ループしますか、不老長寿になりますか?
028
「ねぇ、バレル様。わたくしの容姿はバレル様の好みなのでしょうか?」
「え! まあ、そうだな。最初は一目惚れしたぐらいだからな、ものすごく好みだ。だが、今はモカの性格も愛しいと思っている」
「そ、そうですか」
甘い声でそう言われてしまい、わたくしの頬は思わず紅潮してしまいます。
わたくし達は今、牛舎で牛のミルクを搾っている所なので、甘い雰囲気になるはずもないのですが、バレル様の優しいお声を聴くと最近つい、頬が紅潮してしまうのですよね。
「ああ、搾り終わったか。重いだろう、我が持って行こう」
「ありがとうございます」
当たり前のように、搾りたてのミルクの入った大きなバケツを持ったバレル様の背中をじっと見つめます。
「モカ? 我の背中に何かついているか?」
「いえ、なんでもありませんわ」
わたくしはチーノ様がいらっしゃった事を、バレル様に伝えることがいまだにできていません。
もし今生でわたくしが二十歳を過ぎて死んでしまっても、チーノ様はバレル様なら必ず同じことをなさると仰いましたし、事実、バレル様のわたくしへの想いを考えると否定が出来ない所ですわよね。
わたくしはバレル様の隣に並んで歩き、山小屋の中に入ります。
最近、スコッチ様はバレル様を避けているのか、バレル様がいらっしゃる時は寝室に籠ることが多く、顔を合わせることがありません。
スコッチ様も何か思うところがあるのかもしれませんわね。
「バレル様、もしわたくしが今生でバレル様と契約を結ばずに死んでしまったら、どうなさいますか?」
「モカを生き返らせようとするか、運命の女神にやり直しをさせて欲しいと願うかな」
「そうですか」
やはりそうなってしまいますのね。
なんといいますか、究極の二択ですわねえ。わたくしもバレル様を嫌いかと言われましたら、好きだと言えるほどには想っておりますし、契約すること自体に否やはないのですが……。
このまま契約するというのも、なんだかおもしろくないのですよね。
「バレル様は高位魔族なのでしょう? 婚約者などはいらっしゃいませんの?」
「候補なら居るが、我よりも七百歳も年上のうえ、他に慕う相手がいる女だ。正直、我に縛り付けるのも悪いと思っている」
「そうなのですか」
バレル様のそういうお優しいところは嫌いではないのですけれども、そこまで思うのなら、とっととその慕う方と結ばれるように計らって差し上げればいいと思ってしまうのは、わたくしが婚約破棄をされてしまったからでしょうね。
「バレル様、わたくしと契約をして結婚をしたいと仰るのでしたら、身辺整理をなさってから、お越しくださいませ」
「え?」
「その程度の労力も割けない程度の想いしかないというのでしたら、わたくしは今生も潔く死を受け入れますわ」
「モカ……」
わたくしはそう言ってバレル様からバケツを受け取ると、台所に持って行って、瓶に丁寧に移し、保冷庫に仕舞います。
「モカ。……未だに両親を連れてくることが出来ない我に呆れているのか?」
「いいえ、バレル様。呆れると申しますか、身辺整理は必要だと申しているのでございます。その婚約者候補様も、この状態のまま、いきなりわたくしが出て来たのでは面白くはないでしょうから」
わたくしだって、ストロベリー様という、ポッと出のご令嬢にシェインク様を奪われた身ですものね。
その間に恋愛感情がなくとも、それまでにかかった時間を返してほしいと思うのは仕方がない事でございましょう。
「ではまずは、母君を説得しなければいけないな」
「そうなのですか?」
「ああ、母君は父君を繋ぎとめる道具として我を見ているからな。その婚約者にはそれなりに相応しいものをあてがおうとしているのだ。婚約者候補の者と我は何度も話し合って、母君と父君の許可が下りさえすれば、お互いに自由になろうと約束をしているのだがな」
