非公開日記
夫の非公開日記⑦~この日記には一貫したテーマがある~
令和二年 九月八日 火曜日
愚痴っぽい人間は嫌いだ。それは周りにネガティブな空気を伝染させるし,男としてはみっともない生き方であるからだ。だが,ここだけでは許してほしい。私にはここでしか私のうっっぷんを晴らす場所がないのだ。決して書き間違いではない。小さな”っ”が余分についてしまうほどに私は疲弊し,追い込まれ,我慢を強いられているのだ。
最初は思考の整理と備忘録として付けていた日記だが,どうしても一貫したテーマが出来上がっていることに気付いた。そしてそれは,多くの家庭を持つ男たちが抱える悩みと一致するのではなかろうか。そう,妻の扱いだ。
私は今絶望的な気持ちと共に筆を執っている。この絶望とは長い付き合いだ。そして終わりが見えない。深い闇の森へと足を踏み入れると引き返すのも怖くなり,そしてある一定のラインを超えると進が早いか戻るが早いか分からぬ境地へ達したときにはもう遅い。どうせ引き返してもまっすぐ自分の足跡の通りに戻れるわけはないのだから,結局のところ進み続けるしかない。しかし,たいていの人は自分の道に失望して諦めて意志のないミイラのように歩き続けるか,道を踏み外すしかのどちらかだ。
今日は何があったか。あまりにもつまらないことで,この手記を目にする人の時間をいただくにはもったいないことではあるが,書かずにはおれない。草野球を終えて私がいかに理不尽な目にあったのか拙い文章で目一杯伝えるべくして力強くペンを握ろう。ただ,そうするには今日はあまりにも疲れすぎている。また明日にしよう。
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