く光るものを手に持ち走り去ってゆく男の姿が見えた。
そして、男の通ったであろうところには血液と思われる赤い液体が落ちている。
っ!?まさか、花凛はあの男に刺されたのか?
……花凛の顔を見るが彼女は、ヒューヒューと苦しそうに息をしている。
と、とにかくきゅ、救急車を呼ばないと。
俺は、急いでポケットからスマホを出し119番に電話をした。
「もしもし、女の子が刺されて血を流しています。急いで救急車をーーーーーーーーーー」
最終話へとつづく。
俺と花凛は、夕飯の買い物をするため駅前のスーパーに来ていた。
***
「慎、今夜はなに食べたい?」
もう聴き慣れたこの言葉。俺は、「そうだなぁ〜」と口に出し考えたあと「オムライスかなぁ」と言った。
すると花凛は、「わかった。任せて、とっておきのオムライスを食べさせてあげるから」と言って買い物カゴを持ち、テクテクと材料を探しに行った。
その間俺は、不足していたトイレットペーパーと歯磨き粉を買うことに。
「お会計、2点で800円です」
会計を済ませ、入り口付近に向かうとそこにはオムライスの材料が詰まったレジ袋を両手に持っている幼女の姿があった。
「よし、じゃあ帰るか」
「うん」
互いに微笑みながら会話し、家路に。
♢
「今日の遊園地楽しかったね」
「あぁ、そうだな。でも、叫びすぎて喉が痛いよ」
「ふふふ。慎は、ビビりすぎたよ」
「う、うるせぇ」
なんて、他愛もない会話をしながら歩く。
ふと、右の方を見るといつかの日に花凛と出会った公園があった。
「そういえば、ここで慎と出会ったんだよね」
花凛は、俺の顔を見て言う。
「あぁ、そうだな。あの頃の花凛はまだ、小さかったっけ」
「っ!?もう!そんなに出会ってから経ってないじゃん」
隣を歩く幼女は、プクゥ〜と頬を膨らませながら怒る。
……そう、まだ花凛と出会ってから8ヶ月しか経っていない。
でも、俺には10年以上一緒にいる気がしていた。
それから、「ねぇ、慎。」と花凛は俺に話しかけて来る。
「ん?どうした?」
聞き返すと、花凛は今度は恥ずかしそうに体をもじもじさせる。
「わたしはね、慎と出会ってから毎日が楽しかった。だから……っ……?!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
すると、何かを言おうとした彼女は急に地面に倒れた。
…………。
無の空間が続く。
「か、花凛!?」
花凛が倒れてから10数秒ほどして、俺はようやく花凛の名前を呼ぶ。倒れた彼女の抱き抱えて。
!?
と、ここでようやく気がついた。彼女の腹あたりから出ている赤黒く光る液体の存在に。
……血だ。これは、人間の、花凛の血,血液だ。
でも、なんで?
俺は、辺りを見渡す。
すると、先ほど来た道の先になにやら鋭く光るものを手に持ち走り去ってゆく男の姿が見えた。
そして、男の通ったであろうところには血液と思われる赤い液体が落ちている。
っ!?まさか、花凛はあの男に刺されたのか?
……花凛の顔を見るが彼女は、ヒューヒューと苦しそうに息をしている。
と、とにかくきゅ、救急車を呼ばないと。
俺は、急いでポケットからスマホを出し119番に電話をした。
「もしもし、女の子が刺されて血を流しています。急いで救急車をーーーーーーーーーー」
最終話へとつづく。
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