同棲。
遊園地②
コーヒーカップを後にした私たちは、次にお化け屋敷に入ることにした。
「有希さん……ちゃんと側にいてね?」
「うん、大丈夫。側にいるよ」
2月初旬のお化け屋敷には人っと一人おらず、私と莉緒ちゃんの貸切状態。
生まれつき怖いのが割りかし平気な私は、人生初のお化け屋敷に怖がっている莉緒ちゃんと手をつなぎながら、入り口のお姉さんの案内で中へと入っていく。
建物の中は、灯りがわずかにしかなく頭上の方からオドロオドロしい音楽が流れている。
すると、目の前にあった-----暗くて気づかなかった-----モニターから映像が流れ始めた。
『ここは、皆から忘れられた小さな理髪店。しかし、今夜あなたはこの理髪店へと肝試しに訪れた。
誰もいないはずの店内からは、何やら物音が。
気になったあなたは、店内の奥の方へと足を踏み入れるのであった。』
映像と共に不気味なナレーションが流れる。
それから少しして、ナレーションが終わると奥の方で扉の開く音がした。
「よし………莉緒ちゃん。行こうか…」
「う、うん…」
私たちは、暗闇の中へと消えていったのであった。
◇
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!」
それからしばらく経って。
さほど人のいない2月平日の遊園地に一人の少女の叫び声が響き渡る。
◇
「ハァ〜………怖かった…」
「…だね。思ったよりも怖かった」
映像終了と共に開いた扉の奥に消えていった私たちを待っていたのは、絶望だった。
お化け屋敷界隈では、有名な演出家が手掛けただけあって妙なリアルさと雰囲気が私たちを包み、ストーリーを追う暇は全くなかった。
あと、途中で後ろから血痕付きのハサミを持った老婆が追いかけてきたときは、思わず心臓が止まりそうになったね。
と、言うことで散々な目にあったお化け屋敷を後にした私と莉緒ちゃんは地下にあるフードコートで昼食を済ませて、遊園地定番のアトラクションにいくつか乗り、最後にこれまた定番の観覧車に乗ることにした。
          
「有希さん……ちゃんと側にいてね?」
「うん、大丈夫。側にいるよ」
2月初旬のお化け屋敷には人っと一人おらず、私と莉緒ちゃんの貸切状態。
生まれつき怖いのが割りかし平気な私は、人生初のお化け屋敷に怖がっている莉緒ちゃんと手をつなぎながら、入り口のお姉さんの案内で中へと入っていく。
建物の中は、灯りがわずかにしかなく頭上の方からオドロオドロしい音楽が流れている。
すると、目の前にあった-----暗くて気づかなかった-----モニターから映像が流れ始めた。
『ここは、皆から忘れられた小さな理髪店。しかし、今夜あなたはこの理髪店へと肝試しに訪れた。
誰もいないはずの店内からは、何やら物音が。
気になったあなたは、店内の奥の方へと足を踏み入れるのであった。』
映像と共に不気味なナレーションが流れる。
それから少しして、ナレーションが終わると奥の方で扉の開く音がした。
「よし………莉緒ちゃん。行こうか…」
「う、うん…」
私たちは、暗闇の中へと消えていったのであった。
◇
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!」
それからしばらく経って。
さほど人のいない2月平日の遊園地に一人の少女の叫び声が響き渡る。
◇
「ハァ〜………怖かった…」
「…だね。思ったよりも怖かった」
映像終了と共に開いた扉の奥に消えていった私たちを待っていたのは、絶望だった。
お化け屋敷界隈では、有名な演出家が手掛けただけあって妙なリアルさと雰囲気が私たちを包み、ストーリーを追う暇は全くなかった。
あと、途中で後ろから血痕付きのハサミを持った老婆が追いかけてきたときは、思わず心臓が止まりそうになったね。
と、言うことで散々な目にあったお化け屋敷を後にした私と莉緒ちゃんは地下にあるフードコートで昼食を済ませて、遊園地定番のアトラクションにいくつか乗り、最後にこれまた定番の観覧車に乗ることにした。
          
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