ループしますか、不老長寿になりますか?
016 ストロベリー視点
最近、シェインクとの距離が離れて行っているように感じてしまう。
やっと婚約者になれて、あたしの王族教育が始まったのも関係しているのかもしれないけど、物理的に会う時間がそもそも減ったわ。
以前は、何があってもあたしの事を一番に考えてくれたのに、最近は会いたいって言っても、用事があるって言われることが多くなった。
どうして?
あたし、シェインクの為にこんなにがんばっているのに、どうしてあたしのことを最優先に考えてくれないの?
全部全部、シェインクの為に、あたしだって遊びたいのを我慢して王族教育を受けているのに、なんで?
ひどい、シェインクは釣った魚に餌を与えないタイプだったの?
そんなわけないわ。だって、あたしとシェインクは愛し合っているんだもの。
きっとシェインクにも事情があるんだわ。
あたしと婚約を結ぶために、養子縁組まで用意してくれたんだもの、あたしを愛してくれてないなんてことありえないわ。
そう、ありえるはずはないのよ。
「シェインク、今日は一緒に帰れる?」
「すまない、ちょっと用事があるんだ、それにストロベリーには王族教育があるだろう? 俺と一緒に遊んでいる時間はないんじゃないかな」
ひどい、どうしてそんな事言うの?
それにどうせ王城に行くんだから、一緒に帰ってもいいじゃない。
シェインクは第一王子なのよ? ゆくゆくは王太子になる人なのよ?
シェインクこそ、遊んでないで勉強すべきなのに、どうしてあたしばっかりこんな目にあわなくちゃいけないの?
「クスクス、また振られていらっしゃるわよ。ここの所ずっとよね。せっかく婚約出来たっていうのに、このままじゃ仮面夫婦になるんじゃないかしら?」
「あら、そんな事を言ってはお可哀そうよ。でも、無理やり伯爵令嬢になって婚約できたというのに、ここ最近のシェインク様ってば、メル様とよく一緒にいらっしゃるわよね」
「あら、お気づきになってたの? わたくしも気になっておりましたのよ」
「浮気する者は繰り返すって言いますものね」
わざとあたしに聞こえてくるように、意地悪なことを囁いてる意地悪な令嬢達なんて大っ嫌い!
モカ様がいなくなって、あたしはハッピーエンドを迎えることは出来るはずなのに、なんでこんなことになっているの?
「ストロベリー様、泣いていらっしゃるのですか?」
「え?」
「よければこのハンカチをお使いください。あと、馬車停めのところでストロベリー様を待っている御者が居りましたよ」
「あのっ」
「ああ、そのハンカチは捨ててくれて構いませんよ。変に誤解されるような事があっては、僕は良くてもストロベリー様はお困りでしょう」
「え」
「では」
「あ……」
そう言って、ハンカチをくれた人は立ち去っていってしまった。
あたしとの事を誤解されても自分はいいって言ってたわよね、それってあたしのことが好きって事?
やだ、なんだかドキドキしてきちゃった。
……だめよね、あたしはシェインクの婚約者なんだから、しっかりしなくっちゃ。
あたしはぐっと気合を入れてうずくまっていた場所から立ち上がると、馬車停めの方に歩いていった。
意地悪な令嬢達の陰口になんか負けてられないわ。
シェインクもきっとどうしようもない事情があるに違いないわ。どうせお城で会えるんだから、問題ないわよね。
そう、問題なんか何にもないわ。
「シェインク、今日も一緒に帰れないの?」
「ごめんよ、ちょっと外せない用事があるんだ」
「外せない用事って何?」
「それは……」
「あたしに言えない事?」
「そんな事は」
「じゃあなに?」
あたしは教室でシェインクに詰め寄る。
周囲にはまだ帰ってない生徒もいるけど気にしないわ、だってあたしはシェインクの正式な婚約者なんだから、理由を知る権利があるんだもの。
「新しく転入してきた男爵令嬢がいることは知っているだろう?」
「誰の事?」
そんな子知らないし、シェインクに何の関係があるっていうの?