「そうですか、ではお母様の説得を頑張ってくださいませ、それまでこちらにはいらっしゃらなくて結構ですわ」
「なっ」
「何か問題でもありますか?」
「モカに会えないのは寂しい」
その言葉に、胸が締め付けられるような思いになってしまいますが、ここで甘やかしてしまってはいけないと、こっそりと息を吸い込み、一言一句に力を籠めるように口を開きます。
「わたくし、バレル様の事が好きですわ」
「モカ!」
「けれども、身辺整理を済ませられないと仰るのでしたら、所詮はそれまでの事というだけでしょう。だから、わたくしはお待ちいたします。命が尽きるその瞬間まで」
じっと見つめるわたくしに、バレル様は同じようにじっと見つめ返していらっしゃいまして、ふと、わたくしの耳に今も付けられたままのピアスに触れました。
「わかった」
「お待ちしております」
「何かあったら呼べ。何があっても駆けつけるから」
「ふふ、わかりましたわ」
わたくしがそう言うと、今度はわたくしの髪の毛を一房取り、バレル様はそこに唇を落としました。
バレル様はその後、早速お母様に話しに行くと言って、山小屋を出ていきました。
わたくしは台所で、夕食の準備を終え、スコッチ様を呼びに寝室に向かいます。
「スコッチ様、夕食の準備が出来ました」
ドアをノックしてそう言えば、ゆっくりとドアが開き、美しい顔がドアの隙間からひょっこりと出てきます。
あら、目の下に隈ができておりますわね、なにかあったのでしょうか?
「スコッチ様、なんだかお疲れのようですわね。どうかなさいましたの?」
一階の作業部屋に移動しながら聞きますと、スコッチ様は疲れたように、「魔力を吸われた」と仰いました。
言われてみれば、確かにスコッチ様の魔力量が減っておりますわね。
魔力を吸われるというのはどのような感じなのでしょうか?
気にはなりますが、お疲れのご様子のスコッチ様に聞くのはなんとなく憚れましたので、その後は二人でいつものように食事を食べ、少しでもお疲れが取れるように、わたくしの魔力を少し込めた疲れの取れるお茶をご用意いたしました。
お茶を飲みながら、スコッチ様が私の顔を見てきます。
「わたくしの顔に何かついておりますか?」
「いや、すっきりした顔をしているなぁと思ってな。なんだ、ついにバレルに絶縁状でも突きつけたか?」
「まさか。ただ、身辺整理をするまで顔を出さなくて結構です、と言っただけですわ」
「ほう」
スコッチ様は面白そうに笑うと、残りのお茶を一気に飲んで、席を立ちました。
「スコッチ様?」
「寝る。魔力を回復させたいからな」
「わかりました。明日の朝食のご希望はありますか?」
「いや、特にないな」
「そうですか」
まあ、いつもの事ですわね。
寝室に戻っていくスコッチ様の背中を見送りつつ、わたくしはテーブルの上を片付けます。
さて、明日は何を作りましょうか。
新鮮なキノコも採れましたし、キノコのバターソテーにするのもいいかもしれませんわね。
いえ、朝からそれではスコッチ様には重いかもしれませんわ。
サンドイッチにでもしましょうか。
そんな事を考えながら、食器を洗い終え、明日の朝食の準備を済ませた私は、自分の部屋に戻りました。
「はあ……」
スコッチ様が眠ってから、一ヶ月経ちました。魔力を回復しているのだとは思いますが、お体が心配ですわね。
わたくしがいままでスコッチ様のところに居た時に、こんなことはありませんでしたし、いつになったら目が覚めるのかはわかりませんわ。
今日も無駄になったスコッチ様の分の食事を片付けて、もう一度深くため息を吐き出しました。
「一人で食べる食事がこんなにも寂しいものだと感じたのは初めてかもしれませんわね」
