それでも同志スターリンは、シベリアに楽園を作りたい!!

友智 コウ

第1話 頭痛い 体痛い 心痛い ソビエト痛い 思考が痛い

「同志スターリンが倒れた?」
「それは、本当か? まさか暗殺か」
「それじゃー至急モスクワを封鎖せよ」
慌ただしく 動き出す国家運営を行う重役達
は、ボスであり 偉大である同志書記長が
倒れたと聞き かなり焦っている。
特に焦っているのは、KGBの長官であり。
同志スターリンの鉄の虎と表されるベニアちゃんである。 
本名は、ラヴレンチー・パーヴロヴィチ・ベリヤ そんなベニアちゃんがなぜ焦っているかは、単純な理由である我がボスに嫌われるのでは、ないか? もしも仮に嫌われてしました。 もう自暴自棄になって死ぬ覚悟もあった。 そんなベニアちゃんは、なかなか起きない 同志スターリンの執務室に向かった。



痛い 痛い 体が焼ける様に痛い
それが この地球の様な世界で感じた第一声目だった。
「ここが天国? 思ったよりも現実よりですなぁー それとも地獄?」
辺りを見渡す。 
そこには、90年代を彷彿させるレコードや
アンティーク家具 そしてよく本好きの家に
ある カッコいい 机と社長椅子
それから肖像画.... もしも仮にここが天国だと
したら うん なんかしっくり来ないし
今のいる場所は、ベットの上だしね....
捜索しようにも下手に動いて迷子になると困るし まぁこの部屋だけならぁー
ベットから起き上がり 近くにあった
鏡を見ると そこには......
「えー なんじゃ~こりゃー 誰だこの美少女は?」
その声は、部屋いや家全体に響き渡った。


「同志スターリン 失礼します....  同志....スターリン 大丈夫ですか?」
スターリン? 何の事だ。
 私は、いや何か大切な事を忘れている様な気がと言うよりもここは、天国じゃないのか?
それにしても一体何が 起きて居るんだ。
「私? 私は、大丈夫だ」
ベニアちゃんは、ほっと安心した一方で.....
まだ状況を掴めていない私がいた。
と言うよりも こいつ何か何処かで見たことある様な気が.....
「あ 良かったです。同志スターリン 一時は、どうなるのかと.....心配しました。
お体の方は、大丈夫ですか?」
やはり 先程から話を聞いて思ったのは、
私が同志スターリンで間違い内容だ.....
それよりも 自分は、翌々考えて見れば
スターリンでは、無いような気が....
「あーすこぶる良いよ 所ですまないが....
今は、何年 何月何日だ?」
すこぶる機嫌がいいスターリンの顔色を伺いながら 答えるベニアちゃん
「えーと 確か今日は、今は、1936年の8月20日ですが...... 何か用事がありましたか?
あ そう言えば今日は、資本主義の犬どもの裁判の日でしたね」
うん 資本主義の犬どもの裁判の日.....
1936年 8月20日.....頭の中で引っ掛かる
単語を必死に出す 資本主義の犬....ってもしかして..... 理不尽裁判ことモスクワ裁判か?
「おい 一度しか言わないないぞ 裁判の判決は、無罪だから処刑する必要は、ないよね」
ベニアちゃんは、不思議に思った。
何故? もう処刑執行が確実に決まっている
資本主義の犬達を処刑しないで生かすのか?
まぁボスの決定した事だから何も反論出来ないけど.....
「分かりました 至急対応します」

◇◇◇
ソ連秘密警察(KGB)は、
365日24時間ソ連国内なら何処でも命令さえ
あれば、拉致・監禁・尋問・etc......を
行います!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

上の様なスローガンを掲げるのは、ソ連秘密警察。 ソ連国内の防諜任務やモスクワの警備や時には、警護も行う。
よくも悪くも変な御使いをさせられる。
秘密ぽいけど余り秘密要素のない 秘密警察
ことKGBは、
人民の敵いや祖国の敵資本主義に我が身を売った祖国を守る筈だった赤軍将校......
(自作自演の容疑に掛けられた赤軍将校)

まぁ 容疑があれば粛清させて国を正しくしないと行けないよねと言うし
たしか 建国のぺてん師レーニンの教えは、守らないとね.....
と言う口文句が無数に並べられた裁判は、
もう既に判決は、
家族一同極刑経由冥土終点列車のキップを
買わされたも同然だった。

その家族一同極刑経由冥土終点列車のキップ
渡された赤軍将校は、最後の晩餐に浸っていた。 
「最後の晩餐は、流石に豪華だなぁ」
「そうですね」
「てか このボルシチ家の母が作るよりも上手いな」
「そうですね」
放心状態の部下の気を使う。
赤軍統合参謀長官... 自身も緊張で食べている物を吐き出したいがそんな事をしてしまった情けない人物だと思われてしまう。
赤軍統合参謀長官は、自信が粛清されるよりも自信のプライドがズタズタに去れることが
嫌だと思っているらしい。

そんな凶器に未知溢れた最後の晩餐は、刻一刻と終わりの時間に迫ろうとしていた時だった。 行きなりドアを開く音が最後の晩餐開場に響いた。
「何事だ」
ここ場を仕切っていたKGB将校が声を荒げた。
「もう訳わりません 伝令です。 即刻処刑を中止せよとのご命令です。」
「何処からの命令だ?」
「はい クレムリンの中央委員会からです」
その話を来ていた最後の晩餐をしてい将校も
この場を仕切っているKGB将校いやこの空間にいた全員が開いた口が塞がらない そう例えるならば、金魚の様な顔になった。
「えーと クレムリンからの命令で....
何か処刑中止になったらしいですよ....」
苦笑いしか出来ないKGB将校
うん~ としか言えない今日が最後の晩餐となる筈だった者達は、際ほどとは違う味となったボルシチを静かにすするのだった。








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