「誰って……」
シェインクの視線がすっと流れる。その流れを追えば、不安そうな顔でこちらを見てくる、知らない令嬢がいた。
あの子がなんだっていうのよ。
「ほら、俺は第一王子として、転入生をサポートしなくっちゃいけないんだよ。聡いストロベリーならわかってくれるよな」
「なにそれ」
そんなのわけが分からないわ。
あんな子を優先して、あたしを蔑ろにしていたっていうの?
「あんな子より、あたしを優先すべきでしょう? だってあたしはシェインクの正式な婚約者なのよ!」
「ストロベリー!」
いきなり怒鳴られた。なんで?
「なんてことを言うんだ。転入したてで不安な彼女に対して失礼じゃないか」
「そんな! それこそあたしに失礼よ! 婚約者であるあたしより、他の女を優先するなんて最低!」
「なんだって!?」
何よ、あたしが悪いって言うの? そんな事ありえないわよ。
「シェインク様」
そんな時、弱々しい声が、それでもしっかりと教室に響いて来た。その声は鈴を転がしたように涼やかで、耳触りが妙に良い。
「いいのです。わたくしがシェインク様のお手を煩わせていることが悪いのです。ですから、今後はどうかわたくしの事などお気になさらないでください」
「メル」
「ごめんなさい、ストロベリー様」
何よ、目に涙なんて浮かべてわざとらしい。
この女、確実にシェインク様に気があるわ、女の直感がそう告げてるもの。
「泣かないでくれ、メル。お前が泣くと俺の心も痛むんだ」
「シェインク!」
「なんだストロベリー、とにかく俺はメルの相手をしなくちゃいけないから、邪魔をしないでくれ」
「なっ!」
「行こう、メル」
シェインクはそう言って、メルとか言う女の肩を抱いて教室を出て行ってしまった。
なんだっていうの! 婚約者の前で他の女の肩を抱くなんて最低!
「クスクス、ご覧になってあの顔」
「ふふ、駄目ですわよ笑っちゃ」
「そうですわよねえ、でも……ふふ、駄目ですわ、わたくしお可哀そうすぎて直視できませんわ、ふふふ」
教室に残っていた令嬢達がこっちを見て笑ってくる。
「なんですか! 何か文句でもあるっていうんですか!」
「まあ怖い」
「なんて品性にかける方なのかしら? 本当に王族教育を受けていらっしゃるの?」
「言いたいことがあれば、こそこそ言わずに直接言って来たらどうですか、陰湿なんですよ貴女達!」
あたしの言葉に、令嬢達はすっと笑うのをやめると、無表情になり、揃って美しいカーテシーを披露して見せて来た。
「申し訳ありません、お耳に入っているなんて思いませんでしたわ。今後は何かありましたら、ちゃんと直接ストロベリー様に申しますわね」
「そ、そうですよ。わかってくれればいいんです」
私の言葉にカーテシーを解いた令嬢達は「では失礼します」と言って教室を出て行った。
気が付けば教室にはあたし一人っきり。
なんだっていうのよ。
そう考えていると、すっとあたしの顔の前に影が差した。
その方向を見てみると、いつかハンカチをくれた人が立っていた。
「大丈夫ですか、ストロベリー様」
「あ、大丈夫です。でも、こんな仕打ちを受けるなんて思ってなくって……。あたし何もしてないのに、どうして……」
「お気の毒に、僕ならストロベリー様にこんな思いさせないのに」
「え?」
「あ……、いえ。何でもないんです、忘れてください。今日も馬車停めの所でストロベリー様を待っている御者がいますよ。もし一人で行くのが辛いのでしたら、お供しますが……」
その言葉に、また胸がドキドキした。
返事を返さないあたしに、無礼なことを言ったと勝手に勘違いしたのか、その人は慌てたように顔を赤くして手を顔の前で振った。
「いえ、その、他意はないんです。その……やっぱり忘れて下さい、さようなら」
「あ……」
名前、聞けなかったな。