公爵家に居た時は、一人で食べることがほとんどだったはずですが、初期の頃の人生以外、わたくしは一人で食事を摂るということはありませんでしたので、一人での食事が酷く虚しいものに感じてしまいます。
料理の腕は上がっているはずですのに、味が落ちているような気もします。
「はぁ……」
再びため息を吐き出して、わたくしはいつものルーチンワーク、牛や鶏の世話を終えて森に入っていきました。
バレル様にあのようなことを言わなければ、もしかしたらバレル様が、今わたくしの横に居て下さったかもしれませんが、言い出したのはわたくしですものね、先に弱音を吐くわけにはいきませんわ。
本日は、川の方ではなく森の中に仕掛けた罠にかかった動物を捕まえました。大きな鹿で、その場で血抜きをして運びますが、一人で運ぶのは大変ですわね。
バレル様が居て下されば運んでくださいますのに……。
いいえ、駄目ですわ。バレル様を便利屋のように思うのは良くありませんわよね。
そしてそれからさらに二か月経って、やっとスコッチ様がお目覚めになりました。
「モカ、喉が渇いたから水でも持ってきてくれるかい?」
「スコッチ様!」
わたくしの心配をよそに、眠りにつく前のように平然とした顔で、むしろ魔力が回復してすっきりしたのでしょうか? 艶やかなお顔で一階の作業部屋に下りていらっしゃいました。
黙々と一人で夕食を食べていたわたくしは慌てて席から立ち上がりますと、ポットに入っているお茶をわたくし用のカップですが、それに注いで、スコッチ様にお渡しいたしました。
スコッチ様はそれを一気に飲み干すと、ほっと息を吐き出して、わたくしの正面にお座りになりました。
「私はどのぐらい眠っていた?」
「三ヶ月ほどですわ。お目覚めにならないのではないかと心配致しました」
「ああ、その程度で済んだのか。モカが随分憔悴しているようだから、もっと経っているかと思ったよ」
「三ヶ月でも十分に心配いたしますわよ」
「バレルが生まれた時なんて、約三年は眠っていたぞ」
「まあ……」
バレル様のお母様が魔力を吸い取るのにはムラがあるのでしょうか?
「え! まあ、そうだな。最初は一目惚れしたぐらいだからな、ものすごく好みだ。だが、今はモカの性格も愛しいと思っている」
「そ、そうですか」
甘い声でそう言われてしまい、わたくしの頬は思わず紅潮してしまいます。
わたくし達は今、牛舎で牛のミルクを搾っている所なので、甘い雰囲気になるはずもないのですが、バレル様の優しいお声を聴くと最近つい、頬が紅潮してしまうのですよね。
「ああ、搾り終わったか。重いだろう、我が持って行こう」
「ありがとうございます」
当たり前のように、搾りたてのミルクの入った大きなバケツを持ったバレル様の背中をじっと見つめます。
「モカ? 我の背中に何かついているか?」
「いえ、なんでもありませんわ」
わたくしはチーノ様がいらっしゃった事を、バレル様に伝えることがいまだにできていません。
もし今生でわたくしが二十歳を過ぎて死んでしまっても、チーノ様はバレル様なら必ず同じことをなさると仰いましたし、事実、バレル様のわたくしへの想いを考えると否定が出来ない所ですわよね。
わたくしはバレル様の隣に並んで歩き、山小屋の中に入ります。
最近、スコッチ様はバレル様を避けているのか、バレル様がいらっしゃる時は寝室に籠ることが多く、顔を合わせることがありません。
スコッチ様も何か思うところがあるのかもしれませんわね。
「バレル様、もしわたくしが今生でバレル様と契約を結ばずに死んでしまったら、どうなさいますか?」
「モカを生き返らせようとするか、運命の女神にやり直しをさせて欲しいと願うかな」
「そうですか」
やはりそうなってしまいますのね。
なんといいますか、究極の二択ですわねえ。わたくしもバレル様を嫌いかと言われましたら、好きだと言えるほどには想っておりますし、契約すること自体に否やはないのですが……。
