同棲。
第1話
2020年2月1日。私・並木有希(なみきゆき)は、家出少女と出会った。
***
今日この瞬間まで私の人生は、壮絶だった。
まず、私が生まれて間もなくひいおばあちゃんが死んだ。ひいおばあちゃんは、息を引き取る直後に「ひ孫の元気な姿が見たかった」と言ったらしい。
それから2年が経って、今度は(父方の)おじいちゃんが死んだ。まだ、65歳だった。
私が、小学校に上がる頃仲の良かった従兄弟のまーくんが川で溺れて死んだ。ちょうど私と同い年だった。
そして、2年前の2018年5月7日。私の最も大事な両親が二人で旅行の最中、交通事故に遭い死んだ。
…それから、私は今に至るまで一人で暮らしていた。
***
私が家出少女と出会ったのは、学校からの帰り道。
都内の定時制高校に通っている、私の下校時刻は、午後9時。そして、少女と出会ったのは午後10時。
「ねぇ、こんな時間に何してるの?」
自宅である、マンション近くのコンビニの駐車場にいたので声をかけた。
「親と喧嘩をしたから家出して来たの。」
声をかけると少女は、一言そう発した。
…家出なるほどなぁ。
それから、私は少女に色々と聞いてみる。
「どこに住んでるの?」「何歳?」「名前は?」
それは、もう迷子の子猫に犬のお巡りさんが言うように。
少女の名前は、三神莉緒(みかみりお)。この近くの中学校に通う13歳らしい。
…マジか、私より3歳も年下だ。
それから……
「ねぇ、ここ寒くない?良かったら、うち来る?私、一人だから良ければだけどね。」
…2月というのもあるので、私の家に来ないかと聞いてみた。
すると、莉緒ちゃんは「うん。行く。」とそう呟いた。
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今日この瞬間まで私の人生は、壮絶だった。
まず、私が生まれて間もなくひいおばあちゃんが死んだ。ひいおばあちゃんは、息を引き取る直後に「ひ孫の元気な姿が見たかった」と言ったらしい。
それから2年が経って、今度は(父方の)おじいちゃんが死んだ。まだ、65歳だった。
私が、小学校に上がる頃仲の良かった従兄弟のまーくんが川で溺れて死んだ。ちょうど私と同い年だった。
そして、2年前の2018年5月7日。私の最も大事な両親が二人で旅行の最中、交通事故に遭い死んだ。
…それから、私は今に至るまで一人で暮らしていた。
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私が家出少女と出会ったのは、学校からの帰り道。
都内の定時制高校に通っている、私の下校時刻は、午後9時。そして、少女と出会ったのは午後10時。
「ねぇ、こんな時間に何してるの?」
自宅である、マンション近くのコンビニの駐車場にいたので声をかけた。
「親と喧嘩をしたから家出して来たの。」
声をかけると少女は、一言そう発した。
…家出なるほどなぁ。
それから、私は少女に色々と聞いてみる。
「どこに住んでるの?」「何歳?」「名前は?」
それは、もう迷子の子猫に犬のお巡りさんが言うように。
少女の名前は、三神莉緒(みかみりお)。この近くの中学校に通う13歳らしい。
…マジか、私より3歳も年下だ。
それから……
「ねぇ、ここ寒くない?良かったら、うち来る?私、一人だから良ければだけどね。」
…2月というのもあるので、私の家に来ないかと聞いてみた。
すると、莉緒ちゃんは「うん。行く。」とそう呟いた。
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