あたしは足取りが重いまま、馬車停めの場所まで一人で歩いていった。
それにしても、なんなの、シェインクってばまるであたしよりも、あのメルって女の方が大切みたいに扱って……。信じられない、ホント、最低。
あれから数日経ってあたしの周囲には令嬢が集まるようになってきた。
でも、仲良くなったわけじゃない。
シェインクがメルの肩を抱いていたとか、仲良さそうに手を繋いで歩いていたとか、そんな報告をよこしてくるだけ。
令嬢があたしの前にやって来る度、今度は一体何を吹き込みに来るんだと、最近では恐怖心すら感じるようになってしまった。
モカ様が消えて、あたしは幸せになるはずなのに、どうしてこんな目に合わなくっちゃいけないの? 全部あのメルって女が悪いんだわ。
そうよ、あたしは悪くないわ。
あたしはぎりっと、制服のスカートを握り締めると、近寄ってくる令嬢達を避けて廊下を歩いていた。
人気のない廊下を進んで行って、空き教室で一休みしようと思って歩いていると、ひそひそとした話し声が聞こえた。
また、令嬢達があたしの陰口を言っているんだと思ってその声が聞こえる方へ歩いていく。
「駄目です、シェインク様にはストロベリー様という婚約者がいらっしゃるじゃないですか」
「最近のストロベリーはカリカリしていて近くに居ると疲れるんだ。メルと一緒に居る方が癒される」
「ぁっ、だ、駄目です。やっぱりこんなこといけないですわ」
「メルは真面目だな。大丈夫だよ、黙っていればバレないって」
「駄目です、わたくし、ストロベリー様に合わせる顔が無くなってしまいます」
「ふっ、かわいい」
「んっ」
聞こえてきた声と会話の内容に、全身の血の気が下がっていき、一気に沸騰したようにカッと頭に血が上った。
やっと婚約者になれて、あたしの王族教育が始まったのも関係しているのかもしれないけど、物理的に会う時間がそもそも減ったわ。
以前は、何があってもあたしの事を一番に考えてくれたのに、最近は会いたいって言っても、用事があるって言われることが多くなった。
どうして?
あたし、シェインクの為にこんなにがんばっているのに、どうしてあたしのことを最優先に考えてくれないの?
全部全部、シェインクの為に、あたしだって遊びたいのを我慢して王族教育を受けているのに、なんで?
ひどい、シェインクは釣った魚に餌を与えないタイプだったの?
そんなわけないわ。だって、あたしとシェインクは愛し合っているんだもの。
きっとシェインクにも事情があるんだわ。
あたしと婚約を結ぶために、養子縁組まで用意してくれたんだもの、あたしを愛してくれてないなんてことありえないわ。
そう、ありえるはずはないのよ。
「シェインク、今日は一緒に帰れる?」
「すまない、ちょっと用事があるんだ、それにストロベリーには王族教育があるだろう? 俺と一緒に遊んでいる時間はないんじゃないかな」
ひどい、どうしてそんな事言うの?
それにどうせ王城に行くんだから、一緒に帰ってもいいじゃない。
シェインクは第一王子なのよ? ゆくゆくは王太子になる人なのよ?
シェインクこそ、遊んでないで勉強すべきなのに、どうしてあたしばっかりこんな目にあわなくちゃいけないの?
「クスクス、また振られていらっしゃるわよ。ここの所ずっとよね。せっかく婚約出来たっていうのに、このままじゃ仮面夫婦になるんじゃないかしら?」
「あら、そんな事を言ってはお可哀そうよ。でも、無理やり伯爵令嬢になって婚約できたというのに、ここ最近のシェインク様ってば、メル様とよく一緒にいらっしゃるわよね」
「あら、お気づきになってたの? わたくしも気になっておりましたのよ」
「浮気する者は繰り返すって言いますものね」
わざとあたしに聞こえてくるように、意地悪なことを囁いてる意地悪な令嬢達なんて大っ嫌い!