このまま契約するというのも、なんだかおもしろくないのですよね。
「バレル様は高位魔族なのでしょう? 婚約者などはいらっしゃいませんの?」
「候補なら居るが、我よりも七百歳も年上のうえ、他に慕う相手がいる女だ。正直、我に縛り付けるのも悪いと思っている」
「そうなのですか」
バレル様のそういうお優しいところは嫌いではないのですけれども、そこまで思うのなら、とっととその慕う方と結ばれるように計らって差し上げればいいと思ってしまうのは、わたくしが婚約破棄をされてしまったからでしょうね。
「バレル様、わたくしと契約をして結婚をしたいと仰るのでしたら、身辺整理をなさってから、お越しくださいませ」
「え?」
「その程度の労力も割けない程度の想いしかないというのでしたら、わたくしは今生も潔く死を受け入れますわ」
「モカ……」
わたくしはそう言ってバレル様からバケツを受け取ると、台所に持って行って、瓶に丁寧に移し、保冷庫に仕舞います。
「モカ。……未だに両親を連れてくることが出来ない我に呆れているのか?」
「いいえ、バレル様。呆れると申しますか、身辺整理は必要だと申しているのでございます。その婚約者候補様も、この状態のまま、いきなりわたくしが出て来たのでは面白くはないでしょうから」
わたくしだって、ストロベリー様という、ポッと出のご令嬢にシェインク様を奪われた身ですものね。
その間に恋愛感情がなくとも、それまでにかかった時間を返してほしいと思うのは仕方がない事でございましょう。
「ではまずは、母君を説得しなければいけないな」
「そうなのですか?」
「ああ、母君は父君を繋ぎとめる道具として我を見ているからな。その婚約者にはそれなりに相応しいものをあてがおうとしているのだ。婚約者候補の者と我は何度も話し合って、母君と父君の許可が下りさえすれば、お互いに自由になろうと約束をしているのだがな」
「そうですか、ではお母様の説得を頑張ってくださいませ、それまでこちらにはいらっしゃらなくて結構ですわ」
「なっ」
「何か問題でもありますか?」
「モカに会えないのは寂しい」
その言葉に、胸が締め付けられるような思いになってしまいますが、ここで甘やかしてしまってはいけないと、こっそりと息を吸い込み、一言一句に力を籠めるように口を開きます。
「わたくし、バレル様の事が好きですわ」
「モカ!」
「けれども、身辺整理を済ませられないと仰るのでしたら、所詮はそれまでの事というだけでしょう。だから、わたくしはお待ちいたします。命が尽きるその瞬間まで」
じっと見つめるわたくしに、バレル様は同じようにじっと見つめ返していらっしゃいまして、ふと、わたくしの耳に今も付けられたままのピアスに触れました。
「わかった」
「お待ちしております」
「何かあったら呼べ。何があっても駆けつけるから」
「ふふ、わかりましたわ」
わたくしがそう言うと、今度はわたくしの髪の毛を一房取り、バレル様はそこに唇を落としました。
バレル様はその後、早速お母様に話しに行くと言って、山小屋を出ていきました。
わたくしは台所で、夕食の準備を終え、スコッチ様を呼びに寝室に向かいます。
「スコッチ様、夕食の準備が出来ました」
ドアをノックしてそう言えば、ゆっくりとドアが開き、美しい顔がドアの隙間からひょっこりと出てきます。
あら、目の下に隈ができておりますわね、なにかあったのでしょうか?
「スコッチ様、なんだかお疲れのようですわね。どうかなさいましたの?」
一階の作業部屋に移動しながら聞きますと、スコッチ様は疲れたように、「魔力を吸われた」と仰いました。
言われてみれば、確かにスコッチ様の魔力量が減っておりますわね。
魔力を吸われるというのはどのような感じなのでしょうか?
