同棲。

マッチ棒

第7話

……え?莉緒ちゃん、中で何してるの?

私は、恐る恐る扉を開け部屋の中を覗く。

……すると、そこには顔を赤らめながら『私のブラジャーの匂いを嗅ぎながら』ベッドの上で下腹部を弄っている莉緒ちゃんの姿があった。


!?なんで、私のブラを莉緒ちゃんが持ってるの?
もしかして、下着泥棒は莉緒ちゃんだったの?

………。どうしたら、いいんだろう。

確かに、私も夜中こっそりと1人で発散はしてるけど…人がしているところを見るのは初めてだ。と、いうか莉緒ちゃんのは見たくなかった。

とりあえず、いったん落ち着こう。

このまま、莉緒ちゃんがGスポットを弄りまくっているのを見るのも一つの選択肢だが………。

でも莉緒ちゃん、私の名前を言いながらしてるし…。

どちらにせよ中には、入りづらい状況だ。

もしこのまま、「ふぅ〜お風呂さっぱりした〜」と何事もなかったかのように中に入れば、おそらく…いや確実に莉緒ちゃんは、この家を飛び出すだろう。

そうなってしまうと、元も子もない。


………は!?もしかして、莉緒ちゃん私のことが好きなのでは?


と、ここでびっくりな想像をする。

『莉緒ちゃんが私のことを恋愛対象で見ている。』

これは、俗に言うレズビアンや百合というやつだ。

女性が女性のことを好きになる。と、いう漫画とかでよくあるやつ。

まぁ、私は同性愛者に対して偏見とか差別の目を向けたりはしないけど、もし仮に、莉緒ちゃんがそうだとしたら少し動揺するだろう。


……本当のところどうなんだろうか。


本人に直接聞くのが一番だけど、聞いてしまったら今の関係が崩れてしまうような気がして怖い。


私は、脳内で様々な考えや思いを出す。

そして、しばらく考えたあと私は、ゆっくりと部屋のドアを開けた。


私が扉を開けると、中で発散をしていた莉緒ちゃんは、かなり驚いた顔で言った。

「………ゆ、き、さん…」

          

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