モカ様がいなくなって、あたしはハッピーエンドを迎えることは出来るはずなのに、なんでこんなことになっているの?
「ストロベリー様、泣いていらっしゃるのですか?」
「え?」
「よければこのハンカチをお使いください。あと、馬車停めのところでストロベリー様を待っている御者が居りましたよ」
「あのっ」
「ああ、そのハンカチは捨ててくれて構いませんよ。変に誤解されるような事があっては、僕は良くてもストロベリー様はお困りでしょう」
「え」
「では」
「あ……」
そう言って、ハンカチをくれた人は立ち去っていってしまった。
あたしとの事を誤解されても自分はいいって言ってたわよね、それってあたしのことが好きって事?
やだ、なんだかドキドキしてきちゃった。
……だめよね、あたしはシェインクの婚約者なんだから、しっかりしなくっちゃ。
あたしはぐっと気合を入れてうずくまっていた場所から立ち上がると、馬車停めの方に歩いていった。
意地悪な令嬢達の陰口になんか負けてられないわ。
シェインクもきっとどうしようもない事情があるに違いないわ。どうせお城で会えるんだから、問題ないわよね。
そう、問題なんか何にもないわ。
「シェインク、今日も一緒に帰れないの?」
「ごめんよ、ちょっと外せない用事があるんだ」
「外せない用事って何?」
「それは……」
「あたしに言えない事?」
「そんな事は」
「じゃあなに?」
あたしは教室でシェインクに詰め寄る。
周囲にはまだ帰ってない生徒もいるけど気にしないわ、だってあたしはシェインクの正式な婚約者なんだから、理由を知る権利があるんだもの。
「新しく転入してきた男爵令嬢がいることは知っているだろう?」
「誰の事?」
そんな子知らないし、シェインクに何の関係があるっていうの?
「誰って……」
シェインクの視線がすっと流れる。その流れを追えば、不安そうな顔でこちらを見てくる、知らない令嬢がいた。
あの子がなんだっていうのよ。
「ほら、俺は第一王子として、転入生をサポートしなくっちゃいけないんだよ。聡いストロベリーならわかってくれるよな」
「なにそれ」
そんなのわけが分からないわ。
あんな子を優先して、あたしを蔑ろにしていたっていうの?
「あんな子より、あたしを優先すべきでしょう? だってあたしはシェインクの正式な婚約者なのよ!」
「ストロベリー!」
いきなり怒鳴られた。なんで?
「なんてことを言うんだ。転入したてで不安な彼女に対して失礼じゃないか」
「そんな! それこそあたしに失礼よ! 婚約者であるあたしより、他の女を優先するなんて最低!」
「なんだって!?」
何よ、あたしが悪いって言うの? そんな事ありえないわよ。
「シェインク様」
そんな時、弱々しい声が、それでもしっかりと教室に響いて来た。その声は鈴を転がしたように涼やかで、耳触りが妙に良い。
「いいのです。わたくしがシェインク様のお手を煩わせていることが悪いのです。ですから、今後はどうかわたくしの事などお気になさらないでください」
「メル」
「ごめんなさい、ストロベリー様」
何よ、目に涙なんて浮かべてわざとらしい。
この女、確実にシェインク様に気があるわ、女の直感がそう告げてるもの。
「泣かないでくれ、メル。お前が泣くと俺の心も痛むんだ」
「シェインク!」
「なんだストロベリー、とにかく俺はメルの相手をしなくちゃいけないから、邪魔をしないでくれ」
「なっ!」
「行こう、メル」
シェインクはそう言って、メルとか言う女の肩を抱いて教室を出て行ってしまった。
なんだっていうの! 婚約者の前で他の女の肩を抱くなんて最低!
