異能力に目覚めた俺は変態でした。
第12話 戦場
銃撃の音が鳴り響く。
血の流れる音、断末魔の叫び。
ここは地獄なのかもしれない。
でも、俺たちは生きている。
シュラックフェーダストーダス。機械族の本拠地だ。
今まさにそこに俺たち異能力者6人が乗り込もうとしている。
「おい、カスども。準備はいいか?」
そう、トラビスさんは言った。この人、言い方が見下したようで腹が立つ。だが、今はそんなことは後回しだ。
「あの、キアラさんとトラビスさんは戦場に行ったことがあるんですか?」
俺は二人の行動を見て思ったことだ。
それにあの方が素人六人だけで戦場に向かわせるとはとても思えなかった。
「ああ、私たちは今までに3回戦場に出たことがある。そして、ちょうど1か月前にも戦場に行っていた」
キアラさんもトラビスさんも死線を潜り抜けてきたらしい。
『敵だな』
俺たちの元へ一人の機械族の男がやって来た。
その機械族の男は機関銃を持っていた。それを俺たちの方へと向けた。
いくら何でも俺の時の圧縮者をもってしても銃の弾丸は避けられない!
……マズい。このままじゃ殺される!
『ここで六人の異能力者を始末すれば大金星だ!』
その機械族の男は引き金を引いた。
“死”
この一文字が頭に浮かんだ。
しかし、俺たちは死ななかった。
「……生きてる?」
「私が落としたからな。弾丸を」
俺たちが顔を上げるとキアラさんが微笑みながら、こちらを見ていた。
「私の異能力は重力を操る者だ」
弾丸はすべて地面に落とされていた。
それを見た機械族の男は逆上した。
『ふざけた真似を……!』
しかし、それ以上の言葉を発することは無かった。
その男は氷に包まれていたからだ。
そして、その男の横にはトラビスさんが立っていた。
トラビスさんは男の頭を掴んだ。そして、そのまま砕いてしまった。
粉々になって機械族の男は散っていく。
「フン、ゴミが。大したことなかったな」
俺はその時、キアラさんにトラビスさんの異能力を教えてもらった。
凍てつかせる者。触れたものを凍らせる能力。
機械族にとっては天敵のような存在なのかもしれない。
素手でも凍らせて砕いてしまえば機械族を問題なく倒せてしまうからだ。
しかし、俺には不安しかなかった。
この二人は大丈夫かもしれないが、俺たち4人は生き延びることが出来るのだろうか……と。
血の流れる音、断末魔の叫び。
ここは地獄なのかもしれない。
でも、俺たちは生きている。
シュラックフェーダストーダス。機械族の本拠地だ。
今まさにそこに俺たち異能力者6人が乗り込もうとしている。
「おい、カスども。準備はいいか?」
そう、トラビスさんは言った。この人、言い方が見下したようで腹が立つ。だが、今はそんなことは後回しだ。
「あの、キアラさんとトラビスさんは戦場に行ったことがあるんですか?」
俺は二人の行動を見て思ったことだ。
それにあの方が素人六人だけで戦場に向かわせるとはとても思えなかった。
「ああ、私たちは今までに3回戦場に出たことがある。そして、ちょうど1か月前にも戦場に行っていた」
キアラさんもトラビスさんも死線を潜り抜けてきたらしい。
『敵だな』
俺たちの元へ一人の機械族の男がやって来た。
その機械族の男は機関銃を持っていた。それを俺たちの方へと向けた。
いくら何でも俺の時の圧縮者をもってしても銃の弾丸は避けられない!
……マズい。このままじゃ殺される!
『ここで六人の異能力者を始末すれば大金星だ!』
その機械族の男は引き金を引いた。
“死”
この一文字が頭に浮かんだ。
しかし、俺たちは死ななかった。
「……生きてる?」
「私が落としたからな。弾丸を」
俺たちが顔を上げるとキアラさんが微笑みながら、こちらを見ていた。
「私の異能力は重力を操る者だ」
弾丸はすべて地面に落とされていた。
それを見た機械族の男は逆上した。
『ふざけた真似を……!』
しかし、それ以上の言葉を発することは無かった。
その男は氷に包まれていたからだ。
そして、その男の横にはトラビスさんが立っていた。
トラビスさんは男の頭を掴んだ。そして、そのまま砕いてしまった。
粉々になって機械族の男は散っていく。
「フン、ゴミが。大したことなかったな」
俺はその時、キアラさんにトラビスさんの異能力を教えてもらった。
凍てつかせる者。触れたものを凍らせる能力。
機械族にとっては天敵のような存在なのかもしれない。
素手でも凍らせて砕いてしまえば機械族を問題なく倒せてしまうからだ。
しかし、俺には不安しかなかった。
この二人は大丈夫かもしれないが、俺たち4人は生き延びることが出来るのだろうか……と。
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