気にはなりますが、お疲れのご様子のスコッチ様に聞くのはなんとなく憚れましたので、その後は二人でいつものように食事を食べ、少しでもお疲れが取れるように、わたくしの魔力を少し込めた疲れの取れるお茶をご用意いたしました。
お茶を飲みながら、スコッチ様が私の顔を見てきます。
「わたくしの顔に何かついておりますか?」
「いや、すっきりした顔をしているなぁと思ってな。なんだ、ついにバレルに絶縁状でも突きつけたか?」
「まさか。ただ、身辺整理をするまで顔を出さなくて結構です、と言っただけですわ」
「ほう」
スコッチ様は面白そうに笑うと、残りのお茶を一気に飲んで、席を立ちました。
「スコッチ様?」
「寝る。魔力を回復させたいからな」
「わかりました。明日の朝食のご希望はありますか?」
「いや、特にないな」
「そうですか」
まあ、いつもの事ですわね。
寝室に戻っていくスコッチ様の背中を見送りつつ、わたくしはテーブルの上を片付けます。
さて、明日は何を作りましょうか。
新鮮なキノコも採れましたし、キノコのバターソテーにするのもいいかもしれませんわね。
いえ、朝からそれではスコッチ様には重いかもしれませんわ。
サンドイッチにでもしましょうか。
そんな事を考えながら、食器を洗い終え、明日の朝食の準備を済ませた私は、自分の部屋に戻りました。
「はあ……」
スコッチ様が眠ってから、一ヶ月経ちました。魔力を回復しているのだとは思いますが、お体が心配ですわね。
わたくしがいままでスコッチ様のところに居た時に、こんなことはありませんでしたし、いつになったら目が覚めるのかはわかりませんわ。
今日も無駄になったスコッチ様の分の食事を片付けて、もう一度深くため息を吐き出しました。
「一人で食べる食事がこんなにも寂しいものだと感じたのは初めてかもしれませんわね」
公爵家に居た時は、一人で食べることがほとんどだったはずですが、初期の頃の人生以外、わたくしは一人で食事を摂るということはありませんでしたので、一人での食事が酷く虚しいものに感じてしまいます。
料理の腕は上がっているはずですのに、味が落ちているような気もします。
「はぁ……」
再びため息を吐き出して、わたくしはいつものルーチンワーク、牛や鶏の世話を終えて森に入っていきました。
バレル様にあのようなことを言わなければ、もしかしたらバレル様が、今わたくしの横に居て下さったかもしれませんが、言い出したのはわたくしですものね、先に弱音を吐くわけにはいきませんわ。
本日は、川の方ではなく森の中に仕掛けた罠にかかった動物を捕まえました。大きな鹿で、その場で血抜きをして運びますが、一人で運ぶのは大変ですわね。
バレル様が居て下されば運んでくださいますのに……。
いいえ、駄目ですわ。バレル様を便利屋のように思うのは良くありませんわよね。
そしてそれからさらに二か月経って、やっとスコッチ様がお目覚めになりました。
「モカ、喉が渇いたから水でも持ってきてくれるかい?」
「スコッチ様!」
わたくしの心配をよそに、眠りにつく前のように平然とした顔で、むしろ魔力が回復してすっきりしたのでしょうか? 艶やかなお顔で一階の作業部屋に下りていらっしゃいました。
黙々と一人で夕食を食べていたわたくしは慌てて席から立ち上がりますと、ポットに入っているお茶をわたくし用のカップですが、それに注いで、スコッチ様にお渡しいたしました。
スコッチ様はそれを一気に飲み干すと、ほっと息を吐き出して、わたくしの正面にお座りになりました。
「私はどのぐらい眠っていた?」
「三ヶ月ほどですわ。お目覚めにならないのではないかと心配致しました」
「ああ、その程度で済んだのか。モカが随分憔悴しているようだから、もっと経っているかと思ったよ」
「三ヶ月でも十分に心配いたしますわよ」
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