隣の席の山中くんは男の娘!?

マッチ棒

第7話

「さ、咲良井くんっ//ほ、本当にいいの?」

「あ、あぁ、いつでもいいぜ。」

「じゃ、じゃあいくよ?」

「あ、あぁ」


誰もいない放課後の空き教室に2人の男子生徒の声が響き渡る。


「あっ、あぁ//」ーーーーーーーーーーーーー

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時は遡ること数時間前。それは丁度、俺が弁当を食べ終えた頃だった。


今朝、妹の彩華の分と自分の分とで作ったシンプルな日の丸弁当を平らげ弁当を鞄にしまっていると、隣から聞き馴染みのある声がした。


「ね、ねぇ。咲良井くん。」


声の主は、隣の席の山中。


「ん?どうした?」


突然声をかけられたので思わず聞き返すと、彼は「じ、実はね」と要件を話し始めた。


山中曰く、今日は親の帰りが遅いらしい。なので放課後、空き教室にてわからない問題を教えて欲しいとのことだ。

(ったく、俺がわかるのはせいぜい日本史と地理くらいだぞ)


と、いうことで放課後俺と山中は空き教室へと荷物を持って向かったのだった。





「ねぇ、これはどの人がやった改革なの?」

「あ、あぁ。これは2番めの肖像画の田沼意次だな。」


「へぇ〜」

「改革の内容は、具体的に言うと株仲間の奨励とか海産物を輸出して貿易を緩和させた人だな」


山中の質問に答えると彼は目をキラキラと輝かせながら「すごい!咲良井くんは物知りだねぇ」と言ってお礼を言った。


そんな山中に対して俺は、頬を赤らめながら「べ、別にすごくなんかねぇよ。勉強はこれくらいしかできないし……」と答える。


それでも山中は、「すごいよ」と絶賛。


まったく、こいつが男じゃなかったら俺は今頃告白してたな。



それから俺は山中に日本史やら地理やらを教えてやった。





そして、一通り勉強を教えたあと俺は山中にお礼と言うことでマッサージ(健全)をしてもらうことになった。俺のツボである肩と掌を。



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