「クスクス、ご覧になってあの顔」
「ふふ、駄目ですわよ笑っちゃ」
「そうですわよねえ、でも……ふふ、駄目ですわ、わたくしお可哀そうすぎて直視できませんわ、ふふふ」
教室に残っていた令嬢達がこっちを見て笑ってくる。
「なんですか! 何か文句でもあるっていうんですか!」
「まあ怖い」
「なんて品性にかける方なのかしら? 本当に王族教育を受けていらっしゃるの?」
「言いたいことがあれば、こそこそ言わずに直接言って来たらどうですか、陰湿なんですよ貴女達!」
あたしの言葉に、令嬢達はすっと笑うのをやめると、無表情になり、揃って美しいカーテシーを披露して見せて来た。
「申し訳ありません、お耳に入っているなんて思いませんでしたわ。今後は何かありましたら、ちゃんと直接ストロベリー様に申しますわね」
「そ、そうですよ。わかってくれればいいんです」
私の言葉にカーテシーを解いた令嬢達は「では失礼します」と言って教室を出て行った。
気が付けば教室にはあたし一人っきり。
なんだっていうのよ。
そう考えていると、すっとあたしの顔の前に影が差した。
その方向を見てみると、いつかハンカチをくれた人が立っていた。
「大丈夫ですか、ストロベリー様」
「あ、大丈夫です。でも、こんな仕打ちを受けるなんて思ってなくって……。あたし何もしてないのに、どうして……」
「お気の毒に、僕ならストロベリー様にこんな思いさせないのに」
「え?」
「あ……、いえ。何でもないんです、忘れてください。今日も馬車停めの所でストロベリー様を待っている御者がいますよ。もし一人で行くのが辛いのでしたら、お供しますが……」
その言葉に、また胸がドキドキした。
返事を返さないあたしに、無礼なことを言ったと勝手に勘違いしたのか、その人は慌てたように顔を赤くして手を顔の前で振った。
「いえ、その、他意はないんです。その……やっぱり忘れて下さい、さようなら」
「あ……」
名前、聞けなかったな。
あたしは足取りが重いまま、馬車停めの場所まで一人で歩いていった。
それにしても、なんなの、シェインクってばまるであたしよりも、あのメルって女の方が大切みたいに扱って……。信じられない、ホント、最低。
あれから数日経ってあたしの周囲には令嬢が集まるようになってきた。
でも、仲良くなったわけじゃない。
シェインクがメルの肩を抱いていたとか、仲良さそうに手を繋いで歩いていたとか、そんな報告をよこしてくるだけ。
令嬢があたしの前にやって来る度、今度は一体何を吹き込みに来るんだと、最近では恐怖心すら感じるようになってしまった。
モカ様が消えて、あたしは幸せになるはずなのに、どうしてこんな目に合わなくっちゃいけないの? 全部あのメルって女が悪いんだわ。
そうよ、あたしは悪くないわ。
あたしはぎりっと、制服のスカートを握り締めると、近寄ってくる令嬢達を避けて廊下を歩いていた。
人気のない廊下を進んで行って、空き教室で一休みしようと思って歩いていると、ひそひそとした話し声が聞こえた。
また、令嬢達があたしの陰口を言っているんだと思ってその声が聞こえる方へ歩いていく。
「駄目です、シェインク様にはストロベリー様という婚約者がいらっしゃるじゃないですか」
「最近のストロベリーはカリカリしていて近くに居ると疲れるんだ。メルと一緒に居る方が癒される」
「ぁっ、だ、駄目です。やっぱりこんなこといけないですわ」
「メルは真面目だな。大丈夫だよ、黙っていればバレないって」
「駄目です、わたくし、ストロベリー様に合わせる顔が無くなってしまいます」
「ふっ、かわいい」
「んっ」
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